アストロズがALCS進出へ
現地2020年10月8日、アスレチックス@アストロズのGame4は両クラブ合わせて6HRが飛び交う打撃戦となりましたが、アストロズが中盤以降11得点を奪ってゲームの流れを決め、11-6のスコアで快勝。2017年から4年連続でALCS進出を決めました。
アスレチックスは9回にマーカス・セミエンとトミー・ラステラがタイムリーを放ち、意地を見せるも遠く及びませんでした。
アスレチックス、序盤に3点のリード
アストロズがザック・グレインキ、アスレチックスがフランキー・モンタスの先発で始まったこのゲームは、2回表にアスレチックスが先制。マット・オルソンとマーク・カナの連打の後、ラモン・ロレアーノが3ランHRを放ち、幸先よく3点をリードしました。
序盤がアスレチックス・ペースなのはこのシリーズ変わらずです。
またしても中盤に失点
このままのペースで進みたかったアスレチックスでしたが、4回裏にフランキー・モンタスが先頭のホセ・アルトゥーベに四球を与えた後、マイケル・ブラントリーに2ランHRを許し、3−2の1点差に。
さらにアレックス・ブレグマン、カイル・タッカーにも連打を許した後、カルロス・コレアに3ランHRを打たれ、一気に逆転されます。スコアは5-3でアストロズがリード。アスレチックスはどうしても中盤で崩れてしまいますね。
その後も5回から7回までそれぞれ2点ずつ奪われ、中盤4回以降に11失点。ゲームが決まってしまいましたね。
HOU、クリスチャン・ハビエルが6回を三者三振
5回を終了してアストロズが7−4と3点をリード。ここでアスレチックス打線がもうひと踏ん張りできればまだゲームはわからなかったのですが、アストロズは中盤をしっかり締めました。6回に登板したクリスチャン・ハビエルが3者連続三振。
エノリ・パレデスは8回に登板
そしてダスティー・ベイカー監督は、今ALDSでアストロズのブルペンのキーマンとなっているエノリ・パレデスを8回の1アウト2、3塁のピンチに起用。今シリーズの実績で、中盤より深いイニングで、しかも一番むずかしいところで起用するプランに変えたようです。
エノリ・パレデスはマット・オルソン、マーク・カナを抑え、またしてもパーフェクト・リリーフ。ALDSでは一人のランナーも許しませんでした。
最後は、これまで盤石だったライアン・プレスリーが、アスレチックスの意地に翻弄され2点を奪われましたが、ゲームに影響のある失点ではありませんでした。
中盤の出来が大きな差を生んだシリーズとなりました。
アスレチックス、4試合で計33失点
中盤に苦しんだ今シリーズのアスレチックスでしたが、4試合で計33失点を記録。打線は好調で22得点を上げましたが、やはりこの失点では厳しいものがありました。
9-3/9-3/6-0
この数字は何を表しているかと言うと、4回、5回、6回のそれぞれのイニングで両クラブが奪った得点です。4試合分、それぞれイニングを集計しました。ご覧の成績です。
- 4回 HOU:9点/ OAK: 3点
- 5回 HOU:9点/ OAK: 3点
- 6回 HOU:6点/ OAK: 0点
3イニング合計ではアストロズが24得点、アスレチックスが6得点。中盤の支配具合がしっかりと数字に表れていました。また4回、5回にアスレチックスがいかに失点してきたかもおわかりになれると思います。
打線が非常によかっただけに、アスレチックスとしてはこの差が悔しいところでしょう。
アルトゥーベが復活
アストロズは今季は完全にヒール役となっていて、ホセ・アルトゥーベもシーズン中は苦しみましたが、ここに来て復活。ALDSでは打率.400、HR 2、RBI 5を記録。
またカルロス・コレアも打率.500、HR3、RBI 11とDS(Division Series)で復調。
もともとはアルトゥーベの調子いかんでチーム状態が左右されるところがありましたが、 彼の復調とブルペンの良さでALCSを勝ち取った形となりました。
また、この二遊間の動きはサインスティーリングに関係なく抜群でした。この二人が乗ると厄介ですね。
ALCSではお客さんは入りません。NLCSは入ります。アストロズにとってはその方がやりやすいでしょう。お客さんの前に出るとかなり厳しい対応をされると思います。
対戦相手は現地2020年10月8日時点ではレイズか、ヤンキースか、まだ決まっていませんが、ファンの声とは裏腹にアストロズはモメンタムを作りつつあります。エノリ・パレデスがまだまだパーフェクトを続けるでしょうか?!
とにかく健闘したアスレチックスにお疲れ様と言いたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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