まさにマッド・マックス
現地2019年6月19日、フィリーズとのダブルヘッダーのGame2で登板回避が見込まれていたマックス・シャーザーが、強行出場!
フィリーズ打線を7回、シャットアウト、被安打4、与四球2、奪三振10のすごい投球を見せてくれました。
まさにエース。
その投げっぷりの良さから普段からマッド・マックス(Mad Max)と呼ばれていますが、この日はその勇姿に捧げられてた称号と言っても過言ではないです。
鼻骨折、右目の下にアザ
マックス・シャーザーは現地18日(火)に、BP(バッティング・プラクティス)でバントをしている際にミスショット。
おそらくバントの最後のボールだったと思いますが、体を開いて行ったところ、ボールが顔面を直撃するアクシデントに見舞われました。
この後、CATスキャン(コンピュータ制御のX線)ではネガティブで、脳には影響はありませんでしたが、鼻を骨折。サングラスをかけていたので、フレーム越しにボールが当たったため、右目にも打ち身のアザが出きてしまいました。
殴られたのと同じようなものですから、眼底骨折なども心配しましたが、それはなかったようです。
”I felt zero pain”
18日のゲームを雨で流し、19日にダブルヘッダーとなったのですが、怪我の前はGame1はパトリック・コービン、Game2がシャーザー、20日にストラスバーグがアサインされておりました。
ところがこの怪我により、ナショナルズは先発をどうするか、急遽プランの変更を余儀なくされたのですが、シャーザーは登板を志願。
鼻が折れたまま出場しました。
ゲーム後のコメントですが、
“I felt zero pain. There’s been plenty of other injuries where I felt a lot of pain and I’ve had to pitch through. I’ll hang my hat on those starts, but tonight I felt zero pain
「痛みなんかないよ。今までもっと痛いと思った怪我があったよ。それでも投げてきた。今夜は痛みはゼロさ」(筆者の超意訳)
渾身の117球
この日2塁を踏ませたのは最終イニングとなった7回の先頭のシーザー・ヘルナンデスに打たれた2塁打だけ。
とにかく迫力のある投球でした。
なお、ゲーム後のコメントでは投球時、右目の腫れが視界に影響を与えていたようです。
ドージャーとロブレスが援護
また2回裏にブライアン・ドージャーが一発を放ち先制したのもシャーザーを援護したと思います。と言っても1点のみを頼りに7回まで投げぬいたのですから、さすがですね。
シャーザー降板後、ロブレスにも一発が出てナショナルズが2−0とフィリーズを下しました。
マックス・シャーザー、10年間スピード変わらず!
なお、古いツイートを見ていたのですが、マックス・シャーザーはファストボールのベロシティーが10年前と変わっていません!
この日の登板のMaxは98mph(157.71kmh)。
ヘイマンさんのツイートは2014年7月25日で、5年前シャーザーが29才の時。
デビュー2年目、Dバックス時代、24才の時。
今でもなお、98を叩き出すシャーザーはモンスターですね。
フィリーズ元気なく連敗
心配なのがフィリーズです。Game1でもパトリック・コービンに抑えられ、2−6で敗戦し、連敗。
まったく打てておりません。気分を変えてGame3に臨んでもらいたいですね。
なお、シャーザーは相当痛かったと思いますが、「最後、流します」という動作と打球直撃後に顔を覆う手のスピードにコントっぽさを感じたのは筆者だけではないと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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