HRしか狙っていないジョーイ・ギャロ
現地2019年4月4日、ア・リーグ西地区ではレンジャーズ@エンゼルスが対戦。
同地区で対戦回数も多いこのカードですが、珍しい記録が生まれました。
ジョーイ・ギャロのMLB史上初の記録とは?
レンジャーズはエンゼルス先発のマット・ハービーを相手に初回から強烈なパンチを浴びせました。
ランナーを2人置いて4番LFのジョーイ・ギャロが、初球の93マイルの4シームを叩き、先制の3ラン。
さらにロナルド・グズマンにも2ランHRが飛び出し、いきなり5点を上げる猛攻。もうゲームの趨勢を決めてしまったような初回の攻撃でした。
そのジョーイ・ギャロが放ったHRは今季2本目、キャリア通算90号。
実はこの90本目のHRが非常に珍しい記録を生みました。
なんとジョーイ・ギャロは、通算100本以上のヒットを放っている選手の中で、MLB史上唯一、シングルヒットの数よりもHRの数の方が多いとうレコードを達成したのでした。
ジョーイ・ギャロのキャリア・スタッツ
ジョーイ・ギャロのキャリア・スタッツを簡単にまとめるとこのような数字になります。
【ギャロの通算スタッツ】現地2019年4月4日時点
通算225安打の内訳:
シングル | HR | 2B | 3B |
84 | 90 | 46 | 5 |
もうHRしか狙っていないのがこの数字にもよく現れています。
実は1993年生まれの選手の中でのHR数1位はリンドーア
ジョーイ・ギャロは2019年がMLB5年めの26才。
同じ1993年生まれの選手でトップのHR数を誇るのはギャロではなく、実はフランシスコ・リンドーア。今季は怪我の影響でまだゲームには出ておりませんが、キャリア通算98HRを放っています。
2位が90HRのジョーイ・ギャロ、3位が84HRのミゲル・サノ。
仕事の価値とは
まあ、フランシスコ・リンドーアの方が価値のある仕事をしているのは揺るぎない事実ですが、それでも「もうHRしか狙わない」と言わんばかりのこの成績は、ある意味とてもすがすがしい感じがします。
投手はやはり一発のあるバッターの方が怖いですから、武器であることは間違いないです。
データ利用が盛んなMLBでは、ギャロの弱点は十二分に研究されているはずですが、結果を出しているのは素晴らしいと思います。
頑なに自身の強みにこだわっているのがいいですね。
ゲームの方は11−4でレンジャーズが勝利しました。
トラウトにいいプレーが出ているのですが、後日好プレーの中でご紹介したいと思います。
2017年に41HRを放ったギャロのVTRです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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