F・フリーマンが急遽欠場
現地2020年2月25日、アトランタ・ブレーブスの1B、フレディー・フリーマン(Freddie Freeman)が3番1Bでスタート出場することとなっていたグレープフルーツ・リーグのミネソタ・ツインズとのゲームを急遽欠場しました。
ここ数年悩まされていた「関節ネズミ」
すでに24日(月)から右肘に痛みを発症していたのですが、少し様子見したいということで1日置いたのですが、状態は変わらず、むしろ痛みが増したということでこのゲームを急遽欠場することなりました。
原因は右肘の炎症。
実はフレディー・フリーマンをここ数年悩ませ続けているのが”loose body in right elbow”、または”bone spur”とも呼ばれますが、「右肘関節内遊離体」、俗称「関節ネズミ」です。
2019年オフに内視鏡手術
フレディー・フリーマンはシーズン終了後の2019年10月18日に内視鏡手術を受診。肘の中で悪さをしていた骨や軟骨のかけらをキレイに除去、クリーンナップした・・・はずでした。
ところが、今スプリングトレーニングが始まって約10日で再発。
今、言われているのは本当にちゃんと休んだのか?ということ。フレディー・フリーマンはとにかく練習のムシ。10月の手術後もわりとすぐにバットを振っていたという情報もあり、本当にオフの間にきちんとケアしていたのか?という疑問も湧いています。怪我を再発させてはいけませんが、それでもプロとしてはいいエピソードです。
2019シーズン中にも痛み
オフシーズンになってすぐに手術したことからわかることは、シーズン中はかなり痛さを我慢しながら出場していたということ。
それでもフリーマンはHR、RBIともにキャリアハイを達成。HRは38本、RBI は121。なおかつ打率.295、OBP .389、SLG.549という素晴らしい数字を残しました。
NLDSで今ひとつ覇気がなかった要因
シーズン中のスタッツから考えるとフレディー・フリーマンはポストシーズンではさらにガンガン打ちまくると思っていたのですが、意外にも元気がありませんでした。カージナルスとのNLDSでブレーブスは2勝3敗で敗戦。
フレディー・フリーマンの打撃成績も20打数4安打、打率.200と低迷しました。短期決戦なので、進塁打なども増えるので良い打者であってもかならずしも良い打率になるわけではありませんが、元気を感じなかったのはどうやらこの肘痛に原因があったようですね。
Openingには間に合いそう
しっかりとリハビリに専念できれば、かなり早い段階で復帰はできそうです。ただし、昨年の10月のようにすぐに練習に入るのではなく、あくまでリハビリをうまく過ごせれば。今の時点で二次災害のようなものですから、これ以上ロスしないようにしっかりと治してもらいたいところです。
【追記】3月1週目から復帰
追記です。現地2020年2月28日、フリーマンの状態が明らかとなりました。どうやら数試合休むだけで3月の1週目から復帰の見込みです。様子見しながらの出場になると思いますが、最終的には開幕GOとなるかどうかは肘の様子を見ながらの決断になると思われます。本人は出る気満々のようですね。さすが、リーダー。
ブレーブスの精神的支柱
フレディー・フリーマンと言えば、もうブレーブスの精神的支柱のような役割を担った選手です。2020シーズンは30才の大台に乗るシーズンでもあります。
ロナルド・アクーニャ・Jr.ほか若手に綺羅星のごとくいい素材がいる中で、経験、数字ともにチームの兄貴分的存在。よって、彼がフィールドからいなくなるのはブレーブスにとってはかなりのロスです。よって、しっかりとリハビリをしてもらいたいところです。
生え抜き
フレディー・フリーマンは2007年ブレーブス2巡目指名の選手。この時の1巡目(全体14位)は現カブスのジェイソン・ヘイワード。そして2010年のデビュー以来、ブレーブス一筋。
90年代にべらぼうに強かったブレーブスです。90年代だけでなく2005年までその強さは続きました。15年間です!この間、ポストシーズンに出場すること14度。逃した1回は何だったかというと、1994年のストライキです。そしてワールドシリーズ出場は5度、チャンプは意外にも1995年の1度だけでした。
フリーマンが入団した2007年はやや落ちた時期で、2010年までポストシーズンから遠のきましたがすぐに復活。2010年から2013年までは4年中、3度もポストシーズンに出場しました。
底だったのが2015年、16年。この2年間、ブレーブスは4位と5位に甘んじることに。そのリビルドの間、看板選手のアンドレルトン・シモンズがエンゼルスへ移籍。非常に厳しい時期でしたが、シモンズに代わって看板選手となったのがこのフレディー・フリーマンでした。2016−19はブレーブスの中ではフリーマンの時代であったとも言えますね。もっとも、2019年はジョシュ・ドナルドソンが牽引したと言ってもいいかもしれません。
とにかく若手にもよい影響を与えていると思われるフレディー・フリーマン。しっかりと肘をケアしてもらいたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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