2017年ワールドシリーズの再現
現地令和2年7月28日、COVID-19の感染予防対策によりインターリーグで同地区のカードが組まれている今季、ミニッツメイド・パークでドジャース@アストロズの因縁の2017年ワールドシリーズのリマッチが早くも実現しました。このカードは28日、29日の2連戦。
真っ青なミニッツメイドの芝生
やや本筋から離れますが、このゲームを見てまず驚いたのはミニッツメイドの芝生の美しさ。
アストロズのホーム・オープナーは24日のマリナーズの開幕戦からスタートしていたのですが、この日改めて見てその美しさに驚いた次第です。
同じテキサス州で今季からこけら落としとなったレンジャーズのグローブライフ・フィールドは人工芝を使用していますので、ひょっとしたらミニッツメイドも人工芝に変えたのか?と思ったほど。
しかし、ミニッツメイドはれっきとした天然芝です。
Platinum TE™ Paspalumというアトラス・ターフ・インターナショナルという会社のブランド芝を使用しております。
ミニッツメイドの音
芝生同様にサウンドもなかなか際立っていました。メディア用にマイクは使用しているとは思うものの、捕手の捕球音、打者の打球音がルーフ付き球場独特の響き方をしており、非常に迫力を感じました。これも無観客ならではというところでしょうか。
アストロズへのプレー上の非難
2017年当時のアストロズのサイン・スティーリング問題が明るみに出たことは、選手間からもかなり批判が出ていたことはご承知の通りかと思います。
2017年はサインスティーリングという不正手段を用いたのだから、ワールドシリーズ・チャンプはドジャースのものだというのがドジャース筋の主張でもあります。
今季は無観客となったことから今のところはスタンドからゴミ箱をたたくなどの嘲った行為は見られませんが、しかし選手からは厳しい洗礼を受けております。
21日に行われたロイヤルズとのサマー・キャンプのゲームではホセ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマン、ジョージ・スプリンガーが死球を受けました。試合後、ロイヤルズは故意ではないと説明。
そしてこの日は明らかに意図を持った行為が行われました。
ジョー・ケリー、ブラッシュボールを投じる
スコア5−2でドジャースがリードした状況で6回裏のマウンドに上がったのはジョー・ケリー。
何かやりそうな雰囲気のジョー・ケリーは、予想通りに挑発。まず、アレックス・ブレグマンに背中を通る豪速球を投げつけ、四球に。
そしてカルロス・コレアにも頭部付近にブラッシュボール。コレアはスライダーで三振に打ち取ったものの、ベンチに帰る際に言葉で挑発。
これでベンチ・クリアーとなりました。
なお、ジョー・ケリーは、2017年と2018年はレッドソックスに所属。ポストシーズンでアストロズと対戦。2017年はALDSで2試合に登板し、無失点。
2018年はALCS Game1の6回に登板。カルロス・コレアに勝ち越しとなるタイムリーを打たれていました。
マイケル・ブラントリーはスパイク
アレックス・ブレグマンの次に打席に立ったマイケル・ブラントリーは1Bゴロを放ち、3−6−1のダブルプレーとなったのですが、1Bのベースカバーに入ったジョー・ケリーの足を仕返しとばかりスパイク。
ジョー・ケリーのカバーが遅れてベースを踏む位置が悪かったのですが、ブラントリーも「これ幸い」とばかりに意図的に踏みましたね。
アストロズにはこの程度の見えない反撃しか許されない空気があるのも事実です。
とにかく、今季はプレー上のハードな挑発が増えるであろうアストロズ。それに対して怒りを顕にすれば、相手からより厳しい対応を受けそうです。
プライドとともにお金もからんでいますから、選手間の心情の問題を鎮めるのはなかなか大変です。
ビューラーが初登板
さて、ゲームですが、ウォーカー・ビューラーが今季初登板。97mph近辺のファストボールががんがん来ていたのですが、ややコントロールに精度を欠き、カルロス・コレアのHRなど2失点でマウンドを降りました。
ドジャースが5回に逆転
2点を先制されたドジャースでしたが、5回表にようやく先発左腕のフランバー・バルデスを捕まえ、5本のシングルなどで5得点を上げ、逆転に成功しました。
Game2はドジャースがジャスティン・メイ、アストロズがクリスチャン・ハビエルが登板予定です。
ジョー・ケリーがサスペンション
なお、ジョー・ケリーですが、翌日8ゲームのサスペンションの処分が下りました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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