シリーズ 1勝1敗
現地2023年10月28日のワールドシリーズGame2はもうDバックス先発のメリル・ケリーの好投に尽きるというくらい素晴らしい投球で強打のレンジャーズ打線を完全に封じました。
42,500名もの観客が入ったレンジャーズ・ホームのグローブライフ・フィールドですが、唯一盛り上がったのは5回裏のミッチ・ガーバーのソロHRで1点が入ったときのみで、特に終盤は沈黙が続きました。
Club | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AZ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 3 | 2 | 9 | 16 | 0 |
TEX | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 |
スタメン
Gm2のスタメンとこの日の成績、そしてPS全体の打率です。DバックスはGame1から1、2番をスワップ。コービン・キャロルがかなり上がってきましたので、むしろRBIマシーンとしての2番起用になったと思われます。レンジャーズは変わらず。
AZ | TEX |
---|---|
2B: マルテ/ 5-1/ .333 | 2B:セミエン/ 4-1/.194 |
RF: キャロル/ 5-2/ .296 | SS :シーガー/ 4-0/ .302 |
C:モレーノ/ 4-1/ .250 | LF:カーター/ 3-1/.313 |
1B: ウォーカー/ 5-1/ .167 | RF: ガルシア/ 3-0/ .339 |
DH: ファム/ 4-4/ .275 | DH: ガーバー/4-1/ .268 |
LF: グリエル・Jr./ 3-2/ .268 | C: ハイム/ 3-0/ .222 |
CF: トーマス/ 5-2/.256 | 1B: ロウ/ 3-0/ .196 |
3B: ロンゴリア/ 2-1/ .163 | 3B: ヤング/3-1/ .302 |
SS: ペルドモ/ 2-1/ .293 | CF: タベラス/ 3-0/ .213 |
P:ケリー/ 7.0 IP/ 1 R | P: モンゴメリー/ 6.0 IP/ 4 R |
メリル・ケリーが抜群のコマンド!
【YOUTUBE】Merrill Kelly delivers a MASTERFUL World Series performance! (7 innings of 1-run ball!)
このゲームのMVPは間違いなく、メリル・ケリー。93-94mphレンジの4シームとシンカー、89-91mphのチェンジアップ、90-91mphのカッター、88-89mphのスライダーと特別なベロシティーがある訳でもない代わりに、タイミングを微妙に外す変化球をミックスして、しかもゾーンの枠、そして奥行きを使ったコマンド力でレンジャーズ打線を手玉に取りました。
メリル・ケリーが唯一危うかったのは、5回裏。ちょうど握力に影響が出た頃合いかと思うのですが、先頭のミッチ・ガーバーにLFにソロHRを打たれ、その後もHR性の大きな打球が続きました。ただし、失点はその1点のみ。
7回を投げきり、球数はたったの89球。被安打3、失点1、BB 0、SO 9,HR 1という成績でした。前回のNLCS Gm6での登板から中4日で決して万全ではなかったと思うのですが、キレキレの投球を披露しました。
モンゴメリーは休養不足も
レンジャーズ先発のジョーダン・モンゴメリーは決して悪い投球ではありませんでしたが、ベストではなかったと思います。
23日のALCS Gm7では3回から5回にかけて2.1イニングを投げ、その前は20日のALCS Gm5で5.1イニングを投げていました。その間中2日。
そしてこの日は中4日は空いていたものの、やはり本来の投球ではなかったと思います。
4回表に1アウトからガブリエル・モレーノに先制ソロHRを許し、さらに2アウトからトミー・ファムのダブルとルルデス・グリエルのタイムリーで2失点。
5、6回を無失点に抑え、7回表のマウンドにも上がりましたが、先頭のアレク・トーマスにダブルを、つづくエバン・ロンゴリアにタイムリーを打たれて3失点目を喫したところでアンドリュー・ヒーニーにスイッチしました。ジョーダン・モンゴメリーは6.0 IPで75球、被安打9、失点4、BB 1、SO 0、HR 1。スイッチしたヒーニーがコービン・キャロルに4点目を奪われたので、モンゴメリーにその失点がついております。
レンジャーズ打線は1-9と大量リードを許した9回裏に初めてチャンスを作るも無得点に終わり、結果は9-1でDバックスが勝利し、シリーズは1勝1敗のタイとなっております。
ケーテル・マルテが歴代トップに
前日のワールドシリーズGm1でポスト・シーズンのデビュー・ゲームからの連続試合安打を17に伸ばしたケーテル・マルテは、その時点でPS自体の連続試合安打記録の17に並んでおりました。
そして、この日、8回表の第4打席でCFへのタイムリー・シングルを放ったケーテル・マルテはついにPSの連続試合安打で歴代NO.1に躍り出ました。ポストシーズンの18試合連続安打記録を達成です!
まだまだゲームを控えるケーテル・マルテはGm3以降も更新しそうですね。
アドリス・ガルシアは沈黙
前日にヒーローとなったアドリス・ガルシアでしたが、この日は音無し。シングル・ポストシーズンのRBI記録は22のまま。これは今ポストシーズンではまだ加算されそうです。
連続試合RBI記録は7試合でストップ。2009年のライアン・ハワードがマークした8試合連続RBIに次いで2位。これは一旦は途切れました。
そして連続試合HR記録も5試合でストップし、2015年のダニエル・マーフィーの6試合連続HRに次いで歴代2位となっています。
Game3はマックス・シャーザーとブランドン・ファートです。シャーザーは調子を上げてきているので、かなりイニングは投げると思われます!そして好投ば続くブランドン・ファートの投球も楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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