ドジャースが右の強打者ポロックを獲得
現地2019年1月24日、DバックスからFAのA.J.ポロック(A.J. Pollock)がドジャースと合意したことが明らかになりました。
すでにフィジカルもOKとなった模様です。
内容は最大5年
契約は3年終了後にオプトアウトがついていて、以降契約を継続するかどうか、本人が決められます。残留するなら4年5,500万ドル。
5年めはプレーヤー・オプションでポロック側がドジャースに残りたいと権利行使すれば1,000万ドルのサラリーになります。
よって最大で5年6,000万ドル。単純に一年均等にすると年当り1,200万ドル。
バイアウトも入っていて、途中解除の場合は500万ドルがポロック側に支払われます。
昨今では珍しい厚待遇
2018年のサラリーが775万ドルでしたので、このオフでは珍しい年俸大幅アップです。
A.J.ポロックとは?
A.J.ポロックは1987年12月5日生まれで31才になったばかりの外野手。2009年Dバックス1巡目指名の選手です。ノートルダム出身。Dバックスひとすじでした。
デビューは2012年4月。24才の時です。
キャリアハイは2015年
キャリアハイは2015年で、157試合に出場し、192安打。二塁打39、HR 20。RBI76。打率.315、OBP .367、SLG .498。
この年オールスターにも出場。さらにゴールドグラブ賞も受賞。本当にこの年の活躍は素晴らしいの一言でした。
2019年のプロジェクション(予測数字)は打率.252、OBP .316、SLG .452。HR17、RBI 57 、盗塁15。
打撃だけでなく守備がとにかく安定しているので、現場として頼りになる選手です。
足を高く上げてタイミングを取る
MLBでは珍しく、足を高く上げてタイミングを取るタイプの選手。打席内で結構派手に動いているように見えるものの、スローなどを見ると頭の位置が固定されていて、まったく静かな動き。
見た目に騙されてはいけませんね。素晴らしいフォームです。
足の上げ方などを見るとジョシュ・ドナルドソンの打撃フォームに似ていなくもないです。
LADでもCF?
マット・ケンプとヤジエル・プイーグが移籍したドジャースの外野陣。
CFはコディ・ベリンジャー、キケ・ヘルナンデス(=エンリケ・ヘルナンデス。キケはニックネーム)、クリス・テイラーらが守っていましたが、今回のポロックの獲得で、ポロックをCFのメインとして起用するのではないかと思われます。
そうなると、これは例の布石?
ポロック獲得はリアルミュート獲得の布石
今回、右のスラッガーのポロックを獲得した背景にはマーリンズのJ.T.リアルミュート獲得話が最終的な段階まで来ていると考えるのが自然だと思います。
マーリンズが左打者天国のドジャースから、ベリンジャーかピダーソンを欲しがっている噂からしても、どちらかが抜けても遜色ない打線にするには右のスラッガーでしかも守備のいい選手を当てるしかなかった。
(ドジャースの外野陣の打席の左右)
- ベリンジャー 左
- キケ・ヘルナンデス 右
- ピダーソン 左
- クリス・テイラー 右
- アンドリュー・トールズ 左
- アレックス・ベルドゥーゴ 左
ドジャースは他にも内野でマックス・マンシーが左、SSのコーリー・シーガーも左。
よってポロックを獲得した背景は左の強打者が抜ける前提の補充。
すでにラッセル・マーティンを獲得しているドジャースですが、こうなるとサードキャッチャーとしての位置づけになりそうです。
ラッセル・マーティン獲得の時点でリアルミュート争奪戦からドジャースは降りたというようなことを書いてしまいましたが、どうやらそれは誤りになりそうです。すみません。
ドジャース、ハーパー獲得は完全にクローズ
ドジャースがポロックをここまで獲得してこなかったのは、年俸の問題があったと思います。
高騰するのはわかっていたので様子見していたというところでしょう。
年平均1,200万ドルのポロックを獲得したことで、ドジャースは 2019年の贅沢税の基準額の$206Mを超えそうです。
となると見えてくる事実が1つあって、それはドジャースはブライス・ハーパー獲得はなくなったということ。
よって、ハーパーはほぼフィリーズではないか?と筆者は思っております。
どうなりますでしょうか。
お読みいただき、ありがとうございました。
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