デービッド・オルティズが撃たれる
現地2019年6月9日、信じられないニュースが入ってきました。
レッドソックスのレジェンドで2013ワールドシリーズMVPほか数々の実績を残したデービッド・オルティズ(David Ortiz)が現地2019年6月9日、故郷ドミニカ共和国で銃で撃たれ、病院に緊急搬送されるという事件が発生しました。
バーで背後から
ESPNの情報によると、オルティズはローカルタイムで2019年6月9日の午後8時50分頃、ドミニカ共和国のサントドミンゴのバーで知り合いと話をしていたところを突然バイクから降りた男に背後から銃撃されたとのことです。
腹部貫通も経過は良好
当初、NBCなどの情報では脚を撃たれたと報じられていましたが、防犯カメラの映像の拡散やCBSなどの情報によると、オルティズが撃たれたのは腰付近で腹部を貫通した模様です。
そして怪我を負っていているのはあと2人いて、一人は現地ドミニカンTVのホスト、ジョエル・ロペス氏(Jhoel Lopez)。ロペス氏は脚を撃たれました。警察は流れ弾が当たったとの見方を示しています。
そしてもう一人について、警察は誰であるかを語っていません。オルティズの知り合いなのか、別のバーのお客さんなのかも定かではありません。
命の危険を脱する
アベル・ゴンザレス・クリニック(Abel Gonzalez clinic)に運ばれ、緊急手術を受けたオルティズは命の危険は脱し、経過は順調です。
その点は何よりでした。
また、主だった臓器に損傷はなく、傷が癒えれば元の生活に戻れるとのことです。
物盗りの犯行ではない
オルティズを撃った犯人は一般の人たちに生け捕りにされ、かなりひどく制裁を食らったあと、逮捕されていますが、動機はわかっておりません。
ヒットマンのように狙撃したのが気になります。単に人違いだったのか、それともオルティズ本人を狙ったのかはまだ明らかになっていません。
そこは謎です。
デービッド・オルティズについて
デービッド・オルティズは1975年生まれの43才。
1997年から2016年まで通算20年間MLBでプレー。
主だった実績だけでこれだけあります。
- オールスター10度出場 (2004-2008、 2010-2013、 2016)
- 2004 ALCS MVP
- 2013 World Series MVP
- AL シルバースラッガー賞受賞:7度 (2004-2007、 2011、 2013、 2016-DH)
- 2006 AL HRタイトル
- 40HR 3度(2004:41本/ 2005: 47本/ 2006:54本)
- 50 HR 1度(2006:54本)
- 100 RBI 10度(2003-2007、 2010、 2013-2016) キャリア・ハイは2005年の148RBI
- ワールドシリーズ3度制覇(2004,2007, 2013)
どうして”Big Papi”に?
オルティズのニックネームがどうして「ビッグ・パピ」になったかについて、次のような記載があります。
David: To be honest with you, I’m not good at remembering peoples’ names, so I used to call everybody Papi. So, that’s why they named me “Big Papi.”
NESN CLUBHOUSE
オルティズ:「正直に言うと、人の名前を覚えるのが苦手で。だから会う人みんなを”Papi”って呼んでたんです。そしたらいつのまにか”Big Papi” って呼ばれるように」
では”Papi”とは何か?と言うと、スペイン語で「パパ」の口語。英語で言うと”Dad”が”Daddy”になっているとか、日本語なら「父」というところが「父ちゃん」になったりする感じの言葉。たぶん「父ちゃん」よりももっと砕けているニュアンスなんでしょうね。
なおかつ、カリブ海周辺の人々は親戚や友人、あるいは恋人など親しい人に愛情を込めて「Papi」と呼んだりするようです。
とにかく、早く回復することを祈るばかりです。
追記:2019年6月13日
まずオルティズですが、現地11日にボストンにあるマサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルに移送され、2度目の手術を受け、12日時点の情報で回復も順調です。
またドミニカ警察の発表では犯人は発砲したガンマンを含め6人おり、ガンマンに40万ドミニカペソ(約8,000ドル=86万円ほど)でオルティズを射殺するよう依頼していたことが明らかとなりました。
グループのリーダーほかは逮捕されておりません。また、今のところどうしてオルティズを狙ったのは明らかになっておりません。
追記 現地2019年7月30日
オルティズは現地2019年7月29日、退院しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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