大谷投手とのコンビ再結成ならず
現地2019年12月23日にオフィシャルとなった情報です。ヒューストン・アストロズは元ゴールドグラブ賞捕手のマーティン・マルドナード(Martín Maldonado)と再契約したことを発表しました。
契約内容:2年/M
契約は2年/$7M (2020-21)。支払いは均等割で、年$3.5M。オプションなどは確認できませんでしたが、ついてないかもしれませんね。2019年はロイヤルズと1年$2.5M、加えてインセンティブが$1.4Mほどついていましたが、今回はインセンティブもついていないかもしれません。
翻弄された2019シーズン
マーティン・マルドナードは2019年、かなり翻弄された選手です。ロイヤルズで開幕を迎え、トレードデッドライン前の7月15日にカブスに移籍。さらに、半月後の7月31日には、アストロズに移籍しました。
- 3/11: FAでKCRとサイン
- 7/15: マイク・モンゴメリーとのトレードでCHCへ
- 7/31: トニー・ケンプとのトレードでHOUへ
そもそも2019年のディールが決まったのは開幕の約2週間前の3月11日。遅いFA市場にかなり翻弄され、動いたきっかけは3月1日にロイヤルズの正捕手、サルバドール・ペレスのトミージョン手術が判明したため。
彼の肘の不調がなければ、ダラス・カイケルやクレイグ・キンブレルのように夏近くにシーズンデビューという状態になっていたかもしれません。
カブスでは本当の腰掛け
カブスに入ったのは、ウィルソン・コントレラスの右足の怪我の影響。コントレラスはマルドナードのディールの直前に10 Day ILに入っていたのでした。そして、その症状が重くないとわかりすぐに復帰したものの、8月初旬に今度はハムストリングスを傷め、離脱。せっかく獲得したマルドナードはトレードデッドラインでアストロズにトレード。仕方なくカブスはFAとなっていたジョナサン・ルクロイを獲得に至ったのでした。
新TDLの影響も
カブスがウィルソン・コントレラスの症状で慌ててマルドナードを獲得し、さらにすぐにトレードに出したのは新トレードデッドラインの影響があったからです。2019年から始まった新しいトレードデッドラインはポストシーズンに向けた戦力補強も7月31日が期限になりました。
よって、PSに見込みのあったカブスは慌ててマルドナードを獲得し、正捕手がOKとなった時点で今度はPSのロスターにも影響が出てきますから、慌ててトレードーに出したのでした。
FA市場、TDL新制度に引っ掻き回された2019年のマルドナードでした。
マルドナードの2019シーズンの成績は、ロイヤルズで74試合、カブスで4試合、アストロズで27試合に出場。スタッツは打率.220、OBP .298、SLG .391 、HR 12、RBI 27、BB 32、SO 86と相変わらずあまり打ちませんでしたが、守りりにおいてはいい重しとして機能。WAR 1.4はそれなりの評価だと思います。
アストロズの1番手捕手か
アストロズはFAのロビンソン・チリノスはもう流出覚悟といった状況になりました。再契約はもうないでしょう。よって、マルドナードが正捕手としてマスクをかぶるのではないかと思います。ダスティン・ガーノーはバックアップに回ると思われます。
大谷選手とのコンビ復活ならず
あくまでもファン目線ですが、大谷選手の投手デビューイヤーでマスクをかぶったマルドナードにもう一度と思っていましたが、エンゼルスはマルドナードを獲りに行きませんでした。
今のところ、エンゼルスの捕手は、マックス・スタッシ、アンソニー・ベンブームが名を連ねています。スタッシはエンゼルス移籍後、打率.071と壊滅的でしたので、捕手を探すのではないかと見ていたのですが、エンゼルスはまだ捕手獲得の動きはありません。今は投手整備が優先のようです。チリノスに動くのも面白いところではありますが、どうするでしょうか?注目したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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