2月28日からゲーム開始
2021年のスプリングトレーニングはいつもとはやや違います。前年から続くCOVID 19 のパンデミックを受け、まずはスプリングトレーニングへの入り方が特殊となりました。
そしてよりわかりやすい面としては、ピッチャー&キャッチャーのワークアウトがほとんどのクラブが現地2月18日から開始となりました。例年ですと、13日、14日というところでしたので、やや遅めのスタート。こちらは5日間の自宅検疫の日程も考慮に入れてのことかと思います。
また、現地2021年2月22日、多くのクラブがこの日、あるいは23日にフルスクワッド(全員集合)となります。カージナルスなどは早かったですね。
ゲームスタートは28日から
そして日程修正となったのが、スプリングトレーニングのゲーム開始日。例年ですと、だいたい2月27日、28日にカレッジとのゲームが組まれるところからスタートしますが、2021年は28日から一斉にMLB同士の対戦が組まれました。
【1】少ないプレーヤー、多くのスペース
各クラブは最大で75名の選手をメジャーレベルのスプリングトレーニングに招待することが可能です。これは40manプラスNRI(Non Roster Invitee)35名です。
しかし、2021年はマイナーリーグのダブルAレベル以下のオープニングが5月4日からに設定。それに伴い、彼らのスプリングトレーニングの開始日も約1ヶ月遅延します。
よって、例年ですと満杯状態の施設は、MLB+トリプルAレベルが先、ダブルAレベル以下がその後で使用。NRIを含めた75名でもかなり多いですが、それ以外の選手が入らないということでやや人数を少なく、そしてソーシャルディスタンスを守るという設定になっています。
NRIから振り落とされた場合はダブルA以下が始まるまでは引き続き、同施設でトレーニングすることになるようです。これは各クラブの運用次第。
【2】地理的近さを優先した対戦の設定
カクタス、グレープフルーツともに、スプリングトレーニングのゲームは地理的な近さを優先して対戦相手が組まれています。
これは2020年のレギュラーシーズンと同じ方式ですね。
カクタスは29ゲーム
施設が割と密集しているカクタス・リーグ(アリゾナ)は、15クラブともに、2月28日スタートで3月30日まで日程が組まれ、3月は開幕前日の31日はノーゲームで、それを除けばOFFは2日だけ。計29ゲームが組まれています。例えば、インディアンス、ドジャースなどは29ゲームを行います。
グレープフルーツは3スポット体制
一方、施設がフロリダ半島の西海岸、東海岸に分かれているグレープフルーツ・リーグ(フロリダ)は、3スポットに分け、それぞれゲームが組まれ、移動による感染リスクを減らす設定に。
- FL半島東海岸(5):メッツ、アストロズ、ナショナルズ、カージナルス、マーリンズ
- FL半島西海岸上(4):タイガース、ヤンキース、ブルージェイズ、フィリーズ
- FL半島西海岸下(4):ブレーブス、レッドソックス、ツインズ、レイズ
- 中間に位置するオリオールズとパイレーツは東海岸(上)と(下)の双方とのゲームを行う。
FL半島東海岸は24ゲーム
フロリダ半島東海岸の5クラブは2月28日から3月29日までの期間で24試合という設定に。3月は31日の移動日を除き、計6日のOFFが入っています。
FL半島西海岸は29ゲーム
フロリダ半島西海岸の10クラブは2月28日から3月30日までの期間で29試合という設定に。3月は31日の移動日を除き、計2日のOFFが入っています。
よって、レッドソックスはブレーブス、レイズ、ツインズに揉まれながら調整するということになります。
【3】ファン:上限ありの入場
観客は上限を決めて入場することに。すべてのクラブが明らかにしていませんが、例えばレッドソックスとツインズは2400名を上限にしています。キャパシティーの28%になるようです。
PODごと
チケットの販売はPOD(ポッド)ごとになるようです。PODとは塊というニュアンスで良いと思います。その距離が6フィートなるように塊を設定。ですので、例えば4シートで一つの塊と見て、他のPODとは6フィート離れている。
各ポッドはたとえばカップルなどが並んで着席することは可能。ただし、飲食している時以外はマスクの着用義務があります。
あと1ヶ月の間にCOVID 19 の状況がどうなるのかでレギュラーシーズンでの観客の上限が定められると思います。
以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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