第3案の登場
今後の備忘録目的のために記載しておきたいと思います。すでにご存じの方も多いと思いますが、MLBの2020シーズンの開催に関し、「アリゾナ・プラン」、「アリゾナ&フロリダ・プラン」につづき、第3案の「アリゾナ、テキサス&フロリダ・プラン」というが議論の俎上に上がっていることが判明しました(現地2020年4月28日)。
ソースはUSA TODAYのボブ・ナンチンゲールさんです。
MLB discussing plan to start season in late June, playing in home stadiums with realigned league
第3案は「アリゾナ・フロリダ」同様のAL/NL撤廃
今回、ボブ・ナイチンゲールさんがレポートしたMLBが検討している第3案は、「アリゾナ・フロリダ案」同様に伝統的なAL/NLを撤廃して3地区、10チームで編成するという案です。
3地区制
その3地区とは、東地区、中地区、西地区の3つ。そしてそれぞれにハブを設ける。ハブとは中心というような意味です。東地区はフロリダ州のセント・ピーターズバーグ、中地区はテキサス州のアーリントン、西地区はアリゾナ州のフェニックス。
セント・ピーターズバーグはレイズのホーム、トロピカーナ・フィールドがあり、アーリントンは、レンジャーズのホーム、グローブライフ・フィールドが、さらにアリゾナのフェニックスはDバックスのホームであるチェイス・フィールドがあります。
なお、セント・ピーターズバーグの位置ですが、下記のリンクのフロリダの地図のフィリーズのマークを少し下がった半島っぽい場所がそうです。ブルージェイズ、ヤンキースのスプリングトレーニングのロケーションも近いです。この当たり一体はほぼタンパと呼ばれ、ヤンキースファンが多い場所でもあります。レイズは結構、厳しいところに本拠地を置いているのです。やや蛇足でした。
【3地区の振り分け】
MLBが検討している、「アリゾナ、テキサス&フロリダの案」によると、以下の振り分けが検討されています。
東地区(フロリダ)
- ヤンキース、メッツ、レッドソックス、ナショナルズ、オリオールズ、フィリーズ、パイレーツ、ブルージェイズ、レイズ、マーリンズ
中地区(テキサス)
- カブス、ホワイトソックス、ブルワーズ、カージナルス、ロイヤルズ、レッズ、インディアンス、ツインズ、ブレーブス、タイガース
西地区(アリゾナ)
- ドジャース、エンゼルス、ジャイアンツ、アスレチックス、パドレス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、レンジャーズ、アストロズ、マリーナーズ
ATLが中、PITが東に
この振り分けによると、ブレーブスが中地区、パイレーツが東地区へと振られているのが特徴的です。それぞれ通常の地区とは異なっています。
そして、テキサスのアーリントンをハブとしているにもかかわらず、テキサス州のレンジャーズとアストロズはアリゾナでのプレーということに。
3つに分けるとそうなってしまいますね。
開始時期を6月下旬に
この案によると、開始時期は7月2日よりも早く、6月下旬での開催というスタートの目安も盛り込まれています。
100-110試合
そして少しでも多くゲームを行いたいMLB側のプランとして100試合から110試合を想定しているとのこと。
PSは新フォーマットの改良版があり得る
ボブ・ナイチンゲールさんも書いていますが、現地2020年4月30日時点でもこのプランもあくまで他のプランと同様にあくまで候補の一つ。そして詳細がまだ出ていません。出せませんね。
仮にこの3地区で行われた場合、おそらくMLB側が現地2020年2月10日に提示した新フォーマットが採用されると考えられます(あくまで筆者の推測です)。
このままいけば、4つの地区が必要なところが、3つの地区しかありませんので、新しいフォーマットの改良版を出すのではないか?とも思います。
CBSの想定
10-team MLB divisions? Here’s how 2020 season played out in simulation of potential realignment
ちなみにCBSスポーツは早くもシミュレーションを行っています。このポストカードフォーマットはあくまでCBS側が考えたもので、新フォーマットがベースになっています。一つ言えるのはこの3地区制にした場合、この案しかありません。もっとも、限定するものではありませんが、このフォーマットしか盛り上がる方法はないのではないか?と思います。
【CBSが想定したPSプラン】
- 3地区の上位4クラブがポストシーズンへ。計12クラブが進出。
- このうち各地区をトップの1位と全体で勝率が4位のトップ4チームが1stラウンド免除
- 残り8クラブが1ゲームマッチアップでワイルドカード。ワイルドカードは4試合。4クラブが離脱。
- トップ4とワイルドカード勝利の4クラブの合計8クラブで、以前からやっていた5試合制の地区シリーズのようなものを行い、その勝ち上がりが以前からやっている7試合制のリーグチャンピオンシップシリーズのようなものを行い、最後は7試合制のワールドシリーズへと進むという流れ
なおCBSのシミュレーションだと、レイズVSドジャースのワールドシリーズとなり、レイズが勝っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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