ダラス・カイケル、2020は開幕から
現地2019年12月21日、スコット・ボラス氏の案件がまた1つディール完成です。シカゴ・ホワイソックスはブレーブスからFAとなっていたダラス・カイケル( Dallas Keuchel )と合意。3年$55.5Mです。
契約詳細
今回のディールは3年$55.5Mに加えて4年目がべスティング・オプション。細かい数字は明確になっていませんが、現在判明しているところで2021-22の2年間で160イニング到達という条件になっています。イニング数が少ないのでなにかプラスされた設定にはなると思います。
支払いは1年当たりで$18.5M。4年めも同額なら最高で$74Mのディールとなります。インセンティブなど細かいことが判明しましたら追記します。
ダラス・カイケルは2020年で32才のシーズン。よって34才までの契約です。
ダラス・カイケルの2019シーズン
ダラス・カイケルの2019シーズンはご存じの通り、遅いFAマーケットに翻弄され、契約合意が現地2019年6月6日になりました。そしてシーズンデビューが現地2019年6月21日。
2019シーズンは19スタート、112.2イニングで8勝8敗、ERA 3.75、奪三振91、与四球39。H9は9.2、HR9は1.3、BB9 は3.1、SO9は7.3。
ここ数年ベロシティーがダウンしつつあることは、2018年までにもその傾向が現れていました。そしてもともと被安打自体は多い投手。よって、H9で9.2という数字はわりと通常運転ではあると言えます。
中4日から5日で6.0から7.0 IPは安定して期待できることからホワイソックスはいいローテーション投手を獲得したと言っていいと思います。
ホワイソックス、またしてもローテーションに厚み
前日にジオ・ゴンザレス獲得の記事を書かせていただきました。カイケル加入により少なかった左腕のローテーションも1枚増え、なおかつ実績のあるベテランが一翼を担うということになりますから、よい体制ですね。
- ルーカス・ジオリト(14-9/ERA 3.41)
- ダラス・カイケル
- レイナルド・ロペス(10-15/ERA 5.38)
- ジオ・ゴンザレス (L)
- ディラン・シーズ(4-7/ERA 5.79)
- マイケル・コペック
- ディラン・コービー(1-8/ERA 7.98)
ティム・アンダーソンの守備力向上が望まれる
上記のようにダラス・カイケルはとにかく打たせて取る投手の典型のようなもの。2019シーズンはダンスビー・スワンソンという華麗なSSがいて、カイケルとしても非常に投げやすかったと思います。
もっともアストロズ時代のSSコレア、2B アルトゥーベ、3Bブレグマンは最高の環境だったとは思います。
ホワイトソックスにはティム・アンダーソンがおります。2019年は.335でALのバッティング・タイトル(打率)を獲得したSSですが、守備は悪い数字が出ています。SSとしてのエラー26個はア・リーグ最多。2位のツインズのポランコで22個ですからやはり多いですね。なお2017年から3年連続で1位という不名誉な数字も。
三遊間にゴロを打たせられないという心理が働くようではカイケルの力も発揮できません。彼の守備に確実性が増すことを祈るばかりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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