双方がロスターを発表
現地時間の2019年10月22日の午後すぎ、日本時間だと2019年10月23日の2:00AM頃でしたが、アストロズとナショナルズからワールドシリーズのロスターが発表されました。プレーボールが東部時間の7:10PMでしたから当日の午後の発表でした。
選ばれた25人は?
アストロズ
まずはホームフィールド・アドバンテージを得ているアストロズのロスターから見ていきます。
投手が12人、捕手が2人、内野手が5人、外野手が6人。ALCSからの変更点は投手はブライアン・アブレイユが落ちて、クリス・デベンスキーが入りました。野手は変わらずです。
投手はオール右腕
クリス・デベンスキーは今季61試合、69.0イニングを投げたリリーバー右腕。1試合先発はありましたが、オープナーです。2勝3敗、ERA4.00。相変わらずのオール右腕です。
左打者は4人
左バッターはアルバレス、ブラントリー、タッカー、レディックの4名。スイッチはおりません。
ナショナルズ
一方のナショナルズは以下の面々です。
投手が11人、捕手は2人、内野手は7人、外野手が5人。投手はアストロズより1人少ない登録です。左腕のロエニス・エリアスと右腕のオースティン・ボスが落ちて、ジョー・ロスが入りました。NLCSの初戦はダニエル・ハドソンがパタにティー・リスト扱いでしたから、復帰後11人に戻しています。
左腕は2人
投手は左腕が先発ではコービン、ブルペンではドゥーリトルの2人。
左打者は3人、スイッチ1人
ナショナルズの左打者はマット・アダムス、アダム・イートン、ヘラルド・パーラの3人。スイッチはアズドルバル・カブレラがそうです。
見どころ
ローテーションが豪華
大きな見どころは、双方ともに90年代のブレーブスというふうに例えてしまったほどの豪華なローテーション。アストロズが、コール、バーランダー、グレインキ。ナショナルズがシャーザー、ストラスバーグ、コービン、アニバル・サンチェス。残念ながら、バーランダーとシャーザーのマッチアップはシリーズ前半は見られませんが、シリーズ後半で総動員となった時にゲームの途中でそのような顔合わせになるかもしれません。
双方ともにブルペンも機能
ナショナルズのブルペンがポストシーズンに入って格段に進化しました。このシリーズでタナー・レイニーがどれだけ機能するかもポイントです。ショーン・ドゥーリトルがCSでの復調を維持出来るかにも注目。アストロズのブルペンは好調です。
ソト、レンドン、アルトゥーベ
双方ともに当たっているキーマンとも呼べる選手がおります。ナショナルズがフアン・ソト、アンソニー・レンドン、アストロズがホセ・アルトゥーベ。彼らに対する対策がどうなのか非常に興味深いです。当たっていないヨルダン・アルバレスがひょっとして爆発するのか?にも注目です。
アストロズにビハインドなニュース
アシスタントGMの乾杯の音頭が波紋を
現地2019年10月21日、飛び交ったのはALCSでのシャンパン・ファイトでアシスタントGMのブランドン・トーブマンが乾杯の音頭をとった際に、「ロベルト・オスーナを獲ってよかったよ、オスーナがいてよかた」と複数回にわたり、スポーツ・イラストレイテッドの女性記者に向かって当てつけのように大声で祝ったというのが問題になっています。
ロベルト・オスーナは2018年6月22日にMLBのDVポリシー違反で75試合のサスペンション(出場停止)処分を受けていました。処分の開始日は5月8日から適用されました。2018年ロベルト・オスーナは5月6日のゲームの登板を最後にサスペンションが解ける8月6日まで出場しておりません。
アストロズは2018年のTDLでオスーナを獲得
そんなオスーナをアストロズはサスペンションの期間中のトレード・デッドラインで獲得していたのです。それに対する批判もありましたし、サスペンションが明けていたとは言え、2018年のポストシーズン(ALDS/ALCS)にも投げていたことも批判されていました。
オスーナ起用に影響ありか?
乾杯の場にいないとわからないことですが、アシスタントGMがスポーツ・イラストレイテッドの女性記者に向けて放った言葉なのか、あるいはオスーナの獲得に批判的だった人に向けて自分たちの獲得の判断が正しかったことを証明したという意味で言ったのかは定かではありません。
いずれにせよ、DVポリシーを批判するようなものではなかったとは思います。これによってとばっちりを受けているのは当のオスーナ本人です。世間がわすれかけていたことをまたもや白日のもとに晒されました。
さすがにオスーナを器用しづらい空気も出てきているので、選手をサポートする立場の人間が余計な火の元になったのはまずいですね。
間接的にはこじつけの印象もありますが、その場にいるとそうでもなかったかもしれないのがこういうトラブルへの対処の難しいポイントですね。本人に傷つける意図がないのに相手にカチンと来てしまったパターンです。
ちょっとアシスタントGMは弾けすぎましたね。
追記
現地2019年10月24日、WSの移動日にアストロズはアシスタントGMのブランドン・トーブマン氏を解雇しました。声明によると、「当初は特定の人に対して発したコメントではないという調査結果だったものの、気分を害した発言だったということと、クラブ側はDVを過小評価するものではない」とのことが書かれてあります。
ロベルト・オスーナが一番やりづらくなる処分となりました。解決策としてはあまり好きではありませんが、「クラブ側はDVを過小評価するものではない」というのを示したかったのでしょう。DVを起こした場合、クラブ側も選手を守れないよという意思表示かもしれませんね。それだけ厳しいのだと。
お読みいただき、ありがとうございました。
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