シーズン・オープナーの決定
おはようございます。
昨夜は色々と業務が立て込んでしまいまして、更新が遅れました。
さて、現地2020年7月16日、シカゴ・カブスは2020シーズン・オープナーを決定。今季から指揮を執るデービッド・ロス監督がどんな人選をするのか興味深かったのですが、カイル・ヘンドリクス(Kyle Hendricks)に決まりました!
ダルビッシュ投手は2戦目
カブスのオープニングデーは現地24日。リグレーにてNLセントラルの宿敵、ブルワーズとの3ゲームシリーズ。
ダルビッシュ投手のシーズン・オープナーも十分に考えられたのですが、今季は60試合と短いので、回転も考慮してカイル・ヘンドリクスに決定したと思われます。
カイル・ヘンドリクス、自身初の開幕投手
カイル・ヘンドリクスは今季30才のシーズン。メジャー7年目のシーズンとなる今季で、開幕投手は初となります。
2014年7月10日がデビュー戦で、13試合に登板。2015年の2年目以降はローテーションの柱の一角として機能し、2017年の24試合以外は、ほぼ皆勤となる30試合登板をこなしてきました。
現在、マダックスに一番近い投手
カイル・ヘンドリクスと言えば、ベロシティー(速度)が出ないことでも有名。MAX 88mphほどで乗り切ります。球種はファストボール、シンカー、チェンジアップ、スライダー。
その投球術で2019年は81球で完封したこともありました。
被弾率、BB率が低い
2019シーズンは30試合スタートで、177.0イニング、11勝10敗、ERA 3.46。2019年はジュースド・ボール(改造ボール)で、HR数が格段に伸びた中、HR 9は1.0。サイヤング賞3位となった2016年の0.7にはさすがに及びませんが、味なピッチングがますます冴えを見せています。
またコントロールの良い投手で、2019年のBB9は1.6。2018年は2.6でしたので、改善してきています。これはすごいですね。
スカウトが見抜いたプロ資質
カイル・ヘンドリクスはもともとレンジャーズに所属。2011年のレンジャーズの11巡目でした。
2012年のトレードデッドラインで、カブスがレンジャーズにライアン・デンプスターをトレードに出したときの交換要員の一人がカイル・ヘンドリクスでした。
その際、カブスフロントは彼のベロシティーの無さに大いに疑問が湧いていたのですが、正当な評価を下したのではスカウトの力。彼の練習熱心さや性格を絶賛されていることを突き止め、彼の獲得で良いと推したのでした。
この話に触れる度に、クリント・イーストウッド監督の『人生の特等席』という映画を思い出してしまいます。まさにスカウトの眼力と情報収集力。人間の力の偉大ささえ感じさせてしまいます。
そして、メジャー6年で通算63勝43敗(2019シーズン終了時点)。
カイル・ヘンドリクスは応援したくなる投手です。
J・レスターは2020がカブスでのファイナルイヤー
2019年シーズン・オープナーのジョン・レスターですが、今季はもちろんロスターには入っていますが、今ひとつ調子が上がってきていない様子。
よって、カイル・ヘンドリクスに開幕投手を譲る形となった訳ですが、彼の契約は2015年から2020年までの6年/$155Mで、今季がカブスでのファイナルイヤー。
2021年はべスティング・オプションのようなプランで、2019−20の2シーズンで400IPを投げれば、2021年も保証するという内容。仮に今季が162試合のシーズンであったとしても、ちょっと厳しい内容かもしれません。2019シーズンは171.2 IPでした。
最後はボストンでという希望も持っているレスター。
彼の活躍も期待したいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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