K・キャッシュ監督、今季も知恵の采配
現地2019年4月7日(日)のゲームですが、レイズのケビン・キャッシュ監督がまたしても知恵の采配を披露しました。
前日はオープナーで挑んだレイズ。惜しくもオープナー時のキーマン、ライアン・ヤーブローが打たれて4−6でジャイアンツに敗れました。
このシリーズはもうないだろうと思ったその翌日、やってくれましたね。
キアマイアーの好走塁
このゲーム、結果から言えば3−0でレイズがジャイアンツを完封しました。
初回、ヤンディー・ディアスの先頭打者HRが出るなど、レイズが序盤、中盤、終盤にそれぞれ1点ずつ得点。
特にケビン・キアマイアーの走塁が非常にかっこよかったですね。
守りの方ではレイズ先発のヨニ−・チリノスも5回を無失点に抑えるゲームメイクを見せ、ジャイアンツに見事にしのいだのですが、7回裏に奇策が出ました。
投手を1塁で起用
7回表を終わって2−0でレイズがリードする展開でした。
レイズは6回裏のマウンドから左腕のアダム・コラレックが登板しており、7回裏もそのままマウンドに上がりました。
ジャイアンツは左打者のジョー・パニックに代え、スイッチ・ヒッターのヤンガービス・ソラルテを代打に。
アダム・コラレックはそのままマウンドに残り、ソラルテと対しますが、シングルヒットを許し、ノーアウト1塁。
ここが勝負どころと見たのか、ケビン・キャッシュ監督は次打者エバン・ロンゴリア(右打者)を迎えたところで投手交代。
右投手のチャズ・ローをマウンドに送ります。ロンゴリアの後にブランドン・ベルトとブランドン・クロフォードという2人の左打者が続くということで、なんとアダム・コラレックをそのまま1Bに残す采配を見せました。
チャズ・ローは3Bのクリスチャン・アローヨの8番の打順に入れています。
1Bのヤンディー・ディアスが3Bに。
チャズ・ローはエバン・ロンゴリアを三振に斬って取り、見事に役目を果たし、降板。
そして、ブランドン・ベルトとブランドン・クロフォード用にアダム・コラレックを再びマウンドに上げたのでした。ヤンディー・ディアスは3Bから再び1Bに。2Bにはブランドン・ローが入り、2Bを守っていたダニエル・ロバートソンが3Bに入りました。
コラレックはベルトを三振に仕留めたものの、クロフォードにはシングルを許し、次打者は右打者のケビン・ピラー。
ここでもまた動きます。アダム・コラレックをベンチに下げ、右投手のディエゴ・カスティーヨを起用。
カスティーヨはピラーを三振に仕留め、チェンジ。
レイズ、失点の危機を阪神時代の野村監督ばりの松井選手対策のような采配で無失点で切り抜けたのでした。
本当に面白い采配をしてくれます。
2018年はロモが3Bに
投手が内野を守るパターンは2018年にも行っています。このときはセルジオ・ロモがなんと3Bを守ったのでした!
この時のインパクトの方が強かったかもしれませんね。
3バッターミニマムではこれが見られなくなる
物議をかもしている3バッター・ミニマムの2020年からの導入ですが、これがもし施行させれれば、こういった面白い配置が見られなくなります。
やはり残して導入して欲しくないですね。
ジョン・レスターが開幕前に言っていた言葉が本当に秀逸です。
「導入しても野球は野球で、6-5のゲームなら3時間30分かかるし、2−1のゲームなら2時間50分で終わるよ。」
お読みいただき、ありがとうございました。
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