ブレイク・スネル、それでもやるしか
現地2019年3月8日、驚きのサラリーアップ提示が話題になっています。
2018年に21勝を上げ、サイヤング賞を受賞したブレイク・スネルの2019年のサラリーが57万3,000ドル、日本円にして約6,370万円(@¥109.81/USD)という驚きの安さで更新されたことがあきらかになりました。
一応はアップしている
ブレイク・スネルの過去3年のサラリーはこのような額でした。
- 2016:50万7,500ドル
- 2017:39万6,074 ドル
- 2018:55 万8,200ドル
2018年は55万8,200ドルでしたので、今回の57万3,000ドルで1万5,500ドル(172万円ほど)アップしてはおります。サラリーマンでも2階級くらい上がったら、100万くらい上がりますね。
なお、2018年の40人枠のミニマム・サラリーは55万5,000ドルでした。
なぜこんなに安いのか!?
どうしてこんなに安いのか、見ていきたいと思います。
ブレイク・スネルのMLSは2.072
ブレイク・スネルは26才になったばかりで、デビューは2016年。投手のルーキーステータスは、50イニング以内ですから、1年め終了時に超えております。
Year | Win-Lose | Games | IP |
2016 | 6-8 | 19 | 89.0 |
2017 | 5-7 | 24 | 129.1 |
2018 | 21-5 | 31 | 180.2 |
ルーキー・イヤーから結構投げてはいるのですが、 ブレイク・スネルの2019年1月時点でのMLS(メジャーリーグ・サービス・タイム)は2.072年。
まだ3年になっていないのです。これが安さの最大の要因です。
「調停:3年、FA:6年」ですから、現在のブレイク・スネルのステータスだと、このサラリーを不服として調停に持ち込むことが出来ないという状態です。
デビュー3年未満の悲劇
デビューから3年未満の選手が活躍した時の悲劇ですね。しかし、活躍しないとサラリーは上がりませんので、がんばるしかありません。
投手の場合、サラリーの安い時に故障を発症させると目も当てられませんが、調停資格を得ればサラリーも上がり、FAとなればさらにアップしますので、一応は帳尻は合うことにはなっております。
100万ドル以下の若手プレーヤー
デビューから3年未満で大活躍しているけれども、サラリーが100万ドル以下の選手達を上げてみます。
ジョシュ・ヘイダー(MIL)
まもなく25才になるブルワーズのジョシュ・ヘイダーはデビューが2017年。2017年は35試合、47.2イニングで奪三振は68、2018年は55試合、81.1イニングで奪三振が143!
かなりインパクトのある活躍をしているヘイダーですが、MLSは2019年1月の時点でまだ1.115。
まだ調停資格に達していないヘイダーのサラリーは、2018年は55万6,500ドル。
2019年はまだ出ておりませんが、100万ドル以下で収まるのは間違いないです。ヘイダーこそ、調停やFAの前に故障しないことを祈るばかりです。
エドウィン・ディアス(SEA)
2019シーズンからメッツで投げることになったエドウィン・ディアス(2019年3月22日で25才)は、ご存じの通り、2018年は57セーブでタイトルを獲りました。2017年も34セーブを上げております。
エドウィン・ディアスもこれだけ消耗の激しいことをしながら、2019年のサラリーは60万7,425ドルで100万ドル以下。2018年は57万800ドルでした。
ディアスの場合は、2019年1月の時点でMLSが2.121。今季を乗り切ればというところなので、故障なくジェウリス・ファミリアとうまくシェアしながらスローイング・アームを守ってもらいたいと思います。
ウォーカー・ビューラー(LAD)
2019年7月の誕生日で25才になるウォーカー・ビューラーもその一人です。
2017年にデビューし、2018年はルーキーステータスで8勝5敗を上げ、ROYで3位。ビューラーの場合、タイブレーカーでの登板や、ポストシーズンでのインパクトがすごかったですね。
ビューラーのMLSは2019年1月の時点で0.168。まだ半年分にも満たないところです。2019年のサラリーは57万5,000ドル。
ロナルド・アクーニャ・Jr.(ATL)
2018年NL ROYのロナルド・アクーニャ・Jr.(21才)もビューラーとそれほど変わりません。MLSは0.159。2019年のサラリーは57万5,000ドル。
大谷翔平選手(LAA)
AL ROYの大谷選手もアクーニャと同じです。2019年のサラリーは57万5,000ドル。大谷選手のMLSは1.000。
アクーニャと比べてMLSが長いですが、これは単純に大谷選手の方がアクティブ・ロスターに入っていた期間が長いゆえです。
大谷選手は開幕からアクティブ・ロスター。アクーニャは4月25日にデビュー。1ヶ月ほどしか変わらないのにどうして?となるかもしれませんが、この辺が172日を1年として計算するときに影響してくる差と言えます。
特に二刀流で投手計算、野手計算があるわけではありません。あくまでアクティブ・ロスターに在籍していた期間です。
他にもまだたくさんいるとは思いますが、主に上げるとのこのような選手たちです。3年未満はメジャー最低額近辺ということですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
追記
ブレイク・スネルは現地2019年3月21日、契約延長となり2019年は100万ドルに達しました。
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