ナッツ、見事なゲーム運びを披露
現地2019年10月5日、ナショナルズ@ドジャースのNLDS Game2はしびれる展開の名勝負となりました。
前日にワイルドカードの勢いがどこかへ飛んでしまった感のあったナショナルズでしたが、この日は対策もバッチリ。しかもスペシャル・リレーまで用意していました。
スターティング・ラインナップ
先発投手はナショナルズがスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)、ドジャースがクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw )。
それに対する両クラブのスターティング・ラインナップです。
カーショウとの相性が良い選手が多く、過去の全対戦でターナーは.368、レンドンは.333、ジマーマンは.324、ケンドリックは.292。へラルド・パーラは.317と良かったのですが、スタメンではありませんでした。
アダム・イートンは.167と数字は悪いのですが、2番に入りました。
ドジャースはストラスバーグとは概ね相性が悪いです。全対戦のうち、トップ打率は打数は少ないものの3−2、.667のビーティー。しかし、ベンチスタート。
また、ラッセル・マーティンが6-3、.500と打ち込んでいるのですが、捕手は.250のウィル・スミスを起用。これは投手との相性もあります。
ポロックは.412と相性がよく、ターナーは.250。
しかし、ピダーソンは.143、ベリンジャーは.118、コーリー・シーガーは.071、マンシーに至っては12−0で.000。
そして相性通りの結果が出ました。
(サマリー)
BOX SCORE
ナッツのストラスバーグは5回までドジャース打線を全く寄せ付けず、無失点投球。
一方のカーショウは立ち上がりにコントロールの乱れもあり、1回裏にハウイー・ケンドリックのタイムリーで1失点。
2回表には足の速いビクター・ロブレスに死球を与え、ストラスバーグに送りバントを決められスコアリング・ポジションにランナーを送られた後、アダム・イートンにシングル、アンソニー・レンドンに左中間への二塁打を打たれ2失点。序盤で3点のリードを許す展開に。
ドジャースは6回裏にようやくストラスバーグを捉えます。相性の良いビーティーがシングルでチャンスメイク。ピダーソンが2塁打を放ち、1アウト2・3塁となったところでジャスティン・ターナーが犠牲フライを放ち、1点を返します。スコアは3-1。
ドジャースは7回裏、2番手のショーン・ドゥーリトルからマックス・マンシーがHRを放ち、スコアは3-2に。
8回表、ナショナルズはドジャースのルーキー、ダスティン・メイの2イニング目を攻め、先頭のライアン・ジマーマンが二塁打で出塁。つづくカート・スズキは四球。ロブレスが送りバントで2・3塁とした後、ピッチャーの打席にアズドルバル・カブレラを代打に起用。これが当たり、カブレラはRF前シングルを放ち、ナショナルズは1点を追加。
スコア4−2で迎えた8回裏、ナッツはなんとマウンドにシャーザーを起用。シャーザーは期待に応え、3奪三振。
最後はダニエル・ハドソンが満塁のピンチを迎えるもなんとか抑え、ナショナルズが4−2で勝利し、1勝1敗のタイとしました。
ストラスバーグ、ドジャース打線を寄せ付けず
ストラスバーグはもうデータ通りの結果になりましたが、6回を投げ被安打が3、失点1、与四球0、奪三振10の素晴らしい投球。
スライダーとチェンジアップがいい高さに決まりました。
ロブレスの足の速さが際立つ!
ナショナルズは好プレーが続出しました。そしてバントもしっかりと決めましたし、スモールベースボールを披露しました。
中でも筆者が好きなのはビクター・ロブレスの足。
下記のVTRではカーショウのバント処理の素晴らしさにより、ロブレスのセイフティー・バントはアウトになったのですが、1塁へ駆け抜ける弾丸のような速さには驚きを隠せません。
ロブレス、本当に魅力的ですね。
移動日を1日置いて、Game3はドジャースはリュウでナショナルズはシャーザーの予定でしたが、リリーフで出ましたので、TBD(To Be Determined:未定)になりました。
ナショナルズ、Game3の先発に注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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