決定した2つのディール
現地2019年1月5日、ニューヨークの2チームでディールが決定しましたので、記しておきたいと思います。
ヤンキース、ザック・ブリットンと再契約へ
ヤンキースがブルペン強化に左腕のザック・ブリットン(Zach Britton)と再契約を結びました。
現地2019年1月4日、デービッド・ロバートソン(David Robertson)のフィリーズ移籍が決まりましたので、信頼あるブルペンでアロルディス・チャップマンにつなぐためにはこの選択しかなかったかなと思います。
なお、エンゼルスもブリットンにオファーしていたようですが、金額に開きがあり、獲得に至らなかった模様です。
契約について見てみます。
3年3,900万ドル
4年の長期契約を求めていたとの報道があったザック・ブリットン。
今回のディールは3年で決定しましたが、その埋め合わせとなる条項も入っていたので合意に至った模様です。
詳細を見ていきます。
2019年からの3年3,900万ドルで、年ごとの平均が1,300万ドル。これは確定しているところです。
2020年(2年目)が終了した時点で、オプトアウト条項が入っています。
2年が終了した時点でヤンキースが4年目も更新したいと判断した場合、4年目は1,400万ドルに、よって最大で4年5,300万ドルになります。
仮にザック・ブリットンが2年終了時点でヤンキースを出ると決めた場合は、そのままで、2019−20年の2年2,600万ドルが支払われるのみです。
ザック・ブリットンとは
あらためてザック・ブリットンについて記載しますと、1987年12月22日生まれで2019年1月6日現在で31才になったばかり。
クラブ
2006年アマチュアドラフト、オリオールズ3巡目指名の投手(高卒でのプロ入り)です。
デビューは2011年4月3日、23才の時です。デビュー以来、オリオールズで投げておりましたが、2018年7月のトレードデッドラインでヤンキースに移籍。今オフ、FAとなっていました。
スタッツ
2011年から2013年までは先発をしておりました。
- 2011:11勝11敗 4.61 ERA
- 2012: 5勝3敗 5.07 ERA
- 2013: 2勝3敗 4.95 ERA
2014年から本格的にリリーバーへ。クローザーの役割がほとんどです。それからの活躍は素晴らしいの一言です。
- 2014: 71試合、49 Game Ending、3勝2敗、37セーブ、ERA 1.65
- 2015: 64試合、58 Game Ending、4勝1敗、36セーブ、ERA 1.92
- 2016: 69試合、63 Game Ending、2勝1敗、47セーブ、ERA 0.54
- 2017: 38試合、30 Game Ending、2勝1敗、15セーブ、ERA 2.89
- 2018: 41試合、21 Game Ending、2勝0敗、7セーブ、ERA 3.10 (BAL/NYY合算)
2015年、2016年にオールスターに出場。2016年はサイ・ヤング賞4位、MVP11位。
2016年の数字がちょっとバケモノですね。
ヤンキース、オッタビーノも行く気か?
今回のブリットンとの再契約でヤンキースはブルペンに関しては一旦は落ち着くと思われます。デリン・ベタンセスが2019年FAということもあるので、とにかく向こう3年はよいリリーバーを獲得できたのではないかと思います。
ただし、まだロッキーズからFAのアダム・オッタビーノがおりますので、獲りに行く可能性もあります。
投手陣はどちらかというと、先発の獲得に物足りなさを感じているようですので、ソニー・グレイをどうするのかも注目です。
メッツがキーオン・ブロクストンを獲得
ブルワーズとメッツ間でトレードが成立しております。メッツがブルワーズの外野手、キーオン・ブロクストン(Keon Broxton)を獲得しております。
トレード詳細
メッツGet
- キーオン・ブロクストン(28)OF
キーオン・ブロクストンは28才の外野手。2015年メジャーデビューで、キャリアハイが2017年の143試合、20HR。
2017年に素晴らしい成績を上げつつも、打率が.222、OPSが.299という確率性の低さで2018年はマイナーでのプレーが多く、51試合出場に終わりました。
なお、2018年のポストシーズンではロッキーズとのNLDSでHRを放っております。
ブルワーズGet
- ボビー・ワル(Bobby Wahl)26才、RHP /RP
- アダム・ヒル(Adam Hill) 21才、RHP プロスペクト
- フェリックス・ヴァレリオ(Felix Valerio)18才内野手
ボビー・ワルは26才のりリーバー右腕。ブルペン要員としての補強です。
アダム・ヒルは期待のプロスペクト。
フェリックス・ヴァレリオが化けるか?!
ブルワーズがGetした3名の中でもっとも面白そうなのが、このフェリックス、ヴァレリオ。ドミニカ共和国出身でまだ18才になったばかり。
注目ポイントは身長。5フィート7インチで170センチしかありません。右投げ右打ちの2B。
際立つのがドミニカ・サマーリーグでの成績。
夏なので17才のシーズンだったのですが、すごいです!
67試合、303打席、263打数、シングル84本、二塁打17本、三塁打2本、ホームラン3本、22打点、盗塁16、打率.319、OBP.409、SLG.433、OPS.843!
レベルはルーキーリーグのレベルではありますが、期待できそうです。
VTRがありませんでした。探しておきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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