公平性と柔軟性のバランス
現地2020年7月30日、MLBとMLBPAが久々にオフィシャルな会合を開催。今回は2020シーズンのリスケジュールに伴うダブルヘッダー日のゲームを7イニングで終了させることについて議論。合意に至りました。
COVID-19の拡散
その契機はCOVID-19の感染が、チーム内パンデミックという状況が発生したがゆえですが、特にマーリンズは選手、コーチ合わせて陽性反応が18名(現地2020年7月31日)という状況。
もうゲームが出来ないほどの状況です。このクラブ内パンデミックの原因は色々な報道がありますが、そこは一旦置いておきます。
急遽、延期となったゲーム
延期となったゲームを記載しておきます。現地2020年7月30日時点での決定事項です。
マーリンズ
マーリンズは現地7月27日から8月2日まで予定されていたゲームを延期することになりました。
- 7/27-28: オリオールズ@マーリンズ:2 Games
- 7/29-30: マーリンズ@オリオールズ: 2 Games
- 7/31-8/2: ナショナルズ@マーリンズ : 3 Games
フィリーズ
フィリーズは現地7月30日時点で選手以外にテスト陽性が2名出ていましたが、31日の情報では新規のテスト陽性となったものはおりません。当初組まれていた7月最終週カードが延期。さらに31日になってブルージェイズ戦も延期となりました。
- 7/27-28: ヤンキース@フィリーズ:2 Games
- 7/29-30: フィリーズ@ヤンキース:2 Games
- 8/1: フィリーズ@ブルージェイズ(ダブルヘッダー):2 Games
- 8/2: フィリーズ@ブルージェイズ: 1 Game
カージナルス
現地2020年7月31日、カージナルスの選手にもテスト陽性反応が出ました。人数は明かされていませんが、複数とのこと。これにより、週末に行われる予定だったブルワーズ戦がGame 1が延期に。ブルワーズはホームオープナーの日でしたのでちょっと気の毒ですね。
- 7/31 : カージナルス@ブルワーズ: 1 Game →8/2 WヘッダーGame2へ
ダブルヘッダー日は7イニングで終了
天候不順で延期となったなら、まだ埋め合わせはなんとかなりますが、短いレギュラーシーズンの期間で1週間分のゲームが消えた訳ですからリスケジュールが大変です。
9月27日に終了という「後ろ」が決められている中で埋め合わせをするにはもうダブルヘッダーという強行軍しかなくなりました。
マーリンズ、フィリーズ、カージナルスに加え対戦相手もいる訳で、ダブルヘッダーの頻度が高くなったことにより、選手の負担を考慮し、7イニングで終了ということになりました。
2020シーズン限定
この7イニング制は今季限定の処置です。
7イニング制になったことで勝利投手の条件はどうなるのかは、おそらく雨天コールドの時のルールが適用されるのではないかと思います(こちらはまだ確認できておりません)。
なお、2019年のフューチャーゲームでMLBはすでに7イニング制を導入しています。ただ、このゲームは2−2のタイスコアとなったため、延長で8イニング目も行われました。
ちょっと物足りない感があったことは否めません。
公平性と柔軟性
ルールとは何のためにあるのか言えば、可能な限り同じ条件で行うという公平性を担保するため。
今回のダブルヘッダー7イニング制導入で、シーズン中に戦う試合数において公平性は保ててはいるものの、イニング数の公平性は崩れました。
試合数を重視すればそうするしかありません。
今後もCOVID-19により、新たな影響が発生するかもしれません。ひょっとしたらそれ以外の要素もあるかもわかりませんね。
リーグの運営側としては公平性の犠牲は最小限に、可能なかぎり柔軟に対応していくというしかないでしょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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