カージナルス相手に6回ヒットレス
現地2019年3月17日、アメリカ本国の方でも開幕に向けてかなりピッチを上げております。
この日、ノーヒットピッチングをした投手は2人。
そのうちの一人はヤンキースのジェームズ・パクストン。ハーパーのいるフィリーズを相手に4.1イニングをヒットレスに抑えました。
もうパクストンは完全に出来上がっています。あとはもう少し長いイニングを鳴らすくらいの調整かと思います。ボールが走っていましたね!これは打てん!
【動画】Paxton deals 4 1/3 no-hit frames(現地2019年3月17日)
そしてもうひとり際立った投手がいました。
MIAのトレバー・リチャーズが6回ヒットレス
それがマイアミ・マーリンズの2年目、トレバー・リチャーズ(Trevor Richards )。
しつこいカージナルス相手に6回を無安打、無失点に抑える好投を見せました。
もう少し大きくて画質のいい動画はこちらを↓。
【動画】Richards’ 6 no-hit frames (現地2019年3月17日)
トレバー・リチャーズとは?
トレバー・リチャーズは現在25才の右腕。2019年5月に26才になります。
なんとドラフトを経由せずプロ入り!
トレバー・リチャーズが変わっているところは、アマチュア・ドラフトを経ずにプロ入りしたこと。
ドゥルリー大学(Drury University:ミズーリ州)在籍時には通算230奪三振を上げ、校内歴代2位の奪三振を記録。
2015年に独立リーグのゲートウェイ・ゲイターズ(イリノイ州のチーム)と契約。ここで2015年は14試合、91イニングに登板し、6勝6敗、ERA 3.36。奪三振86。2016年も夏までプレー。9ゲーム、3勝3敗、ERA3.36。
この活躍を見て、マーリンズからスカウトされたようですね。
2016年7月にFAとしてマーリンズと契約し、MLBの世界に入りました。
2018年にメジャーデビュー
1年半のマイナー経験を経て、2018年4月にメジャーデビュー。24才の時です。
マイナー時代の動画です(2017年)。
2018年の成績は、25スタート、126.1イニングで4勝9敗、ERA 4.42。面白いのがイニング数126.1に対して、奪三振が130。SO9(9イニング投げたとして何個三振を取るか)は9.3と結構高いです。
ルーキーステータスは超えました。
しかし、被安打の方が121。被本塁打も15。
つまり、それほど速くないということを意味しています。それでもこれだけの三振を奪っているのには理由が。
チェンジアップが非常に多い
2018年の実績では球種はファストボール、チェンジアップ、カーブの3つ。
球速はファストボールが91-92mph(146-148km/h)、チェンジアップが83-86mph(134-136 km/h)、カーブが82-84mph(132-134km/h)。
とにかくチェンジアップが多いのが特徴。ファストボールとの比率は1:0.8くらいの割合です。20球投じたして、ファストボールを10球投げれば、チェンジアップも8球ほど投げるくらいの割合です。
ファストボールの球速があまり伸びない分、チェンジアップを使っていかに速く見せるかというベテランのような味を見せてくれます。
ただ、ファストボールは角度のあるボールで数字よりは威力はありそうです。スピンもよさそうです。
2018年6月12日のジャイアンツ戦で好投した時のゲームハイライト。
2019年もローテーション
今年のトレバー・リチャーズはファストボールを磨いてスプリングトレーニングのマウンドに上っているようです。余計にチェンジアップが効きますね。
すでにローテーションには入っていますので、強豪がひしめくナ・リーグ東での活躍に期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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