今度はアンソニー・リッゾ
現地2019年9月15日、シカゴ・カブスはパイレーツとの3連戦最後のゲームを16−6で圧勝。
残り10日で7度の直接対決を控えるカージナルスとの対戦に向け、盤石の戦いぶりを披露しました。
しかし、トラブルが発生。
リッゾが豪快に右足首をひねる
起こったのは3回表のパイレーツの攻撃。先頭のエリック・ゴンザレスが二塁打で出塁。つづくバッターは先発ピッチャーのトレバー・ウィリアムズということでパイレーツ・ベンチの作戦はバント。
トレバー・ウィリアムズのバントは3塁線と投手の間に転がる勢いのあるバントに。本来なら投手が処理する場所でしたが、予めチャージをかけていた1塁手のアンソニー・リッゾ(Anthony Rizzo)の方が距離が近くなったということでリッゾが処理。
この時、リッゾは芝生がめくれ上がるほどに右足を豪快にスプレイン(ひねる)。
1塁へ投げるも踏ん張りが効かず、送球がそれてしまいオールセーフに。
その後、リッゾはフィールドで悶絶。脂汗をかくほどでした。これは相当痛かったと思います。
リッゾは両脇を抱えられそのまま退場。
その後、カブスの1Bにはイアン・ハップが入り、途中からこの日マスクをかぶっていなかったジョナサン・ルクロイも守りました。
キンブレル、バイエス、ラッセル、リッゾが欠場
これからのカージナルスとの大事な直接対決7戦を前に、カブスはまたしても主力がサイドラインに。
アンソニー・リッゾは骨には異常がないことが判明。不幸中の幸いです。あとはMRIを撮って精密検査をしてこれから復帰スケジュールをさぐります。
カブス主力のIL入り (現地2019年9月15日時点)
- クレイグ・キンブレル:9/5、 右肘炎症で9/2付けの10 Day IL(復帰は9月中)
- ハビアー・バイエス:9/7 左手親指にヒビ(復帰はポストシーズン)
- アディソン・ラッセル:9/8、顔面にデッドボールを受け、脳震とうで7 Day IL。(復帰は未定。)
- アンソニー・リッゾ:9/15、右足首捻挫(これから復帰スケジュール)
それにしても、こうまで試練が訪れるとはこれはゴートの呪いがまだ残っているのではないかと思われるほどの惨事です。
しかし、光明も。
クリス・ブライアントが2HR
8月の打率が.248と苦しんでいたクリス・ブライアントが9月に入って復調。打率.344と当たってきました。
しかもこのゲームでは1回に先制3ラン、さらに5点を奪われて逆転された直後の3回裏にも1点差となるソロHRを放ち、この日は5打数3安打、4打点、2HRと活躍。
クリス・ブライアントの復調は大きいです。
また、SSに入っているルーキーのニコ・ホーナーはこの日も1安打を放ち、打線のつながりを生んでいます。
カイル・シュワーバーも好機に強く、この日は3安打、3打点、1HR。打率は.235と低いままですが、相手投手からすると不気味過ぎる存在です。
あとはジェイソン・ヘイワードがせめて.280ほどを打ってもたいたいところです(このゲーム終了時点で.258)。
カブス、リッゾなしでPシーズンを迎える想定も
アンソニー・リッゾの捻挫は恐らくGrade2とか酷さを表す等級がつくほどのひどいものになると思われます。
精密検査を経ないとわからないところですが、もう残りシーズンは出られない想定でゲームプランをしないといけないでしょう。
リッゾは他の主力と違い、精神的柱でもあるので彼を失うことは厳しい限りですが、カブスがこの試練をどう乗り切るのか、注目しておきたいと思います。
順位
現地2019年9月15日終了時点のナ・リーグ中地区の順位です。
- カージナルス:83-66
- カブス:81-68 (ゲーム差2.0)
- ブルワーズ: 80-69 (ゲーム差3.0)
15日はブルワーズがカージナルスに勝利しました。よって、カージナルスとカブスのゲーム差は2.0に縮まっています。
これからの直接対決7戦で両方でつぶしあいをしている中、ブルワーズがひょいと首位に立つことも考えられるという最終戦の9月29日まで目が離せないナ・リーグ中地区です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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