1989上映から31年を経てついに
現地2019年8月7日、とても素敵なニュースが入ってきましたね。
2020年8月13日、あのフィールド・オブ・ドリームスがMLBで現実化します。ホワイトソックスホームでヤンキースを迎え公式戦を行います。
映画の舞台
フィールド・オブ・ドリームスの映画の舞台はアイオワ州、ダイアーズビル(Dyersville, Iowa)にあります。
俯瞰的に見たロケーションはこのような場所です。大都市としてはシカゴとかミルウォーキーがミシガン湖の西沿いにあります。
あのトウモロコシはミシガン湖を水源に育まれていたようですね。
ダイアーズビルは観光地で、2014年のデータですが、人口4,149名ののどかな街のようですね。年間の観光客がどれくらいなのかはデータが出てきませんでした。
横にスタジアムを新設
映画の舞台のフィールドはLFが86メートル、CFが96メートル、RFが80メートルとサイズが小さいのとスタンドもないフィールドなので、その横に新たに設置するようです。また、外野のフェンスも設けます。
3Dのサンプルの右奥にあるのが映画の舞台で、お客さんは映画の舞台のスタジアムのライトのトウモロコシ畑の通路を通って新設されるスタジアムに入ります。
観客人数は8,000人。新しいスタジアムはホワイトソックスの旧フランチャイズのコミスキー・パーク(1910-1990)をモデルとして作られます。
これ、お客さんが殺到するでしょ!!
ホワイトソックスがホーム
シューレス・ジョーことジョー・ジャクソンがいたのがホワイトソックス。
3ゲームシリーズの1試合をアイオワでやって、残りを8月15日にギャランティードレート・フィールド(CWSのフランチャイズ)で行う予定です。15日はダブルヘッダーかもしれません。
ブラックソックス事件
ジョー・ジャクソンはブラックソックス事件で野球界から永久追放されてしまいます。ブラックソックス事件とは、1919年のホワイトソックスVSシンシナティ・レッズのワールドシリーズで発生した事件で、ホワイトソックスの選手8人が八百長に関与したとされる事件です。
アンラッキー8
- ジョー・ジャクソン(OF)
- エディ・シーコット(P)
- レフティ・ウィリアムズ(P)
- チック・ガンディル(1B)
- フレッド・マクマリン(INF)
- スウィード・リスバーグ(SS)
- ハッピー・フェルシュ(CF)
- バック・ウィーバー(3B)
なんでブラックソックスかというとホワイトソックスのオーナーのチャールズ・コミスキーが倹約家で、というよりは大ケチで選手のサラリーが低いのはもちろん、クリーニング代金も自腹にしチーム名のホワイトソックスが黒ずむくらい選手達が苦労していたことを揶揄した表現です。
ホワイトソックスはレッズに敗れたのですが、お金をもらいわざと敗れたのではないかという事件です。後に裁判では選手は八百長を認めたものの、マフィアも絡んで家族まで脅されていた選手もいたことから、無罪とはなったものの野球界からは追放されたのでした。
低賃金ゆえにマフィアがらみの闇にも手を染める・・・どこかで聞いたことのあるようなお話ですね。人の心は昔から変わっていない。
”EASE HIS PAIN”
映画ではそんなジョーの心を癒やすべくジョー・キンセラが野球場建設にひた走るのでした。
対戦相手がレッズでないところがポイントかなと思います。MLBとしてはどんな理由があれ八百長は認めたくないのでしょう。その再現をすると、彼ら側に立つような印象を与えてしまいます。
内部統制的には犯罪を犯しやすい環境を作っていたホワイトソックス側にも問題があるとも言えます。MLBとしてはどんな事情であったにせよ、揺れた心が嫌なんでしょうね。ここは建前的にも情状酌量は入れてはいけないというスタンスのようです。
楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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