マッド・バンは動きそう
久々に移籍に関する話題です。
現地2019年4月12日、FOXスポーツの記者であり、MLB.comのコラムニストであるジョン・モローシ氏がジャイアンツのエース、マディソン・バンガーナー(Madison Bumgarner )の移籍の可能性を報じました。
フィリーズ、マッド・バン獲得を視野
もっとも可能性があると指摘されているのがフィリーズ。フィリーズはスプリング・トレーニングの時点からマッド・バンに照準を合わせていました。
バンガーナーの契約
マディソン・バンガーナーの現契約のベースになっているのは、2012年4月に結んだ5年3,500万ドルの延長。
これが2013年から2017年までの5年間で、2018年と2018年の2年間はクラブ・オプションという内容で、クラブオプションを行使しない場合はバイアウトとなり、その金額は150万ドル。
よって、2018シーズン終了後もいったんはFAとしてその所属先が注目されましたが、2018年10月30日の時点でジャイアンツがクラブ・オプションを行使。
1,200万ドルで再契約を果たしておりました。
もっとも、クラブオプションを行使したからと言って他のクラブと契約できない訳ではありません。その場合はFAではなくトレードでの移籍となります。
カージナルスに移籍したポール・ゴールドシュミットがその例でもあります。
フィリーズ投手陣のERA
現地2019年4月12日時点でのフィリーズ投手陣のERAは、ナ・リーグ7位の4.75。1位はパイレーツの2.62で、以下レッズ、ジャイアンツが2点台をキープしています。
デグロムがいて、ローテーションが華々しいメッツは4.80と8位です。ちなみにワースト2は、カブスの5.47とDバックスの6.00。
今季のローテーションでは、ジェイク・エアリエッタが3試合、20IPで2.25、ザック・エフリンが2試合、12イニングで0.75と好調。
一方、2018年にサイ・ヤング賞候補となったアーロン・ノラは3試合、15.1 IPで6.46、さらにニック・ピベッタは3試合、13.1 IPで9.45。
まだまだ始まったばかりで全員が揃い踏みとはいきませんが、マディソン・バンガーナー獲得の噂がある背景は、このようなローテーションの波を凪ぐ目的があります。
打線はドジャースほど爆発していませんが、コンスタントに得点しているので、守りを強化したい意図の現れです。
移籍の時期は?
マディソン・バンガーナーの移籍時期ですが、ジャイアンツは現地2019年4月12日時点で5勝9敗で西地区の4位。
仮にジャイアンツにポストシーズンの見込みがなくなれば早急に話は進みそうです。
逆にジャイアンツにポストシーズンの見込みが生じればこの話はなくなります。
よって、動くとすればトレードデッドラインの7月末(今季はPS用の8月末がなくなりました)に近い時期になりそうです。
ベロシティーがやや落ちている
マディソン・バンガーナーは今季29才のシーズンですが、ここ2年ほどはちょっとベロシティー(球速)が落ちてきてはいます。
そこをどう評価するかにもよりますが、おそらくフィリーズは獲りに行くでしょう。
ブルワーズも候補
なお、コーリー・クネイブルのトミー・ジョン手術により、リリーバーに大きな損失が出ているブルワーズもマディソン・バンガーナー獲得を視野に入れています。
バンガーナーが入ることにより、ローテーション枠を増やせることでリリーバー陣の疲弊を防ぐ意味もありますし、フレディー・ペラルタ、ブランドン・ウッドラフがERA6.00台、コービン・バーンズが9.00台となんとかしのいでいる状態の先発陣にバンガーナーが入れば非常に楽になるからです。
案外、早い時期に決まるかもわかりませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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