投票は延期に
現地2020年6月21日(日)は父の日。本来であればMLBの選手たちはキャップやソックス、あるいはスパイクやバットなどを父の日の象徴的な色であるライトブルーをあしらってプレーしていたところでした。
この日、開幕に関する目に見えた大きな動きはなかったものの、スモール・インパクトとでもいうべき動きがありましたので、記載しておきたいと思います。
選手会の21日(日)の投票は延期へ
週末21日(日)に実施だったMLBPA(以下選手会)の投票は延期となりました。当初は20日(土)に実施予定でしたが、新型コロナウィルスのアウトブレイクで急遽21日(日)に延ばしていたのでした。
この投票は開幕を現実化する上でかなり重要な手続きとなるものです。
【投票の賛否】
- MLBの60試合案にYESかNOか
- もしNOなら、3月合意の中にあった両者が合意しない場合、MLBは50試合前後でシーズンをセッティングするがそれでも良いか?
23日以降に延期した上で安全基準の意見収集
選手会はこの投票を現地23日(火)ごろに実施予定。ひょっとしたら、もう数日先になるかもしれません。
その合間にMLBが5月に提示していた安全基準に関する意見を募集する予定です。
広い範囲にわたって規定が設けられている同プロトコルですが、選手のフィールド上での動きも野球が変わるほど制限されています。さらに、選手のプライベートでの動きもかなりストレスフルな状況に追い込まれますので、その点などについても意見募集する予定です。
グランドにツバを吐く行為は、これを機会になくなればと思います。汚いですからね。ツバがあるところにダイビングでもした日には!とずっと思っていました。何よりグランドに失礼。
投票が延期となった日、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは選手会のエグゼクティブ・ダイレクターのトニー・クラークにEmailを送信。その内容はすでに提示している60試合プランの中の一部に変更を加えるというものでした。
22日にリモートミーティング
なお、最新の情報では選手は22日(月)にリモートで会議を開く予定です。ここで投票が行われるという情報はないので、22日はミーティングだけかと思います。
コミッショナーの一部変更案
マンフレッド・コミッショナーはトニー・クラークに「口頭で話していたことを今回、文字化しただけ」と強調するほど、慎重な内容のメールだったようです。
2020シーズンが60試合未満となった場合
MLBは60試合案を提示していますが、仮にこれより短くなった場合、2021シーズンは以下を取りやめるという内容でした。
- プレーオフの拡大枠を無くすこと
- ユニバーサルDHの解除
つまり、プレーオフは16チームの設定だったものを10チームの設定に。さらに、ナ・リーグは2021年は通常通り投手も打席に立つという案への変更です。
【当初の60試合案】
- 60試合(7/19スタート)
- レート:フル・プロレーティッド(100%)
- ロスター:30名
- 2020−2021年の2年間はポストシーズンを16チームに拡大←変更
- 2020−2021年の2年間はユニバーサルDH(ナ・リーグもDH)←変更
- $25Mのポストシーズン・プール(PS出場のクラブで分けるボーナスのことです)
- $10Mの社会正義用ファンドの創出(いや、先にマイナーリーガーでしょ!!)
- 潜在的な苦情の却下(異議申し立ての却下)
2021年のナ・リーグはユニバーサルDHを解除という案はファンとしては嬉しいことです。ただ、そうすることにより野手の出場機会が減りますから、選手のサラリー総額を減らす目的でないことを祈るばかりです。
現地2020年6月21日は、MLB関係者の新型コロナウィルスの新規感染者数が40名になったという報道もあります。
とにかく、サラリー以外の部分、特にメディカルな決め事は早急に行って欲しいものです。
開幕は7/26をターゲットに
現時点の流れで行くと、開幕は7月19日を有力でしたが、アウトブレイクでさらに遅れましたので、7月26日(日)がターゲットになりそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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