アストロズ、3年連続のALCSへ
現地2019年10月10日、レイズ@アストロズのALDS Game5 は初回、アストロズ打線がレイズ先発のタイラー・グラスノーに対して準備万端とも言える迷いのないスイングで5本の長短打を集め4得点。
初回からマウントを取るような体勢に持ち込むことに成功。
投げてはゲリット・コールが8回2ヒッター、1失点、10奪三振の力投。
アストロズが6−1で勝利し、ALCSへの切符を勝ち取りました。アストロズは3年連続の7回目のリーグチャンピオンシップシリーズ進出となります。
スターティング・ラインナップ
Game5のスタメンです。レイズはソガードを起用。
Rays | Astros |
1. メドウズ-LF 2. ファム -DH 3. チョイ-1B 4. ダーノー-C 5. ソガード-2B 6. Av.ガルシア-RF 7. ウェンドル-3B 8. キアマイアー-CF 9. アダムス-SS P. グラスノー | 1. スプリンガー-CF 2. ブラントリー-LF 3. アルトゥーベ-2B 4. ブレグマン-3B 5. アルバレス-DH 6. グリエル-1B 7. コレア-SS 8. レディック-RF 9. マルドナード-C P. G・コール |
Game Score
(サマリー)HOU 6, TBR 1
絶対エースのゲリット・コールを最終戦の先発に立てたアストロズが、初回の攻撃で一気に流れを引き寄せた、そんなゲームでした。
レイズは2回表にエリック・ソガードにソロHRが飛び出し、すぐに追いつける体勢を整えたものの、今のゲリット・コールを崩すのはハードルの高い仕事となりました。
アストロズは終盤8回裏にもマイケル・ブラントリーとホセ・アルトゥーべに連続HRが飛び出し、リードを6−1と広げ、最後はロベルト・オズーナが三者凡退に抑え、6−1で勝利。
見事ALCSへコマを勧めました。
際立ったシーン
アストロズの初回は対策バッチリ!?
Game4でレイズがバーランダーを攻略した時に「電光石火」という表現を使ったのですが、Game5でのアストロズの攻撃も同様でした。
Game4からスプリンガー、ブラントリーの1・2番になりましたが、はじめて機能し、2人でノーアウト1・3塁を作り、アルトゥーベとブレグマンがタイムリー。ここまで4者連続安打。
アルバレスが凡退後もユリ・グリエルがタイムリーを放ち、打者6人で5安打、4得点の猛攻となりました。
MLB Networkの分析
これにはどうやら対策があったようです。MLB Networkがすぐに分析していて驚きました。
アストロズはタイラー・グラスノーの癖を見抜いていたということですね。
セットポジションで抱えたグラブがRaysの胸のロゴより上部に出たらファストボール、ロゴの上部をでなければカーブ。これはわかりやすい癖でした。
Game1と比較した打撃成績でもHit-At BatではGame1は0-3で手が出ずという状態だったにもかかわらず、Game5は5-8と明らかに上がっていました。
さすがの分析力。野村監督の名言、「無くて七癖」を思い出してしまいました。
なお、これは正当な行為です。ベンチには癖を見抜く達人がいるものですが、彼らは周辺視野を使っているのでしょうか?なんとなくの違和感から詰めてくる分析力は驚くばかりです。
何よりそれを確実に仕留める打者ばかりだったというのがそもそもすごいことだと思います。
ゲリット・コール、信頼のイニングイーター
レイズにとってはゲリット・コールが深いイニングまで投げている状況は避けたかったところですが、この日はそのプランも粉砕されるほどゲリット・コールの出来は圧巻でした。
3回表、5回表、6回表、7回表、8回表と3人で斬って取るイニングが5イニングもあったわけですから、レイズはNO CHANCEだったわけです。7回表は四球で一人ランナーを出したのですが、ダブルプレーにより3人で済みました。
ゲリット・コールはポストシーズン2試合で、15.2イニングを投げ、被安打6、失点1、与四球が3、奪三振が25! ERAは0.57です。
敗れたレイズ
レイズの善戦は金字塔
レイズほど対戦相手にとっていやなクラブはないでしょう。
ALDSで戦ったアストロズは、90年代のブレーブス並みのローテーション投手を持ち、ブルペンも強い。しかも、レギュラーシーズンのチーム打率がMLB1位の.274を誇る相手にGame5まで苦しめたワケですから。
分析による傾向と確率、束になってかかってくる組織力、それを実行出来る技術力。知恵と工夫でジャイアントキリング寸前まで行きました。
できればALCSへ行って、サラリー上でもジャイアントキリングを果たしてもらいたかったのですが、それは来季以降のお楽しみということで。
楽しませてくれてありがとうざいましたと言いたいです。
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アストロズ、ヤンキースとのALCS
レギュラーシーズンのアストロズとヤンキースの対戦は4勝3敗でアストロズが勝ち越し。
2017年、アストロズがWSチャンプとなった年にもALCSがこのカードでした。Game7までもつれ、アストロズが4勝3敗で勝利。
2017年のALCSのMVPはジャスティン・バーランダーでした。
2019年はどうなるでしょうか?現地2019年10月12日、日本時間13日(日)の9時8分プレーボールです。
お読みいただき、ありがとうございました。
AL | NL | |
WC | TBR 5, OAK1 | WSH4, MIL 3 |
DS-1 | 1. HOU 6, TBR 2 2. HOU 3, TBR 1 3. TBR 10,HOU 3 4. TBR 4, HOU 1 5. HOU 6, TBR 1 | 1. LAD 6, WSH 0 2. WSH 4, LAD 2 3. LAD 10, WSH 4 4. WSH 6, LAD 1 5. WSH 7, LAD 3 (F/10) |
DS-2 | 1. NYY 10, MIN 4 2. NYY 8, MIN 2 3. NYY 5, MIN 1 | 1. STL7, ATL 6 2. ATL3, STL0 3. ATL 3, STL 1 4. STL 5, ATL 4 (F/10) 5. STL 13, ATL 1 |
CS | 1. NYY 7, HOU 0 2. HOU 3, NYY 1 (F/11) 3. HOU 4, NYY 1 4. HOU 8, NYY 3 5. NYY 4, HOU 1 6. HOU6, NYY 4 | 1. WSH 2, STL 0 2. WSH 3, STL 1 3. WSH 8, STL 1 4. WSH 7, STL 4 |
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