NL西地区1位と東地区1位同士の対戦
現地2020年10月12日からいよいよNLCSが始まります。NLDSをともにスイープで勝ち上がってきた両クラブ。
ドジャースはレギュラー・シーズン、ナ・リーグ勝率2位のパドレスをスイープしたとは言え、どうなるかわからない状況をものにしてきました。
一方、ブレーブスは圧倒的な投手力で勝ち上がってきましたが、NLDSで対戦したマーリンズはXファクターが多く、非常にやりにくい中、投打のバランスで抑え込んで勝ったという強さを感じます。
リードオフ対決
打線の最大の見どころはやはり両チームの卓越したリードオフマン。ドジャースはムーキー・ベッツを迎えてよかったですね。彼がいるといないとでは大きな差があります。特に右打者のムーキーは左の強打者が多いドジャース打線の中にあって貴重です。
そしてブレーブスはなんと言ってもロナルド・アクーニャ・ジュニア。彼がチームのモメンタムを握っているのはもう異論はないと思います。
Game1の先発はウォーカー・ビューラーですが、初球、ボール球から入れるかどうかを見てみたいです。アクーニャは狙っているでしょうから。それをスルーしたとしたら、ファースト・ストライクですね。アクーニャの早めの勝負がどうなるか、注目したいです。
キーマン打率
ワイルドカードシリーズとNLDSを含めたキーマンの打率を見てみます。
ドジャース
- チーム打率:.258
- ムーキー・ベッツ: .368/ 0HR/ 4RBI
- コディー・ベリンジャー: .316/1HR/ 5RBI
- コーリー・シーガー: .278/ 1HR/4RBI
- ウィル・スミス: .294/ 0HR/ 4RBI
- A・J ポロック: .267/ 0HR/2RBI
- マックス・マンシー: .188/ 0HR/2RBI
- ジャスティン・ターナー: .111/0HR/3RBI
不気味なジャスティン・ターナー
不気味なのは、ポストシーズンのキャリア通算打率が、.294を誇るジャスティン・ターナーがまだ目覚めていないところでしょうか。ベテランは打率にかかわらず、1ポイントでいい仕事をしますから、注目したいですね。
ブレーブス
- チーム打率:.230
- トラビス・ダーノー:.421/2HR/7RBI
- ダンスビー・スワンソン: .263/ 2HR/ 5RBI
- ロナルド・アクーニャ・ジュニア:.273/1HR/ 2RBI
- マーセル・オズーナ: .227/1HR/ 5RBI
- フレディー・フリーマン: .167/ 0HR/ 1RBI
- オースティン・ライリー: .235/ 0HR/ 0RBI
- オジー・アルビーズ: .200/ 0HR/ 0RBI
- アダム・デュバル:.100/ 1HR/ 3RBI
- ニック・マーケイキス: .190/0HR/ 0RBI
フレディー・フリーマンは警戒の網をかいくぐるか
ブレーブスもキーマンのフレディー・フリーマンが、打率.167とまだ調子を上げていません。もっとも、相当警戒された中での数字だとは思います。
投手陣
ブレーブス
- チームERA: 0.92
ブレーブスのチームERAは圧巻です。
- スターター
- マックス・フリード : 0-0/ ERA 3.27
- イアン・アンダーソン: 2-0/ ERA 0.00
- カイル・ライト: 1-0/ ERA 0.00
- ブルペン
- CL: マーク・マランソン
- タイラー・マツェック(L)
- A.J.ミンター(L)
- シェーン・グリーン
- ルーク・ジャクソン
また、ブルペンの強いこと。タイラー・マツェックもかなり強いボールを投げますから、ゲームの後半に出てくるのはドジャースにとってはかなり厄介です。
ドジャース
- チームERA: 2.00
- スターター
- ウォーカー・ビューラー
- クレイトン・カーショウ
フリオウリアスがおそらくNO.3スポットに入ると思われます。パドレスとのNLDSのGame3でロングリリーフをし、日数も空きました。
- ブルペン
- CL: ケンリー・ジャンセン
- ブレイク・トライネン
- ディラン・フローロ
- ブラスター・グラテロル
- ジェイク・マギー(L)
- ジョー・ケリー
ダスティン・メイをブルペンにもってくるかどうか?
あきらかにブレーブスのブルペンに劣るドジャースですが、一つ秘策があるとすれば、ダスティン・メイをセットアップに持ってくることではないか?と思います。
今回は移動日がないので、ワイルドカードシリーズのようにオープナーとしての起用ももちろんあると思いますが、メイが後ろにいるとかなり安定することは事実。デーブ・ロバーツ監督、どのような采配を見せるでしょうか?
むしろドジャース投手陣VSブレーブス打線
打のドジャースと投のブレーブスという図式が表のポイントだと思いますが、むしろドジャース投手陣がブレーブス打線をどこまで抑えるか、それが出来ないとドジャース打線は焦りが出てよい仕事が出来ないようにも思います。ブレーブスとすれば、とにかく打て!というところだと思います。バットを振り抜き続ければ、あとは投手がきっちり仕事をしてくれる!そんな展開が理想のように思います。
ポストシーズンはXファクターが多すぎて予想が難しいです。だから面白いとも言えますよね。思わぬ伏兵がどちらに出るのか?ラッキー・ボーイと言ってもいいかもしれませんが、そこにも注目したいと思います。
東西の横綱対決は非常に興味深いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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