”見たい捕手”M・マルドナードはKCRへ
現地2019年3月9日、アストロズをFAとなっていたマーティン・マルドナード(Martín Maldonado)のディールが決定しました。
契約内容
契約内容は1年250万ドル、インセンティブ140万ドルで、インセンティブをフルに受領出来た場合は、2018年のサラリー390万ドルと同額になります。
インセンティブの条件としては100試合にマスクをかぶればという内容のようですので、怪我なくこなせば先発して100試合は超えそうです。
サルバドール・ペレスのトミー・ジョン手術
今回、ロイヤルズがマーティン・マルドナードを獲得した背景は、もちろんサルバドール・ペレスのトミー・ジョン手術の影響です。2019年の正捕手不在という事情からです。
サルバドール・ペレスはすでに現地2019年3月6日にトミー・ジョン手術を受け、成功しています。2020シーズンのオープニングデーの復帰を目指しています。
ギャラガーはバックアップへ
ロイヤルズは、26才のキャム・ギャラガー(Cam Gallagher)を正捕手に、22才のメイブリス・ビロリア(Meibrys Viloria)をバックアップにというプランも考えてはいたのですが、ふたりとも実績が乏しく、やはり補強という決断に至ったのでした。
マーティン・マルドナードとは
あらためて、マーティン・マルドナードのキャリアを見ていきますと、1986年8月16日生まれの32才。
実は若い頃にリリースされていた!
プエルトリコ出身で高卒時の2004年アマチュア・ドラフトで、エンゼルスから27巡目指名を受けプロ入り。
プロ入りから2年間はルーキーリーグ、3年めの途中でシングルAには上がっていたのですが、その年のオフの2007年1月10日にエンゼルスをリリースされることに。そうなんです。一度、リリースされていたんです!
しかし、すぐに(2007年1月24日)ブルワーズがFAとしてサイン。これはマルドナードとしては救われました。その後も捕手ゆえに出場機会が限られていることから3年間のマイナー生活が続きました。2009年からはコンスタントにトリプルAのゲームに出始めていましたから、かなり実力がついてきたことは確かでした。
メジャー・デビューは2011年9月で25才の時でした。以降、2016年までブルワーズに在籍。
2016年12月にトレードでエンゼルスに移籍。2018年7月のトレード・デッドラインでアストロズへ移籍。2018年10月にFAとなり、契約先を探していたところでした。
スタッツ
マルドナードと言えば、やはり2017年のエンゼルス時代に受賞したゴールドグラブ賞ですね。2017年、捕殺数29はア・リーグ1位。
盗塁阻止率はコンスタントに高く、2015年が38.3%でナ・リーグ4位、2016年は40.0%でナ・リーグ2位、2017年は38.7%でア・リーグ4位、2018年はなんと48.6%でア・リーグ1位です。
マルドナードがゴールドグラブ賞を獲得した2017年の盗塁阻止率のア・リーグ1位は当時オリオールズのウェリントン・カスティーヨで49.0%でした。
打撃の方はMLB8年で打率.220、HR 51、RBI 193。たまに効果的なヒットを打つというタイプです。
2019年ロイヤルズ
前年最下位のロイヤルズですが、それでもペレスがいたおかげでなんとかゲームになっていたという面が少なくはなかったです。ところがその守備の中心のペレスが1年間サイドラインということで、今回守備を重視した狙いでマルドナードを補強しました。
2018年はERA 4.94
ロイヤルズはとにかく投手が課題です。2018年のチームERA 4.94はア・リーグ14位。
ホルヘ・ロペス、エリック・スコグランド(L)などのいい素材のスターターもいますので、マルドナードがリードして守りを固めてもらいたいと思います。
2018年のチーム打率は.245でア・リーグ9位。2019年はスピード・スターが集結していますから、スモールベースボールで僅差で勝つという面白い野球を見せてくれそうではあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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