2020エンゼルス・コーチング体制
現地2019年10月26日の情報になりますが、大谷選手の所属するロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムは2020シーズン、ピッチング・コーチにミッキー・キャラウェイ(前メッツ監督)を採用することを発表しました。
M・キャラウェイのコーチング・キャリア
ご存じの通り、ミッキー・キャラウェイは2018年、2019年の2年間、メッツの監督として指揮を振るっていました。2年間の勝敗は163勝161敗と、リビルド期間に就任した割には勝率5割を上回っております。
2019年、起用法をめぐり、嫌な質問をした記者とクラブハウスで口論となったりしましたが、ジェイソン・バルガスがその加勢に回るなどチーム内の人心把握はかなりうまい人かと思います。
投手王国インディアンスを作った手腕
メッツの監督をやる前はインディアンスでピッチング・コーチを担当していました。2013年から2017年までのことです。
インディアンスは2013年に2位、2016年-18年に3年連続で地区優勝。2018年はキャラウェイ氏はすでにメッツの監督として指揮を執っておりましたが、彼がピッチング・コーチを務めている間に関わった投手は、コーリー・クルーバ(Corey Kluber)、アンドリュー・ミラー(Andrew Miller)、カルロス・カラスコ(Carlos Carrasco)、ダニー・サラザー(Danny Salazar)、トレバー・バウアー(Trevor Bauer )とそうそうたるメンバーです。
トレバー・バウアーにも影響を与え、カーブの開発に強力しています。
そして在籍していた5年間のインディアンスのERAは3.65。その間、ア・リーグのクラブでこのERAより良かったクラブはありませんでした。
興味深いマッドンとのコンビ
エンゼルスは2020年から監督にジョー・マッドン前カブス監督を据えました。マッドン監督は元レイズの監督でもありましたので、非常に発想が柔軟で戦略に長けています。
そんなマッドン監督とミッキー・キャラウェイはコーチングとしては初顔合わせですが、キャラウェイ氏が現役時の2002-3年のエンゼルス時代、マッドン氏はエンゼルスのベンチコーチを務めておりました。よって旧知の仲とも言えます。
そして興味深いことに2016年のワールドシリーズでは双方、違うベンチで火花を散らしていたのでした。結果はマッドン氏の率いるカブスがWSチャンプとなったのでした。その年のポストシーズンはアンドリュー・ミラーが輝いた年でもありました。
大谷選手への影響
2020シーズンから投手復帰となる大谷選手ですが、この2人のいる環境でプレーするのはとても意義深いことになりそうです。特にキャラウェイ氏は投手の運用から育成までとても上手な人なので、オーバーベースにならないように大谷選手の肘もきちんとみながらケアしてくれそうです。
エンゼルス、ワールドシリーズ終了後、このオフのFA・移籍市場でも楽しみです。ゲリット・コールに動くのでしょうか!?
お読みいただき、ありがとうございました。
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