ブライス・ハーパーがサヨナラ満塁HR
現地2019年8月15日のフィリーズのゲームですが、野球はやはりわからないものですね。
アメリカのお客さんは7thイニングストレッチをして帰る人が多いですが、7回までの試合展開を見ると、もうそのコースで決まりだったと思います。
ところが、ピッチャーが変わってこんなに試合が急展開するでしょうか!?
なんとも、早めに帰ったファンを後悔させたゲームとなりました。
ダルビッシュ投手が7回シャットアウト
このゲームですが、カブスがダルビッシュ(Yu Darvish)投手、フィリーズがドリュー・スマイリー(Drew Smyly)の先発で始まりました。
カブスのダルビッシュ投手ですが、立ち上がりから安定感バツグンの投球。
コントロール、変化球、ファストボール全てが冴え渡り、ランナーを出すものの連打を許さず、完全にフィリーズ打線を分断しました。
ダルビッシュ投手は深いイニングの7回まで投げきり、投球数92球で、被安打4、失点0、与四球0、与死球2、奪三振10。
直近7試合は42.0イニングで被安打29、自責点11、与四球がたったの2!奪三振57。ERAは2.36です。
ドリュー・スマイリーは中盤に失点
フィリーズ先発のドリュー・スマイリーは移籍後5試合目の先発。だんだんと失点は増えてきましたが、内容は悪くなく、ローテーションをしっかりと支えています。
この日は3回にアンソニー・リッゾに先制ソロショットを浴びました。武器のカーブも高さを間違えれば単なるハンガーカーブになってしまいますね。
4回に先頭のイアン・ハップに許したトリプルもカーブが高かったです。そしてデービッド・ボートにタイムリーを許し、カブスが2−0。
その後2アウトまでこぎつけたのですが、1番のアルバート・アロモラ・ジュニア、2番のアンソニー・リッゾにタイムリーを許し、点差は4点に。いずれも2ストライクまで取っていたところが悔しいですね。リッゾはカーブ待ちでした。
5回にはカイル・シュワーバーに一発を浴び、この日のドリュー・スマイリーは5回を被安打7、失点5、与四球2、奪三振6、被本塁打2という結果に。
カーブで2ストライク目を取った後の配球に困っている感があったので、ウィニングショットに使うことをこだわってもらえたらなと思います。
ダルビッシュ投手降板後、勢いづく
フィリーズ打線ですが、ダルビッシュ投手が降板し、投手が代わった8回裏から急に元気が出てきました。
ピッチャーはカイル・ライアン。先頭のローマン・クインがダブルで出塁。つづくリース・ホスキンスは四球。ハーパーがセカンドゴロに倒れて1アウト。その間ランナーが進塁し、1アウト2・3塁。
カブスはここで、カイル・ライアンからローワン・ウィックに交代。
つづくリアルミュートが三振でこれで流れは切れたと思いました。しかし、つづく新戦力コーリー・ディッカーソンがライトへシングルを放ち、まずは1点を返しました。
9回のラリー
9回裏のカブスのマウンドはローワン・ウィックのまま。
1アウト後シーザー・ヘルナンデスのSSゴロをデービッド・ボートがエラー。つづくスコット・キンガリーもセンター前ヒットでつなぎ、1アウト1・2塁。
ピッチャーのところで代打にブラッド・ミラー。ミラーの当たりは2Bのイアン・ハップのグラブをかすめるセンター前。これでフィリーズが1点を返し、2−5。
カブスのピッチャーはペドロ・ストロップに交代。
代わりばな、ローマン・クインもCF前でつづき、フィリーズはさらに1点を追加し、3−5。
リース・ホスキンスには死球を与え、満塁となったところでブライス・ハーパー。
カブスベンチはストロップに代えて、左腕のデレク・ホランドをマウンドにあげます。
経験値の高い二人だったので見応えがあったのですが、最後はハーパーが勝ちました。6球目のシンカーをフルスイング。これがグランドスラムとなり、フィリーズが7-5で劇的なサヨナラ勝利をおさめたのでした。
本当に負け試合だったのでよくひっくり返したと思います。
フィリーズはカブスをスイープ。63勝58敗で3位をキープ。65勝55敗の2位ナショナルズを追いかけます。
一方、カブスの方ですが、ゲーム差1.0の中にカージナルス、カブス、ブルワーズがひしめいている状況。クレイグ・キンブレルが右膝の炎症でここ数試合使えないのも響いていますし、打線はちょっと風穴を空けたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
まさか‥
ダルビッシュ降板して見るのやめました。
この時期は地区優勝、ワイルドカードの可能性がある
チーム同士の試合は熱くて面白いのですが、この試合は決まった感があったので。
この試合で今季ヤンキースマイナー元レイズetcのモリソンが
代打でダルビッシュからヒット打って移籍(今季)初安打、
0-5、1死1塁2塁で1塁ランナーモリソン牽制死。
状況考えればありえない大ボーンヘッド、
モリソン即解雇だろうなと思っていたら、今日スタメンでしたね。
ケン様
コメントありがとうございます。
>この試合は決まった感があったので。
誰もがそう思ったと思います。
そう言えば、ローガン・モリソンの移籍情報は書き漏らしているかもしれません。
まさかメジャーに上がるとは思わなかったので(笑)
コメントありがとうございました。またご訪問ください!