ワールドシリーズ開幕!
現地2023年10月27日、いよいよワールドシリーズが開幕しました!今年はワイルドカード同士の対戦・・・とは言いつつも、レンジャーズはア・リーグ西地区でアストロズと同率首位でしたが、直接対決の勝敗でワイルドカード枠でポストシーズンに進出。ここまで勝ち上がりました。Dバックスはまさに下剋上ですね。適時に出る長打と盗塁・バントを使ったスモールベースボール、そして大いに発揮しているブルペンの力でここまで勝ち上がってきました。
観衆と中部時間
この日、グローブライフ・フィールドに集まった観衆は42,472名。ローカルタイムで7:07PMのファースト・ピッチでした。テキサスなので中部夏時間になり、東部夏時間より1時間遅く、東部時間では8:07PMがファースト・ピッチ、日本時間だと朝9:07がファースト・ピッチでした。
スターティング・ランナップ
ロスターとLCSまでの主要なチームスタッツはこちらにまとめております。
そしてスターティング・ランナップとこの日の結果はご覧の通りです。
AZ | TEX |
---|---|
RF: キャロル/ 5-1/ .286 | 2B:セミエン/ 6-1/.190 |
2B: マルテ/ 5-1/ .345 | SS :シーガー/ 4-1/ .327 |
C:モレーノ/ 5-0/ .250 | LF:カーター/ 6-2/.311 |
1B: ウォーカー/ 4-0/ .163 | RF: ガルシア/ 4-3/ .357 |
DH: ファム/ 5-1/ .213 | DH: ガーバー/3-0/ .270 |
LF: グリエル・Jr./ 5-1/ .245 | C: ハイム/ 2-0/ .235 |
CF: トーマス/ 5-2/.237 | 1B: ロウ/ 4-0/ .208 |
3B: ロンゴリア/ 4-1/ .146 | 3B: ヤング/5-2/ .300 |
SS: ペルドモ/ 3-1/ .282 | CF: タベラス/ 3-0/ .227 |
P:ギャレン/ 5.0 IP/ 3 R | P: イオバルディ/ 4.2 IP/ 5 R |
捉えつつもヒットコースに飛ばずに数字がついてこないマーカス・セミエンはこの日、いい1本を放ちました。Dバックスは実はクリスチャン・ウォーカーが今ひとつ調子が上がっていないです。彼まで機能しだすと手がつけられないのですが。
G1から延長戦に突入
Club | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AZ | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 |
TEX | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 6 | 9 | 0 |
ピッチ・クロックを使っても4時間を超える(4時間2分)ゲームとなったGame1はシーソー・ゲームの展開となりました。
ネイト、5回途中5失点
とにかく、先制逃げ切りが得意パターンのレンジャーズは試合を楽に運ぶためにはまずは先発投手の出来が鍵を握ります。この日の先発は、現地22日のALCS Gm6で6.1イニングを投げ、好投したネイトことネイサン・イオバルディ。中4日は空いていたのですが、もう1日休みが欲しいところでした。
2イニングまでは打者6人から4三振を奪う素晴らしい立ち上がりを見せたイオバルディ。しかし、3回に捕まりました。これが1日休みが足らなかった影響かもしれません。
3回裏、ネイサン・イオバルディは、アレク・トーマス、エバン・ロンゴリアに連続シングルを許し、ここで2巡目となったコービン・キャロルを打席に迎えます。イオバルディは2球で2ストライクを奪いながらも決め球のスプリットが落ちきらないところをコービン・キャロルにCFへ弾き返され、これがCFのタベラスも追いつかない速い打球となり2点タイムリー・トリプルを打たれて2失点。つづくケーテル・マルテの1塁ゴロでキャロルが生還して3失点目。味方打線が初回に2点を奪っていたもののリードを吹き飛ばしてしまいました。
イオバルディは3回裏に同点に追いついてもらったものの、直後の4回表にトミー・ファムに大きな一発を打たれて勝ち越しを許します。さらに5回表には、ケーテル・マルテにタイムリー2塁打を打たれて、5失点目。イオバルディは5回2アウトで降板し、デーン・ダニングにスイッチました。この日は89球で被安打6、失点5、BB 1、SO 8、HR 1。欠中盤からはちょっとガス欠といった内容になってしまいましたね。
シーガーが同点2ランHR、ガルシアがサヨナラHR
レンジャーズの得点ですが、ご覧のような形で入りました。
- 1回裏:
- 四球で出塁したコーリー・シーガーを1塁に置いて、エバン・カーターがCFへタイムリー・ダブル(AZ 0, TEX 1)
- エバン・カーターを2塁に置いて、アドリス・ガルシアがLFへタイムリー・シングル(AZ 0, TEX 2)
- 3回裏:2アウトから、シーガーがまた四球、カーターがまたダブル、ガルシアが四球で満塁。ここでミッチ・ガーバーが四球を選んで押し出しで1点(AZ 0, TEX 3)
- 6回裏:2アウト、1、2塁でレオディー・タベラスに回るも、Cフライで残塁 (AZ 5, TEX 3)
- 8回裏:ピッチャーはケビン・ギンケル。1アウト、1、2塁でナサニエル・ロウに回るも、LFフライ。ジョシュ・ヤングもSSゴロでまたしてもチャンスをものに出来ず。(AZ 5, TEX 3)
- 9回裏:(AZ 5, TEX 3)、ピッチャーはポール・シーワルド。先頭のレオディー・タベラスが四球。1番に回り、セミエンの打席でしたが三振で1アウト。つづくシーガーは初球の真ん中高めの4シームを豪快にRFスタンドにもって行き、価値ある同点2ランHR!(AZ 5, TEX 5)
その後のチャンスはものに出来ず。 - 11回裏:1アウトからアドリス・ガルシアがミゲル・カストロからRFへHRを放ち、レンジャーズがサヨナラ勝利 (AZ 5, TEX 6)
【YOUTUBE】Adolis García WALKS OFF World Series Game 1!! (A homer for the ages!)
レンジャーズの得点シーンだけ箇条書きにしましたが、流れ的にはDバックスのペースでした。いつもなら抑えるポール・シーワルドがこの日は先頭打者に四球を出すなど、今ひとつの出来か?と思われたところをコーリー・シーガーが同点2ランを放ったのでした。このフォーマットが崩れたのは痛かったですね。
ケーテル・マルテ、記録を継続
NLCS Gm7でPSシーズンのデビュー・ゲームからの連続試合安打を16試合に伸ばしたケーテル・マルテですが、上述の通りこの日も安打を放ちました。これでこの記録を17に伸ばしました。
さらに、これまでマニー・ラミレス、デレク・ジーター、ハンク・バウアー(Hank Bauer/NYY)の3人のみが達成していたポストシーズンでの連続試合安打の17に並びました。トップタイです。Gm2で安打が出ればPSでの連続試合安打の最長記録を更新することになります。
アドリス・ガルシアも記録づくめ
初回に先制点を叩き出したアドリス・ガルシアは今季のポストシーズンのRBIを21とし、この時点でこれまで2011年のワールドシリーズでデビッド・フリースが上げたシングル・ポストシーズンのRBI記録の21と並びました。
さらに、延長11回裏に放ったサヨナラソロHRを放ったので、シングル・ポストシーズンでのRBIが22となり、最多記録を更新しました。
またアドリス・ガルシアは、ALCS Gm2から継続してRBIをマークしており、この試合で7試合連続でRBIをマーク。これはポストシーズン史上、2009年のライアン・ハワードがマークした8試合連続に次いで2位。
さらに、この日でALCS Gm4からの連続試合HRを5試合に伸ばしており、これは2015年に当時メッツに在籍していたダニエル・マーフィーがNLDS Gm4 (vs LAD)からNLCS Gm4(vs CHC)にかけて達成した6試合連続HRの最長記録に次ぐ記録となっています。
まずはレンジャーズが取りましたが、かなり拮抗している両クラブですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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