リズムに乗れない初回の試練
現地2019年4月5日、マリナーズは敵地ギャランティード・レート・フィールドでホワイトソックスと対戦。
MLB初勝利に挑む菊池投手が、マウンドに上がりました。
父上の葬儀に参加せず
菊池投手のお父さんが59才の若さでお亡くなりになったのは日本時間2019年3月31日。
MLB挑戦を大きく後押ししてくれた理解あるご家族の不幸ということで、菊池投手は2度ほど登板をスキップするのではないか?と思っていました。
MLBにはBeavenという喪中の休暇を付与される制度があるので、ここは遠慮なくそれを使って欲しいと思っていたのですが、菊池投手の決断はチームに残って投げるという深い決断でした。
初回に試練
いつもプロとしてしっかりとマウンドに上がっている菊池投手ですが、この日は平常心を心がけながらもなんとか初勝利の報告をと思ったのかもしれません。
パワー・ボールも持ちながらもコントロールとボールのキレで打たせてとりたい菊池投手。球数セーブの意味でもそうするのが得策ですが、この日は気の毒すぎる立ち上がりとなりました。
ドミンゴ・サンタナが先制HR
1回表に振れているドミンゴ・サンタナに一発が出て、幸先のよかったマリナーズ。
初回にSSのティム・ベッカムが2エラー
しかし、1回裏の守りで投手のリズムを崩すプレーが発生。これはピッチャーが可哀想でした。
- 1番 レウリー・ガルシア:初球をSSゴロ。しかし、ティム・ベッカムがエラー。1球で片付けられていれば、相当違ったのですが。
- 2番 ティム・アンダーソン:センター前。ノーアウト1・2塁。
- 3番 ホセ・アブレイユ:絶好のDPコースのSSゴロもティム・ベッカムが捕球ミス。急いで投げた一塁送球が暴投となりその間にレウリー・ガルシアが生還し、1−1のタイに。ティム・アンダーソンは2塁、アブレイユは1塁。
- 4番 ウェリントン・カスティーヨ:四球。満塁に。
- 5番 ヨアン・モンカダ:フルカウント後、あわやHRかというCFへの大飛球。マレックス・スミスがぎりぎりのプレーで対応するも惜しくも好捕とならず、3塁打に。ランナーが2人生還し、1-3に。カスティーヨは3塁へ
- 後続を3人で片付ける。
リズムに乗れると思ったところのエラーでしたから、これは本当に厳しい立ち上がりとなりました。
マレックス・スミスのプレーは仕方ないと思います。というより、むしろグラブを差し出してよくぞHRを防いだというプレー。これは紙一重。
CWS1番のレウリー・ガルシアの足は?
ホワイトソックス1番のレウリー・ガルシアは2018年は82試合出場で12盗塁。
足は速い方で、野手も早めに打球処理をする必要があるものの、イチロー選手のような処理が必要かと言えばそうではありません。
ダブルプレーコースの処理を捕球ミスしたのも、ガルシアの到達が早いように見えたのでスタートを切っていたのか?とも思いましたが、そうではありませんでした。
もうこれはティム・ベッカムの処理の問題かと思います。
2回に崩れるも3回に立て直し
菊池投手は、2回に4連続長短打を浴びて3失点。
中でもレウリー・ガルシアのバントはいやらしかったですね。ぜひ日本に来てもらいたいと思ったくらいです。セーフにはなったものの菊池投手の処理もよかったです。
菊池投手がさすがだと思ったのはその後の立て直し。3から5回までの3イニングを無失点に抑えました。
結果、菊池投手の本土二戦目、MLB通算3度目の登板は、5回、被安打7、失点6、自責点4、四球1、奪三振4という内容でした。
マリナーズ、6回に逆転
今年のマリナーズが強いのはよく打つことですね。
ダニエル・ボーゲルバック、リオン・ヒーリー、そしてミッチ・ハニガーのHRなどが出て、6回には8−6でゲームをひっくり返しました。
リリーバーが逆転を許す
同時に、今年のマリナーズの脆い部分でもあるのですが、前年のエドウィン・ディアスはもうおらず、リリーバーが弱いです。
この日も7回裏にギアリンとロスカップが3失点を喫し逆転を許しました。さらに、8回裏にブラッドフォードも1失点し、リードを広げられる展開に。
最後はコロメを打てず
打線に期待したいマリナーズでしたが、2018年のチームメイト、アレックス・コロメを打てずゲームセット。
シーズン2敗目を喫したのでした。まだ2敗です!!
菊池投手は勝投手の権利が浮上したのですが、上述の通り今日はブルペンが打たれお預けに。
今日は菊池投手にとって味方のエラーという不運な事態がありましたが、ぜひこの試練を乗り越えてMLB1勝を掴み取ってもたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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