序-中-終盤でそれぞれ効果的な2得点
チェイス・フィールドに舞台を移してからはDバックスの驚異的な粘りに合い、2連敗を喫して2勝2敗のタイに持ち込まれたフィラデルフィア・フィリーズ。
Game5の先発投手はGame1と同じ顔合わせで、大エースのザック・ウィーラーが登板。Dバックスはザック・ギャレンでした。この日はブルペン・ゲームとなった前日のGame4とは違い、エース同士の登板ということで、ともに深いイニングまで投げております。
スタメンと成績
この日のスタメンと成績。
# | PHI | AZ |
---|---|---|
1 | シュワーバー/ DH: 4-2 | キャロル/RF: 4-1 |
2 | ターナー/SS: 4-0 | マルテ/2B: 4-1 |
3 | ハーパー/ 1B: 4-2 | モレーノ/C: 4-1 |
4 | ボーム/ 3B: 3-0 | ウォーカー/1B: 4-1 |
5 | ストット/2B : 4-2 | スミス/DH: 4-0 |
6 | リアルミュート/C: 4-1 | グリエル/LF: 4-1 |
7 | カステヤーノス/RF: 3-0 | トーマス/CF: 4-1 |
8 | マーシュ/LF: 4-1 | ロンゴリア/3B: 3-0 |
9 | ロハス/ CF: 4-1 | ペルドモ/SS: 4-2 |
P | ウイーラー | ギャレン |
ザック・ウィーラー7回1失点
このゲームはなんと言ってもザック・ウィーラーの好投かと思います。ロブ・トムソン監督もウィーラーで崩れればシリーズの戦略自体が壊れますのでそうなると大変な事態ですね。
そのウィーラーは4シームは終始95-96mphの間をキープ。ギアをさらに上げた時に96-97mphをマーク。2022年のポストシーズンではWSからベロシティーが落ちて行きましたので、今のところはまだ大丈夫かと。
この日は7.0イニングを投げきり、99球、被安打6、失点1、BB 1、SO8。2023年のポストシーズンはこの日で4試合目の登板で、いずれも6.0イニング以上に登板。奪三振は34、ERAは2.08。3勝目をマークしました。
フィリーズが6得点
初回に2得点
ザック・ギャレンに対してフィリーズは初回から打線が活発でカイル・シュワーバーのシングルを皮切りに3本のシングルを集めまずは1点を先制。またブライス・ハーパーが3塁ランナーでブライソン・外っとが1塁ランナーの時にダブルスチールを敢行。ハーパーがホームインし2点目を上げました。この時、2Bのケーテル・マルテの送球が走路に入ったため、ハーパーとガブリエル・モレーノに若干のコリジョンがありましたが、モレーノは起き上がりました。
シュワーバー、ハーパーにHR
ゲームは2-0とフィリーズがリードしたまま中盤に。6回表、先頭のカイル・シュワーバーがザック・ギャレンの真ん中にきたナックル・カーブを右中間スタンドに放り込み1点を追加。ターナーが凡退した後、ハーパーも続き、7球目の甘くなった4シームをまたしても右中間スタンドに放り込み、さらに1点を追加。4-0とリードを拡げます。
ブライス・ハーパーはこのHRでNLCS 2本目のHR。NLDSでは3HRを放っていますので、今ポストシーズンでは5HRとなっています。
カイル・シュワーバーはNLWC、NLDSではHRは不発だったものの、NLCSだけで計5HR!ポストシーズンではキャリア通算20HRとなっています。ちなみにカイル・シュワーバーのレギュラー・シーズンでの通算HR数は246HRです。
リアルミュートが2ランHR
Dバックスは7回裏に先頭のアレク・トーマスが2試合連続となるソロHRを放ち1点を返して1-4に。
しかし、直後の8回表、フィリーズはJT・リアルミュートがダメ押しとなる2ランHRをLFスタンドに運び6-1に。これでDバックスの意欲をくじきました。
フィリーズは8回裏にはジェフ・ホフマンが2番手として登板。先頭のケーテル・マルテにシングルを許すも、後続を抑えて無失点投球。
さらに9回裏にはセランソニー・ドミンゲスを投入。2アウトを奪うも四球とシングルヒットで2アウト1、3塁でコービン・キャロルを迎える状況に。ロブ・トムソン監督は念には念を入れて、左腕のマット・ストラムを起用。ストラムはキャロルから三振を奪いゲームセット。
フィリーズが6-1のスコアで勝利し、NLCS3勝目。WSへ王手をかけました。
コービン・キャロル、盗塁なし
Dバックスの攻撃に勢いをもたらせてきたコービン・キャロルですが、ここまで5試合を戦って、19-2。打率.105、OBP .190、SLG .105 と完全に封じられています。出塁率が上がらないのが痛いですね。BBは1です。
そしてNLDSで2個決めた盗塁はここまでNLCSでは0。
彼がこのまま終わってしまうのかどうか?というのも注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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