テクノロジーの段階的導入へ
現地2019年4月10日のニュースです。
約1ヶ月前の3月8日にMLB機構が独立リーグの「アトランティック・リーグ」と常識を覆すようなベースボール実験を行う協定を結んだと発表しました。
それが、ロボ・アンパイアの実験とピッチング・ラバー・プレートからホームプレートまでの距離を60cm伸ばすという実験です。
アトランティックLが間もなく開幕
独立リーグのアトランティック・リーグが開幕するのは現地2019年4月25日。
その開幕に向けてこの実験も準備してきたのですが、2つとも時期尚早との結論となりました。
ロボ・アンパイアの2019導入は延期
ロボ・アンパイアはかつてはこのようなイメージでロボットが審判を務めることをイメージしてしまいがちですね。
これはこれで夢がありますが、実際に導入しようとしているのは、上の過去記事でもあるようにドップラー・レーダーを使ったトラックマン®システムです。
まずはデータ取り
現地2019年4月25日から始まるアトランティック・リーグでは人間の主審がつきます。
そして、イヤーピース(イヤフォンのカバーではなく、無線のマイク)をつけ、ボール、ストラクをトラックマン®に通知するという方法で対処。
現状のトラックマン®の自動判定ではワンバウンドのコールが難しいのとチェック・スイング(ハーフスイングのこと)の判定に難があるとのことから、人間が判定したものをシステムに通知するという、まずはデータ取りから始める見込みです。
導入時期はTBD
よって、具体的にトラックマン®を使った球審の代わりはいつからスタートするのか、未定となりました。
テクノロジーを段階的に導入して行くということで一旦は話は落ち着いています。
このデータ取りが案外うまくいくようなら、マイナーのゲームに導入されてのち、数年後にはMLBで登場する可能性も秘めています。
筆者などはオールドスクール好きなので、ロボ・アンパイアの実施はまだまだ油断できないものと思っています。
果たしてどうなるのやら。
そしてもう一つの本投間距離延伸の話題です。
本投間の距離延伸の実験は2020年後半より
実験の2番めのピッチング・ラバー・プレートからホームプレートまでの距離を60cm伸ばすというというのも2019年の実験は見送られました。
当初は今季のオールスターブレークからの実施予定でしたが、少なくとも今季の実施はなくなり、2020年後半からスタートということでリスケジュールされました。
シーズン途中に距離が長くなったら、ピッチャーは大変です。投手は緩い変化球の落ち際をかなり最適化しているので、途中で距離が伸びたら本当に調子を崩しそうです。
とは言え、MLBはやるき満々のようですね。
もう一度、レスターの名言を
何度か当ブログ内で書かせていただいていますが、いくら画期的な時短策を施してもこれにつきます。
「導入しても野球は野球で、6-5のゲームなら3時間30分かかるし、2−1のゲームなら2時間50分で終わるよ。」
by ジョン・レスター
お読みいただき、ありがとうございました。
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