ホワイトソックス、ドラスティックに動く
現地2020年10月12日、ポストシーズン真っ只中ではありますが、そのポストシーズンに参戦したクラブから監督交代のニュースが入ってきました。
シカゴ・ホワイトソックスは2017年から4年間、指揮を執リ続けたリック・レンテリア監督と袂を分かつことになりました。袂を分かつというのは抑えた言い方で、事実上はFired、つまり解雇です。
ポストシーズン早期敗退が原因
解雇となった原因は2020ポストシーズンで、期待されながらもワイルドカード・シリーズで敗退したことにありました。
ホワイトソックスはレギュラーシーズンを35勝25敗で貯金10を達成。ツインズが中地区を制覇。インディアンスとは同じ勝率ながら、シーズン後半の直接対決で連敗したことがたたり、NO.7スポットでワイルドカードシリーズへの進出を決めました。
そのワイルドカード・シリーズで類まれなる才能溢れたプロスペクトが数多くいるホワイトソックスはまずはデータ通りに左腕を攻略して1勝。
ところが、Game2、Game3でそれぞれアスレチックスに惜敗。若さが出た面もありました。西地区1位のアスレチックスが相手でしたから、厳しい戦いを強いられたとは言え、フロントオフィスからすれば「なぜ?」という疑問が湧いたのかもしれませんね。
2020シーズン後半の不調からWCSへ
ホワイトソックスは9月初旬から中地区1位をキープ。この時期は4連勝、5連勝と非常に調子がよかったです。ところが、最後の追い込みとなる20日のレッズ戦から負けが始まり、最後の最後に6連敗。ライバル、インディアンスにも4ゲームシリーズをスイープされてしまうほど調子を落としていました。
ワイルドカードシリーズはそのような状態からのスタートでしたから、よくGame1を獲ったと思います。これで復調するかと思いましたが、アスレチックスのブルペンに敵いませんでした。
今季はもうポストシーズンに進んだだけでも御の字のように筆者などは思ってしまいます。
2017シーズンから236勝309敗
リック・レンテリアは2016年にホワイトソックスのベンチコーチに就任。翌年の2017シーズンからホワイトソックスで監督を務め、4年間で236勝309敗、勝率.433。4位、4位、3位、2位という成績。2018年には62勝100敗、2019年は72勝89敗でしたから、そこから貯金にシフトしただけでも評価されてしかるべきかもしれません。もっとも今日の勝利は長年かけてリビルドしてきたフロントオフィスの力もあります。ただ、ポストシーズンで結果をというのはちょっと焦りすぎのように思いますね。
なお、2014年カブスでも監督を務めたことがあります。73勝89敗で最下位ではありました。ちょうどリビルドで厳しい時期に指揮を執ることが多い人だったとも言えますね。カブスではこの後にジョー・マッドンに引き継ぎ。2年後の2016年にワールドシリーズ・チャンプに輝きました。
マネジリアル・サーチ
ホワイトソックスのGM、リック・ハーンはこれから監督探しいということにになるのですが、元アストロズのAJ.ヒンチ、元レッドソックスのアレックス・コーラも候補者として考えているようです。ヒンチという声も上がっていますね。
これで今オフ、監督のポジションが空いたのは3クラブ目。レッドソックス、タイガース、ホワイトソックスです。どうやらこの3つの中から少なくとも1つはヒンチかコーラに決まりそうな雰囲気ですね。
ヒンチは、ワールドシリーズ終了後にサスペンションが解除となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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