契約延長合意の選手たち
現地2019年2月26日のアレナドとロッキーズの衝撃的な契約延長が決まりましたが、他にも延長が決まった選手たちがいますので、ここに記しておきたいと思います。
まずはメジャーでの評価がうなぎのぼりのマイコラスのお話です。
M・マイコラスがカージナルスと4年Mで合意
元読売ジャイアンツのマイルズ・マイコラス(Miles Mikolas)は現地2019年2月26日、カージナルスと4年6,800万ドルでの契約延長で合意しました。
マイコラスは2017年12月にカージナルスと2年1,550万ドルで合意。これが2018年、2019年分に当たります。均等割で2019年は775万ドル。
今回の延長はその契約に加えて、2020年から2023年までの4年間をプラスという内容です。
2020年から均等割の1,575万ドル x 4年間がベースで、それに加えてサイニングボーナスの500万ドルが2019年から2023年まで1年につき100万ドルずつ割り振られる。さらに、200万ドルのインセンティブもついております。
実支払い額は2020年から2023年は1年につき1,675万ドルになります。
34才までの契約
マイルズ・マイコラスは2019シーズンが30才のシーズンです。
今回の契約延長は34才のシーズンまでの延長ということで、30才を超えた投手になかなか厳しい状況が続いているMLBの中で、非常にいい内容の契約ですね。
2018年は”BB9″が1.3!
前年に良い成績を出した選手は契約期限を前倒しにして囲い込みにかかるのもMLBの特徴。よい成績を上げればそれだけよい契約が結べるということでもあります。
マイコラスのメジャー復帰1年目の2018シーズンはもう皆様、ご存じの通りの活躍でした。
32先発、200.2イニング、18勝4敗、ERA 2.83。
驚くべきは四球の少なさ。これだけのイニングを投げて四球はたったの29(敬遠4個と死球7個は入っていません)。これは9イニングを投げたとして、1試合あたりの四球が1.3という少なさ(BB9のことです)。
どおりで安定感が抜群なわけです。
打たせて取るがゆえの被安打数
NPBでコントロールに磨きをかけたことは言うまでもありません。打たせて取るというスタイルをうまく確立したと同時に2018年の被安打数は186本。
イニング数が200.2ですから、かなりのイニングでヒットを打たれたことになります。9イニングを投げたとして1試合あたりの被安打数は8.3本(H9の数字)。
打線を分断出来ればそれでいいので、2019年以降もリズムよく投げてもらいたいですね。
ヤンキースがアーロン・ヒックスと7年の契約延長
現地2019年2月25日、ヤンキースが外野手のアーロン・ヒックス(Aaron Hicks)と7年7,000万ドルの契約延長で合意しました。
ヤンキース、かなりお気に入りの選手のようです。
年俸の上がり具合がすごい
アーロン・ヒックスは2015年11月に捕手のジョン・ライアン・マーフィー(John Ryan Murphy )とのトレードでツインズからヤンキースへ移籍。
ジョン・ライアン・マーフィーは現在、Dバックスに在籍しております。
2016年3月にあらためてヤンキースと1年57万4,000ドルで1年でサイン。この時、まだ100万ドルに届いておりません。
2017年1月に調停を避けて1年135万ドルで合意。
以降、調停イヤーがつづき、2018年1月は1年285万ドル、2019年1月もすでに1年600万ドルで合意しておりました。かなり上がりましたね。
今回は2019シーズンが終わってFAになることから、ヤンキースは囲い込んだということになりそうです。
ヤンキースでポジション獲得
ツインズ時代からそのスイッチヒッティングの打撃と、守備の良さ、とくに肩には定評がありました。
ヤンキースへの移籍が決まった時、この素晴らしい5ツールがこれで飼い殺しになってしまうのかと相当心配したのですが、2016年はキャリアハイの123試合に出場。
熾烈なヤンキースの外野の中で完全に先発出場の地位を獲得しました。
ファンからは「35才のシーズンまで?」「贅沢税の額まで余裕があるからって無駄遣いでは?」という厳しい声も上がっていますが、アーロン・ヒックスは2019年でまだ29才。
まだまだ伸びると思います。そのうちバーニー・ウィリアムスになるかもしれませんよ!!
その他
アレナドの衝撃的な契約延長に刺激されて、これから大物の契約延長のニュースがつづきそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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