調停を避け2年で合意
現地2020年1月24日、コロラド・ロッキーズはMLS4.000年で調停資格のトレバー・ストーリー(Trevor Story)と2年$27.5Mで合意しました。
FA前にマルチイヤー・ディールになるとの噂が通りでしたね。ただ、もっと年数は多いのかと思っていましたが、ちょうどFAとなるタイミングでの2年契約となりました。
本人の希望額よりも多い
トレバー・ストーリーは$11.5Mを希望し、ロッキーズは$10.75Mの提示にこだわっていましたが、いざ蓋を空けてみると、年平均$13.5Mというストーリーの希望を上回るサラリーとなりました。ロッキーズは調停を避けたのですが、それ以上の金額となりました。
2019年はM
トレバー・ストーリーの2019年のサラリーは$5Mでしたので大幅アップとなりました。しかも2年後にはきちんとFAでさらなるサラリーアップも見込める内容ですから、本人は良い契約だったと思っているでしょうね。
順調に成長
トレバー・ストーリーは1992年11月15日生まれで27才になったばかり。2011年ロッキーズ1巡目指名(全体順位45位)でのプロ入りです。
衝撃デビュー
デビューは2016年。開幕戦から出場しました。ちょうどこの時、ロッキーズにはホセ・レイエスがいたのですが、DV問題でゲームに出場できずその代わりとして起用されたトレバー・ストーリーが期待を大きく裏切るロケットスタートを披露。
開幕戦でザック・グレインキから2本のHRを放ち、デビュー4戦で6HRという信じがたい活躍を見せたのでした。ルーキーがデビュー戦で2HRを打ったのは史上初でしたし、デビュー3戦連続HRも史上初。結局6試合で7HRを放ち、さらに4月は計10HRを放ったのでした。
大怪我は指の腱の断裂のみ
トレバー・ストーリーの強みは怪我が少ないこと。ルーキー・イヤーの2016年7月末のメッツ戦で左親指の腱を断裂でシーズンエンドになってしまったのですが、大きな怪我はこの事故のような案件のみ。
そのほかは145試合(2017)、157 試合(2018)、145試合(2019)とSSという激しいポジションを守りながらほぼフルシーズンのような出場の仕方を継続しています。
すごかった2018年の追い上げ
2018年はクリスチャン・イェリッチがあわやトリプル・クラウンを獲得するのではないか?と思われたシーズンでしたが、それにHRで待ったをかけたのがトレバー・ストーリーでした。HRのタイトルはアレナドが38本で獲りましたが、ストーリーは37HRで1本差。
HRは8月に6本、9月・10月に11本!なおHR量産前の7月の打率は.358を記録しておりました。
この年、ロッキーズはNLDSへ進出した訳ですが、終盤のトレバー・ストーリーとノーラン・アレナドの追い込みがチームを勢いづけたと言っていいでしょう。
ロッキーズ長期契約はこりごり?
2019年2月、コロラド・ロッキーズはノーラン・アレナドと8年$260Mの契約延長に合意。
また2010年11月にはトロイ・トゥロウィツキーと10年$157.75Mで合意。これは後にブルージェイズの財政を圧迫し、怪我でここ数年働けなかったトゥロウィツキーにも批判が集中しました。
今回ロッキーズが大きく囲い込まなかったのはアレナドとの長期契約の話もあったでしょうし、またストーリー自身がつぎなる刺激を求めているがゆえの2年契約かもわかりませんね。
内野が育つロッキーズ
上述したトロイ・トゥロウィツキーをはじめ、ノーラン・アレナドそしてこのトレーバー・ストーリーとロッキーズは強打で好守備の内野手がよく育ちますね。もっと言えば、現ヤンキースのD.J.ルメイヒューもロッキーズでしたからこの育成は素晴らしいと言わざるを得ません。
もっとも高地でヒッター・フレンドリーのコロラドのスタジアムの影響もあるとは思いますが、これほどまでに素晴らしい内野手を輩出し続けるコロラドはなにかあるのかもしれませんね。
トレーバー・ストーリーの2020シーズンの活躍にも期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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