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【MLB2020】ブルワーズ、ジョシュ・へイダーの開幕からのヒットレスイニングはMLBレコードの12で完結!

J・へイダー、MLBレコード達成

 「ひょっとして今季、ヒットレスで終わるじゃないか!?」

 今季のジョシュ・へイダーの登板ぶりを見て、そういう考えがチラッとでも頭をよぎった方は多いのではないかと思います。少なくとも筆者はそうでした。

 というのも、現地2020年9月2日のタイガース戦の登板が終えた時点でブルワーズは残り24ゲーム。今までのところ、連投は1度のみで、クレイグ・カウンセル監督は最低でも中1日、長い時で中6日を空けてへイダーの肩と肘を守っています。

60試合シーズンのヒットレスはさすがに途絶える

 これからシーズン終盤で連投があったとして、それでも半分の12試合に登板だと仮定して、「このまま行けばない話ではない」と思ってはいました。しかも、2020シーズンは驚きでいっぱいだし・・・

 しかし、それから中2日を空けた現地2020年9月5日、ついにジョシュ・へイダー記録は終焉を迎えました。

12イニングのMLBレコードを樹立

 ジョシュ・へイダーが樹立したのは開幕から12イニング連続ヒットレスの記録。下記はそのログで、イニングとヒット数のみにフォーカスした表です。

【ジョシュ・へイダーのヒットレス登板】

(開幕から現地2020-09-03まで)

NO.DateOppInngsIPH
1Jul 27@PIT9-91.00
2Jul 29@PIT9-GF1.00
3Aug 5@CHW9-GF1.00
4Aug 11MIN9-GF1.00
5Aug 14@CHC8-GF1.10
6Aug 16@CHC9-GF1.00
7Aug 18@MIN10-101.00
8Aug 24CIN9-GF1.00
9Aug 25CIN9-GF1.00
10Aug 29PIT9-90.10
11Aug 31PIT9-GF1.00
12Sep 2DET9-GF1.00
Total11.20

 念の為、表の略語を記しておきます。

  • Opp:Opponentの略で「対戦相手」
  • Innings:ゲームイン/ゲームアウトしたイニング。
  • GF:試合終了までの意味。
  • IP:アウトカウントベースの登板イニング数(イニング・ピッチド)

 実に開幕から12イニング連続でヒットレスという大記録でした。

12イニングと11.2 IP

 ここで連続無安打イニングの数え方も念の為、記載します。

 正確には、開幕から11.2 IP連続ヒットレスです。12イニング連続というのは、上の表の5番の8月14日のカブス戦で、8回からイニングまたぎで登板していることから、実際にマウンドに立ったイニング数で言うと12ということに。

これまでのレコード

 過去のレコードは11イニングでした。数え方は今回のへイダーの記録と同じです。イニングまたぎがあるかどうかでイニング数は変わってきます。

  1. ジョシュ・へイダー:ブルワーズ/2020年/ 12イニング/ 11.2 IP
  2. ジャスティン・ウィルソン:タイガース/2017/11/ 9.2
  3. スコット・アルドレッド:デビルレイズ/1999/ 11/ 7.0
  4. ジョン・フランコ: レッズ/ 1987/ 11/ 10.2
  5. フェリックス・エレディア/ カブス/ 2001/ 10/ 5.0

なお、失点はしていた

 現地9月3日まで継続していたジョシュ・へイダーのヒットレスですが、実は失点はすでにありました。8月29日パイレーツ戦で、9回から登板したジョシュ・へイダーでしたが、この日はコントロールが乱れに乱れて、1アウトを取ったのみで、5四球。

 2つの押出を含めて2失点を喫しておりました。ただし、このゲームでもヒットレスではありました。

記録を止めたのはインディアンス

 ジョシュ・へイダーの開幕からのヒットレスイニングの記録を止めたのは今季、好調のインディアンスでした。

インディアンス、あっさりと止める

 現地2020年9月5日のブルワーズ@インディアンス戦は9回表を終わって3−3の同点。ジョシュ・へイダーは9回裏に登場。

 しかし、インディアンスはいとも簡単に記録を止めました。

 先頭のオスカー・メルカドが2球目の4シームを叩き、これが2塁打に。ここで記録は途絶えました。

 つづくセイザー・ヘルナンデスの時に、1点もやれないと判断したブルワーズはなんと内野手5人シフトに。ところが、セイザー・ヘルナンデスは早いカウントから勝負をしかけ、いとも簡単にLF前にクリーンヒット。2塁からヘイダーの暴投ですでに3塁に進塁していたオスカー・メルカドがホームインし、インディアンスは、2連打でサヨナラ勝利をもぎ取りました。

 ここまで延べ47人の打者が挑んでヒットレスだったにもかかわらず、インディアンスが一気にこじ開けたという展開となりました。

 ジョシュ・へイダーとは今季初顔合わせだったインディアンス、こうも簡単に崩すとは、これはますます乗ってきそうです。

 メジャーリーグ・レコードまで樹立したジョシュ・へイダーは少し揺れ戻しがきたような結果になりました。ただ、彼のことですから、すぐに立直すことでしょう。

 なお、今季のSO9はここまで13.9。昨年の16.4よりはやや落ちてはいます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

コメント

  1. Go Tribe より:

    オハイオ州在住、インディアンスファンです。いつもブログを楽しく拝見させて頂いております。

    細かいことですが、メルカドは3塁からのホームインですね。

    メルカド ツーベース
    →ヘイダー 暴投でメルカド3塁に進塁
    →ヘルナンデス サヨナラヒット
    の流れです。

    • hirotee より:

      Go Tribe様
      おはようございます。
      ご指摘ありがとうございます。こちら正確に記載し直します。
      インディアンス、いいゲームが続いていますね。
      コメント、ありがとうございました。

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