HOT STOVE 2020
現地2019年12月4日、ベテラン・レフティーでカブスからFAとなっていたコール・ハメルズ(Cole Hamels)がブレーブスと1年/ $18Mで合意しました。これは筆者の思い込みですが、てっきりフィリーズに来るものとばかり思っていたので、虚をつかれたような格好になってしまいました。
コール・ハメルズの契約
現時点では1年/ $18M以外の情報はなく、オプションもついていない模様です。コール・ハメルズの2019年のサラリーは2012年7月にフィリーズと延長合意した6 years/$144M (2013-18)プラス2019クラブオプションがベースになっていて、カブスが$20Mで行使していました。よって、今回はそれより1割ほど少ないサラリーでの契約。
2019年のハメルズの成績
コール・ハメルズの2019シーズンは27スタート、141.2イニングで7勝7敗、ERA 3.81。奪三振143、WHIP 1.391、WARは3.0。
6月終盤から8月初旬まで約1ヶ月超、腹斜筋を傷めサイドラインに下がっていましたが、今まで肩肘に問題はなし。
通算163勝
言わずもがなですが、コール・ハメルズはMLB14シーズンを経験し、2020年1月時点でのMLSは13.143のベテラン。通算163勝121敗、勝率.574を誇る左腕です。勝利数のキャリアハイは2012年の17勝6敗。
サイヤング賞はまだ獲っていませんが、オールスターには4度出場。フィリーズ時代の2008年にはNLCS MVPとワールドシリーズMVPをダブルで受賞。
思い出す、ハーパーとの初顔合わせ
ブレーブス入りとなり、またしてもナ・リーグ東地区への参戦となったコール・ハメルズ。筆者はコール・ハメルズの投球もさることながら、エピソードとしてのブライス・ハーパーとの初顔合わせの時の投球が忘れられません。
フィリーズ時代の2012年5月6日のゲームでした。
ブライス・ハーパーはデビュー8戦目。あのハーパーでさえ、無我夢中でやっていた時期ですね。
その評判からか、ハメルズはハーパーとの初顔合わせの初球に背骨付近に当たるデッドボールを投じます。これは洗礼のように思えました。
痛がるハーパーでしたが、スポーツマンシップよろしく、すぐに1塁ベースへ。その後、2アウト1・3塁となり、ハーパーが3塁へ進塁。その状況でハメルズが1塁に牽制を送ったその時、ブライス・ハーパーが見事にホームスチールを決めたのでした。
見事な形でリベンジされた、この時のコール・ハメルズがいつまでも忘れられません。
ブレーブス、左腕を補強
ブレーブスにとって不安が残るのはスターター。今オフはダラス・カイケルをFAで手放し、おそらく再契約はないでしょう。よって、シーズンスタートからハメルズ・クラスの安定感のあるサウスポーがローテーションに入ってもらうのは非常にありがたいことです。
また、フリオ・テヘラン( Teheran)のオプションも行使しなかったので( 6年$32.4M/2014-19プラス2020はオプション)、スターターが余計に足りていないところでした。
リリーバーはもう万全。
ブレーブス、あとは3Bのドナルドソンの再契約とスターターがもう1枚ほどほしいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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