ドジャース、2勝1敗でNLCSへ王手
現地2019年10月6日のドジャース@ナショナルズのNLDS Game3は、ナショナルズ先発のアニバル・サンチェス(Aníbal Sánchez)が力投!5回を投げ、奪三振9の大興奮のピッチングを演じ、大いにスタンドを盛り上げる序盤となりました。
しかし、中盤まさかの展開に・・・。
スターティング・ラインナップ
ナショナルズのスターティングラインナップは左腕のリュウに関係なくいつものメンバーですが、ビクター・ロブレスがハムストリングス痛ということでCFにはマイケル・テイラーが入りました。
一方のドジャースは今季アニバル・サンチェスとは打率.210が示しているようにあまり相性がよくありません。
打席数も少ないのですが、もっともよく打ったバッターがジョク・ピダーソンの.375、次がジャスティン・ターナーが.333、その他はマンシー、ベリンジャーがともに.250、参考程度にギャビン・ラックスが2−1で.500という結果でした。
ギャビン・ラックスを起用し、捕手にはラッセル・マーティンを入れてきましたね。
(サマリー)
ゲームサマリーですが、前半を支配したのはナショナルズ先発のアニバル・サンチェス。よかったですね。詳細は後述します。
ドジャース先発のリュウはまあまあという出来でした。
リズムに乗ったアニバル・サンチェス
アニバル・サンチェスは初回、ヒットと2つの四球で満塁のピンチを迎えますが、A.J.ポロックを三振に打ち取り無失点で切り抜け、リズムに乗りました。
ナッツ、ソトの2ランで先制
先制点はナショナルズで1回裏、四球のアダム・イートンを1塁に置き、3番のアンソニー・レンドンが倒れてチャンスが潰えたかに見えた直後、フアン・ソトがCFへ大きな2ランHRを放ち、2−0と幸先よくスタートを切りました。
マンシーが反撃のソロHR
その後、両投手の好投が続き、5回表、ドジャースは2アウトからマックス・マンシーがRFへソロHRを放ち、2−1と1点差に詰め寄ります。アニバル・サンチェスは5回表で降板。
問題の6回表、ナッツ、痛恨のリレー失敗で7失点
問題の6回表。ナショナルズはなんと驚くことに2番手にGame1で先発し、6イニングを被安打3、失点2と好投したパトリック・コービンを起用。
しかし、このリレーが裏目に。
2アウトまで漕ぎ着けていたのに
パトリック・コービンは先頭のベリンジャーにヒットを許した後、シーガー、ポロックと連続三振に斬って取り、2アウトまで漕ぎ着けていたのです。
しかし、ギャビン・ラックスの代打で起用されたデービッド・フリースにシングルを許し、2アウト1・3塁のピンチに。シフトの弊害が出ました。2Bゴロでしたね。
ラッセル・マーティンに逆転打
そしてこの日の殊勲者となったラッセル・マーティンに走者一掃のタイムリーダブルを打たれ、ドジャースに一気に3−2と逆転を許します。2アウトランナー2塁。
つづくピッチャーの打席で代打にクリス・テイラーが送られます。そのテイラーには四球を与え、2アウト、ランナー1・2塁に。
キケにも2点タイムリーダブル
なんとか止めたかったのですが、つづくエンリケ・ヘルナンデスには2者の生還を許す二塁打を打たれ、スコアは5−3。2アウト、ランナー2塁。
まだ続きます。
マンシーを申告敬遠で歩かせ、ランナー1・2塁となったところでパトリック・コービンが交代。ピッチャーは右腕のワンダー・スエロに。
代わったW・スエロはJ・ターナーに3ランHRを浴びる
その代わりばな、ジャスティン・ターナーには2ストライクと追い込んでいたもののフルカウントまで粘られ、6球目。甘く入ったところをLFブルペンに放り込まれ、これが3ランHRとなりスコアは8−3にまで広がります。ターナーには全てカットボールですべて同じ90ナイル半ばの球速帯でした。それは打たれますね。
続くコディー・ベリンジャーにも二塁打を打たれたものの、コーリー・シーガーを2Bゴロに打ち取り3アウト。
ドジャースはこの回、7得点でスコアは8-2。
ナッツ、悪い方のJ・ケリーで2点を還す
6回裏、ドジャースのマウンドにはジョー・ケリーが上がりました。コントロールが荒れる悪い方のケリーが出てナショナルズは2点を還し、8-4としました。
しかし反撃もここまで。
ハウィー・ケンドリックのタッチアップ・アウト
ドジャーの犠牲フライで2点目を取った時、二塁ランナーのハウィー・ケンドリックが3塁にタッチアップを試み、アウトになったプレーは、試合後、本人は「直感を信じた」と言っていましたが、走るべきではなかったですね。あれで勢いが無くなってしまいました。
ドジャースは9回表にハンター・ストリックランドからラッセル・マーティンが2ランHRを放ち、10−4に。
最後はケンリー・ジャンセンが締め、10−4でドジャースが勝利。NLDSを2勝1敗とし、NLCSへ王手をかけました。
Game Score
アニバル・サンチェスを讃えよう
6回パトリック・コービンが登板した時、ナショナルズの勝負のかけ方にしびれました。しかし、2アウト後にまさかの逆転劇を許す展開に。
確かにパトリック・コービンのピッチングはわずかに甘かったですし、リードも打者が反応しやすい選択になったと思いますが、これは結果論になってしまいます。ナッツ・バッテリーはGame4に向けて対策を講じてもらいたいと思います。
なんと言ってもゲーム前半を盛り上げたアニバル・サンチェスのピッチングをたたえたいと思います。チェンジアップのブレーキが凄まじかったですね。
感動してしまいました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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