フィリーズ、逃げ切り失敗!
現地2023年10月20日、フィリーズの2勝1敗で迎えたNLCS Game4はGame3に引き続き、またしても接戦!
フィリーズがものにした!と思われたゲームでしたが、終盤にドラマがありました。
ブルペン・ゲーム
そもそもがブルペン・ゲームになると見込まれたGame4ですが、フィリーズ、Dバックスともに8名の投手を注ぎ込み、総勢18名の投手がマウンドに上がることとなりました。さすがにこれだけ投手交代が多いとピッチ・クロックを導入しているとは言え、3時間超えの3時間27分を要しました。もしもピッチ・クロックがなければあと1時間は優に超えていたことでしょう。
先発はフィリーズが左腕のクリストファー・サンチェス。Dバックスも左腕でジョー・マンティプライでした。両クラブを通じて最も長いイニングを投げたのはフィリーズのクリストファー・サンチェスで2.1イニング。Dバックスではライアン・トンプソンが6回、7回と2.0イニングを投じました。
Dバックスが先制
前日のサヨナラ勝利で勢いのあるDバックスは、2回裏に先頭のクリスチャン・ウォーカーがアレク・ボームのスローイング・エラーで出塁。ルルデス・グリエル・Jr.のP前の打球で2塁へ進塁したクリスチャン・ウォーカーは、JT・リアルミュートのパスボールもあり、2アウトながら3塁へ進塁。この日DHで入ったエバン・ロンゴリアは四球で歩き、2アウト1、3塁でこの日3Bで出場のエマニュエル・リベラが打席に。リベラはしぶとくCFへ弾き返し、Dバックスが1点を先制。
Dバックスは3回裏にも先頭打者としてシングルを放ったケーテル・マルテがバッテリー・エラー絡みで進塁し、ガブリエル・モレーノがタイムリーを放ち2点目を上げました。
フィリーズが中盤を支配
Dバックスが2-0とリードして迎えた中盤。フィリーズの攻勢が始まりました。
4回表には2巡目となったカイル・シュワーバーの一発でまずは1点。5回表にはブランドン・マーシュのタイムリー・ダブルで2-2の同点に。6回にはアンドリュー・ソールフランクのコントロールが乱れ3四球で満塁としたところをアレク・ボームが2点タイムリーを放ち、4-2と勝ち越しに成功。7回表にはヨアン・ロハスにトリプルが出て、トレイ・ターナーが犠牲フライを放って追加点。
フィリーズは4回から7回まで毎回得点を上げ、5-3とリードを拡げて終盤へ。
PHI、7回の押出しの1失点が響く
このまま逃げ切りたいフィリーズは7回裏にセランソニー・ドミンゲスが1アウトを奪った後、グレゴリー・ソトを投入。安定しないソトはヘラルド・ペルドモにシングル、ケーテル・マルテには四球を与え、1アウト1、2塁のピンチを作ります。ここでコービン・キャロルを迎えたソトは、三遊間に強い当たりを打たれるも、これをトレイ・ターナーが捌いて2塁へ送球して1アウト。しかし、2塁ランナーのペルドモに3塁への進塁を許します。
ここでピッチャーは期待のオライオン・カーカリングに交代。前日のリベンジですね。しかし、オライオン・カーカリングはスウィーバーが決まらず苦しい投球となり、ガブリエル・モレーノに四球を与えて満塁とした後、クリスチャン・ウォーカーにも四球を与えてこれが押し出し。Dバックスが3-5と2点差に詰め寄ります。カーカリングは次打者のペイビン・スミスを打ち取りなんとか1失点で切り抜けました。
しかし、結果的にはこの1点が効きました。
アレク・トーマスが同点2ランHR
フィリーズは8回裏にクレイグ・キンブレルを投入。キンブレルは先頭のグリエルに二塁打を打たれ、ピンチを作りますが、エバン・ロンゴリアをLFライナーに仕留めてまずは1アウト。ここでDバックスはエマニュエル・リベラに代わり、この日ベンチスタートだったアレク・トーマスを代打に送り、これが当たりました!
インコースを中心に攻められていたアレク・トーマスですが、フルカウント後の6球目、4シームがアウトコースのベルト付近に来たのをしっかりとスイング。結構、外のコースだったのですが、踏み込んで対応したトーマスの打球は右中間スタンドへ。これが2ランHRとなり、Dバックスが8回裏に5-5の同点に。
2アウトとなった後、まだ粘るDバックスはケーテル・マルテがシングルで出塁。つづくコービン・キャロルがデッドボールで出塁して再びチャンスメイク。フィリーズはここでホセ・アルバラードにスイッチ。本来ならクローザーとして9回に起用する予定だったのでしょうね。
その代わり端、3ボールカウントになったアルバラードは、4球目はストライクを奪うも5球目の99.5mphのシンカーをガブリエル・モレーノにCFへ前に運ばれ、2塁ランナーのケーテル・マルテが生還。ついにDバックスが6-5と逆転します。
9回表、追い詰められたフィリーズはDバックスのクローザーのポール・シーワルドを打ちあぐね、最後はトレイ・ターナーが三振に倒れてゲームセット。Dバックスが終盤に逆転して勝利を収め、シリーズの成績を2勝2敗のタイに持ち込みました。
これで今季のNLCSはそれぞれのホームで勝利を上げていることに。残り1戦、まだチェイス・フィールドでゲームがありますが、どうなるでしょうね??
Gm5の先発投手はGm1と同じ顔合わせ。フィリーズがザック・ウィーラー、Dバックスがザック・ギャレンです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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