度肝を抜くモンスターだらけ
現地2019年7月7日はオールスター・ゲームが開かれる週の日曜日ということでオールスター・サンデーと呼ばれますが、トップ・プロスペクト達が集うフューチャー・ゲームが行われ、ゲーム結果は2−2のタイスコアで終了。
MVPにはレンジャーズのトップ・プロスペクトでCと1Bを守るサム・ハムが受賞しました。
1イニング追加で8回まで
下記の記事にも書いておりますが、今季から7回で終了の予定ということでしたが、この日は7回終了時点で2−2のタイスコアとなったため、1イニング追加で8回で終了となりました。
(2019年からのフューチャー・ゲーム変更点)
- 対戦がア・リーグ vs ナ・リーグに(それまではUSA vs World)
- イニング短縮=7回で終了(それまでは普通に9回)
当日のロスター
ロスターは上記の記事に書かせていただきましたが、記事投稿後に若干の変更があった点はご了承してください。
ファイナル・ロスターは下記です↓。
初回から鷲掴み!剛球揃いのピッチャー達
ナ・リーグの先攻で始まったこのゲームですが、初打席からもう心を鷲掴みにされました。
凄まじい威力の4シーム:デイビ・ガルシア(NYY)
ア・リーグ先発のデイビ・ガルシア(Deivi Garcia)が先頭打者のブレーブスのプロスペクト、クリスチャン・パチェ(Cristian Pache )を三振に取ったボールの威力は凄まじかったですね。96.2mph(154.81kmh)を記録しましたが、もっと速く感じました。
ガルシアは1回をパーフェクト、奪三振1。
真上からの剛球:イアン・アンダーソン(ATL)
そしてナ・リーグ先発のイアン・アンダーソン(Ian Anderson)のボールも迫力がありました。4シームは95mph(152.88kmh)近辺を常にヒット。上からの角度を活かしたカーブもよく、マイク・ファイヤーズのような抜け球もなさそうです。いい投手ですね。1回をパーフェクト、奪三振1。
いいフォームのレフティー、マッケンジー・ゴア(SDP)
噂に聞いていたパドレスのマッケンジー・ゴア(MacKenzie Gore)はフォームがとにかくかっこいいですね。1回を無失点、与四球1、奪三振1。
個性的な髪型のダスティン・メイ(LAD)
ドジャースの右腕、ダスティン・メイ(Dustin May)はナ・リーグの3番手で登板。1回をパーフェクトに抑えました。それにしても髪型が個性的。初見ではプードルを想起させるか、もしくはアニメ『メジャー』の海堂にこんな髪型の選手がいたのを思い起こさせてくれました。
最速102mphを記録したネイト・ピアソン(TOR)
5回からア・リーグのマウンドに上がったネイト・ピアソン(Nate Pearson )はえげつないほどのファストボールを披露。なんと101.7mph(163.67kmh)を記録しました。
順調なシクスト・サンチェス(MIA)も100超え
J.T.リアルミュートとのトレードでフィリーズからマーリンズに移籍したシクスト・サンチェス(Sixto Sanchez)も100mphをヒット。順調に育っていて何よりです。0.2イニングを投げ、被安打1、無失点です。
ブレイディー・シンガー(KCR)は94平均
筆者としては非常に期待しているロイヤルズのブレイディー・シンガー(Brady Singer)はちょっと力みが目立ちました。4シームはだいたい94mph(151.27kmh)ほどでした。ジオリトほどではないですが、ちょっと後ろがコンパクトになりましたね。改造中かもしれません。1回、被安打1、与四球1、奪三振2!
タレントだらけの野手
野手でよかった選手もピックしたいと思います。
SSの守備が華麗すぎるカーター・キーブーム(WSH)
すでにメジャーデビューを果たしているカーター・キーブーム(Carter Kieboom)はダスティン・メイがマウンドにいるときに華麗な守備を披露。うまかったです。2番先発で2打数1安打、1得点。
ワンダー・フランコ(TBR)
大注目でもあったワンダー・フランコ(Wander Franco)ですが、ア・リーグの1番SSで先発出場。2打数1安打、1三振。結果を出しましたね。
ロイス・ルイス(MIN)
2017年全体1位のツインズのロイス・ルイス(Royce Lewis)はワンダー・フランコの後に5回表の守備から登場。2打数1安打でこちらも存在感を見せています。
ホームスチールを敢行したレッズのテイラー・トランメル
かなり派手にチャレンジした選手はレッズのテイラー・トランメル(Taylor Trammell)ですかね。5番LFで先発出場し、2打数1安打、1RBI。
4回表、2アウト満塁の場面でホームスチールを敢行。惜しくもアウトになりましたが、ロイヤルズの21才のプロスペクト、クリス・ブービッチ(Kris Bubic)が集中していたのでアウトに出来たのでしょう。ボッーとしている投手ならセーフです。フューチャー・ゲーム用のプレーでした。走ってはいけない場面でしたね。
同点2ランのサム・ハフ(レンジャーズ)
サム・ハフ(Sam Huff )は5回表の守備から登場。本来は捕手ですが、この日は1Bを守りました。0−2のスコアでナ・リーグがリードして迎えた最終回の7回裏、1アウト後にサム・ハフは2ランHRを放ち同点に。これがMVPの決め手になりました。ハフは2打数1安打、2打点。
HRを打った直後の実況に、かつてのマイアミのブロードキャスト2人を彷彿とさせる”Oh!”が出ていて、それもなかなかよかったです!
BOS/PHIのプロスペクト
レッドソックスのプロスペクト、ヤレン・デュアン(Jarren Duran)は途中出場で1安打を放っています。ただ、レッドソックスのプロスペクトは正直なところ、モンスターがいないのが心配です。
勝利と引き替えにモンカダ、コペックを出したのですからね。そうなりますね。
フィリーズのアレック・ボーム(Alec Bohm)は4番を打ち、フル出場。4打数1安打。ブレイディー・シンガーからライトへ安打を放ったのがボーム。
リース・ホスキンスが出てきたときのような雰囲気があります。
ボームを見たチャーリー・マニュエルは40HRを打てる素材であると見ています。これはいい話です。
恐ろしいくらいにレベルの高いプロスペクト達でした。
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