AFL 2019
この記事を書いているのは2019年12月28日。もう年の瀬も押し迫っているという状況の中、すっかり失念していたことがありました。それがアリゾナ・フォール・リーグ2019のアフターレビュー! 2020年にどのプロスペクトが台頭するかを占う上でとても大事な要素なのにすっかり忘れていたことに年末になって気づきました。
どうして忘れていたのか?それは、ワールドシリーズ2019が面白すぎたからということに尽きます。同時期に開催されていたAFL(Arizona Fall League)のことをまるで追えておりませんでしたので、このタイミングですが、記して起きた痛いと思います。
MVPはロイス・ルイス
まずはROYがずらっと並ぶAFLの歴代MVPですが、2019年はツインズのロイス・ルイスが獲得しています。2017年アマチュア・ドラフト全体1位の選手で、2020年6月の誕生日で21才になるSSです。
【直近のAFL MVP】
- 2018 —ケストン・ヒウラ(Brewers)
- 2017 — R・アクーニャ Jr. (Braves)
- 2016 — G・トーレス (Yankees)
- 2015 — アダム・エンゲル(White Sox)
- 2014 — G・バード (Yankees)
- 2013 — クリス・ブライアント (Cubs)
- 2012 — クリス・マクガイネス (Rangers)
- 2011 — N・アレナド (Rockies)
- 2010 — ダスティン・アックリー (Mariners)
- 2009 — グラント・デスメ (A’s)
- 2008 — トミー・ハンソン (Braves)
- 2007 — サム・ファルド(Cubs)
ロイス・ルイスのAFL2019でのスタッツ
ロイス・ルイスの主要なスタッツを上げてみるとこのような感じです。HRも打ちますが、それよりはゲームを活気づけるチャンスメイクのうまそうな選手というイメージです。安打数1位、Runs1位がそれを物語っています。
- 打率.353(3位)
- HR 3 (1位は9本、2位は4本で4人、3本は9人)
- OBP .411 (6位)
- OPS .975 (3位)
- 盗塁 5 (8位)
- 二塁打 9 (2位)
- RBI 20 (2位)
- 安打数 30 (1位)
- Runs 21 (1位)
- TB 48 (2位)
主要な打撃ランク
ではルイス・ルイス以外の選手はどうだったかというとご覧の成績を上げています。
打率
- アンドレス・ヒメネス(Andres Gimenez/NYM/SS).371
- アレック・ボーン(Alec Bohm/ PHI/3B) .361
- ロイス・ルイス .353
HR
- グレッグ・ダイクマン(Greg Deichmann/OAK/RF&INF) 9HR
- ミッカー・アドルフォ(Micker Adolfo/ CWS/RF) 4HR
- ジョーイ・バート(Joey Bart/SFG/C)4HR
- ノーラン・ジョーンズ(Nolan Jones/CLE/3B)4HR
- J.J. マティエビッチ(J.J. Matijevic/ HOU/LF&1B) 4HR
OPS
- アンドレス・ヒメネス(Andres Gimenez/NYM/SS).999
- グレッグ・ダイクマン(Greg Deichmann/OAK/RF&INF) .982
- ロイス・ルイス .975
RBI
- ブランドン・ワグナー(Brandon Wagner/NYY/INF) 21
- グレッグ・ダイクマン(Greg Deichmann/OAK/RF&INF) 20
- ロイス・ルイス 20
- J.J. マティエビッチ(J.J. Matijevic/ HOU/LF&1B) 17
SB(盗塁)
- ジャレッド・オリバ(Jared Oliva/PIT/CF)11
- ホセ・カバレロ(Jose Caballero/SEA/2B) 8
- ジャレン・デュラン(Jarren Duran/BOS/CF&2B) 7
- ジャマイ・ジョーンズ(Jahmai Jones/ LAA/2B) 7
Top exit velocities
- ロナルド・ヘルナンデス(Ronaldo Hernandez/ TBR) 113.0 mph
- トレイ・ハリス(Trey Harris/ATL)111.4mph
- ジョシュ・ロウ(Josh Lowe/TBR )111.2mph
走塁
Top home-to-1B times
- アンドレス・ヒメネス(Andres Gimenez/NYM/SS)3.67 (秒)
- ヴィダル・ブルジャン(Vidal Brujan/TBR)3.72
打者に関して
2020年に注目したいのは、MVPのロイス・ルイスはもちろんのこと、メッツのアンドレ・ヒメネスも面白そうですね。一塁へのラップタイムがトップというのも興味深いです。あとはHRでダントツの9本を放ったグレッグ・ダイクマンが構えから振り出しにかけてハーパーのような動きになっていてこちらも面白そうですね。
主な投手ランク
WINS
- フォレスト・ウィットリー(Forrest Whitley/HOU) 他7名 : 3勝
ERA
- アシュトン・ゴードー(Ashton Goudeau/COL) 0.00/13.0 IP
- アレックス・ウェルズ(Alex Wells/BAL) 0.57/15.2 IP
- エーリッヒ・ウルメン(Erich Uelmen/ CHC) 0.75/12.0 IP
- コナー・シーボールド(Connor Seabold/ PHI) 1.06/17.0 IP
- ペン・マーフィー(Penn Murfee/ SEA)1.23 /22.0 IP
- ニック・ニーデルト(Nick Neidert/ MIA) 1.25/ 21.2 IP
- アンドリュー・リー(Andrew Lee/ WSH) 1.38/13.0 IP
Top fastball velocities
- シェーン・バズ(Shane Baz/TBR) 100.1mph
Top spin rates (4シーム)
- ニック・スナイダー(Nick Snyder/TEX)2,899 rpm
- シェーン・バズ(Shane Baz/TBR) 2,852 rpm
- フォレスト・ウィットリー(Forrest Whitley/HOU) 2,851rpm
Top spin rates (カーブ)
- コール・ウビラ(Cole Uvila/TEX)3,340 rpm
投手について
2019のAFLの投手への関心はアストロズのフォレスト・ウィットリーだったのですが、他にも良い素材が見つかりました。中でも100mph超えのレイズのシェーン・バズはノア・シンダーガードのフォームとよく似ています。レイズにはいいプロスペクトがたくさんおりますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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