2020へ動き出しているMLB
現地2019年9月23日、シーズン終了の9月29日へ向けてほとんどのクラブが残り5試合から6試合を残すのみとなりました。
ここに来て監督人事の話が出てきております。
ロイヤルズ、ネド・ヨースト監督の引退を発表
現地2019年9月23日、カンザスシティ・ロイヤルズは現監督のネド・ヨーストが今季限り勇退することを発表しました。
ネド・ヨースト監督は65才。2014年と2015年に2年連続でア・リーグペナントを制覇。2015年にはワールドシリーズ制覇に貢献。
この時のロイヤルズは本当に強かったです。2013年から3年連続でゴールドグラブ賞に3人が選出されるほど守りが充実。リリーバー陣もウェイド・デービス、ケルビン・ヘレーラ、グレッグ・ホランドと素晴らしかったですね。
ロイヤルズのゴールドグラブ賞
2013 | 2014 | 2015 |
・C:S・ペレス ・1B:E・ホズマー ・OF: A・ゴードン | ・C:S・ペレス ・1B:E・ホズマー ・OF: A・ゴードン | ・C:S・ペレス ・1B:E・ホズマー ・SS: A・エスコバー |
監督としてのキャリア
ネド・ヨースト監督はロイヤルズで10年間監督を務めました(2010年から2019年まで)。成績は744勝836敗(あと5試合残っています)で、勝率.471。
その前は2003年から2008年までブルワーズで監督を務め、6年で457勝502敗、勝率.477。最高順位は2007年と2008年の地区2位。
双方合わせると、16年で1,201勝1,338敗で勝率.473。いずれもクラブの暗黒時代から着手し始め、いい優勝争いできるところまで仕上げてきた実績があります。
現役時代はキャリア5年
ネド・ヨーストはブルワーズでは有名な選手でしたが、現役時代のキャリアを見て驚きました。なんと1980年から1985年までたった6年だけのキャリアだったんですね。キャリアのWARが-3.7。印象が強いのは1982年のワールドシリーズでマスクをかぶっていたからだったようです。
捕手出身で苦労した選手はやはり監督してのキャリアは伸びますね。
次期監督はマイク・マシーニ
そして次期監督候補もすでに決まっており、まだ正式発表ではありませんが、元カージナルスのマイク・マシーニが2020年から引き継ぐことになっています。
マイク・マシーニは2012年から2018年の途中までカージナルスの監督を務め、通算7年で591勝46敗、勝率.555。2013年にはナ・リーグのペナントを獲っています。
2018年に辞めたのはクラブ内でのパワハラ問題。これは詳細は明らかとなっていませんが、マシーニが放置したというマネジメントの問題でもありました。
今の若い世代への接し方、教育の仕方に関しては痛い目を見ているので改善してくると思われます。
なお、マイク・マシーニも現役時代はキャッチャー。キャリア13年でゴールドグラブ賞4回受賞のこちらはエリート捕手でした。
ロイヤルズ、2020年は大きく変化
すでに記事でしたためたことがありますが、ロイヤルズはオーナーが変わります。今、ストーブリーグの選手獲得に向け、資金繰りや運用など色々と準備しているところだと思います。
面白いことになりそうなので注目しています。
また、ヨーストが「引退」と報道されたのに対して、こちらは「解雇」です。
パドレス、グリーン監督を解雇
こちらはひっそりと行っていて、気づくのが遅れたのですが、現地2019年9月21日、サンディエゴ・パドレスは監督のアンディー・グリーンを解雇しました。
残り6試合、チームの指揮は暫定でロッド・バラハス(Rod Barajas)が執っています。
2019年は開幕は好スタート。4月は首位争いをする状況でした。5月には2位争い。6月にずるずると行きそうでしたが、下旬にフェルナンド・タティス・ジュニア(Fernando Tatis Jr.)のILからの復帰してからチーム状態はよくなりました。
しかし、トレードデッドラインでフランミル・レイエスを放出。そして9月に入りタティス・ジュニアが再びIL入りとなったことで急速にしぼんでしまったという流れでした。
4年間指揮
アンディー・グリーンはパドレスを4年間指揮。通算274勝366敗、勝率.428。
現役時代は内野手で、Dバックスで3シーズン、メッツで1シーズン。2007年には日本ハムに所属したことがありました。18試合で61−12、0HR、打率.197。
パドレスはまだ次期監督が決まっていません。
どう立て直すのか、オフの動きに注目しています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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