2015シーズンの韋駄天は
MLB.comの動画コンテンツの中でとても人気の高いのが、「スタットキャスト(Statcast)」 。
ハイテクを駆使し、ボール・パーク内の様々な位置にカメラを据え付け、3D技術を応用して正確な位置、スピードを特定し、べースボールの見える化を図ってくれています。
今回、そのスタットキャストが拾ってくれた真実は、メジャーナンバー1の俊足は誰か?というもの。
オフシーズンならではの企画ですが、これが非常に興味深かったです。
1位はビリー・ハミルトンではなく
筆者はレッズのビリー・ハミルトンが最も速いと思っていたのですが、スタットキャストが割り出したメジャー1の俊足はレンジャーズのデライノ・デシールズ・ジュニア(Delino DeShields)でした。
デリーノ・デシールズとは
お父さんもメジャー・リーガーで、1990年から2002年までプレー。通算463盗塁の記録を持つ名選手でした。
計測方法
計測方法ですが、ちょっと変わっていまして、2015シーズンのプレー中、21mph(時速33.8キロ)以上に達したのが何回あったか、その到達回数の多い選手を一番とするものです。
確かにプレー中の数字を拾うのが、もっとも真実に近いですし、それに横一列にならんで順位を競う機会はないですからね。こうするしか方法はないように思えます。
その結果です。↓
デシールズが21mph(時速33.8キロ)以上でベースを駆け抜けた機会が132回あり、ダントツの1位です。この記録の取り方ではシーズン58盗塁のマーリンズのディー・ゴードンをはるかに上回っています。
デシールズ、ディー・ゴードン、ビリー・ハミルトン、スターリン・マルテ、ホセ・アルトゥーべ、ロレンゾ・ケイン、ジャロッド・ダイソンの順ですね。
(2015年10月14日)
デシールズ、やっぱり速いです!!
(2015年9月10日)
また別の指標ではたった44打席で12回も21mphに達したのが、ナショナルズの内野のプロスペクト、トレア・ターナー(Trea Turner)。
彼も速いです。
俊足選手のタイム
ディー・ゴードンのベース1周:14秒3
マイク・トラウトの1・2塁間の盗塁:20.6mph
バイロン・バクストンの3塁打(本塁から3B):11秒3 / トップスピード21.4mph
ジョージ・スプリンガーの2塁からホーム(リードあり):6.89秒/トップスピード:21.4mph
ビリー・ハミルトンのセーフティー・バント、1塁までの到達:3秒05/トップスピード22.3mph
スタットキャスト、いい企画ですね!
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