ALCS Gm4 HOU 5 @ 4 TEX ( HOU 3勝2敗)
現地2023年10月20日のALCS Gm4はレンジャーズが最高の試合展開で最終回を迎え、このままWSへ王手をかけるか・・・と思われたのですが、9回表にアストロズが大逆転。その主役はホセ・アルトゥーベでした。
アストロズは今まさに黄金時代。2017年から7年連続でALCS進出を決め、そのうち4度ワールドシリーズに進出し、2度もチャンプに輝きました。もしこのままワールドシリーズに進出し、チャンプになるなら、ワールドシリーズ進出5度、チャンプ3度ということに。
この黄金時代を語る上でこのゲームは伝説として語り継がれることになりそうです。
スタート
このゲームのスタメンとこのゲーム終了後の打率です。
# | HOU | TEX |
---|---|---|
1 | アルトゥーベ: 2B/ .256 | セミエン: 2B/ .159 |
2 | ドゥバン: CF/ .364 | シーガー:SS/ .333 |
3 | ブレグマン:3B/ .206 | カーター:LF/ .313 |
4 | Y・アルバレス: DH/ .417 | A・ガルシア: RF/ .286 |
5 | J・アブレイユ: 1B / .257 | タベラス: CF/ .281 |
6 | タッカー: RF/ .156 | ヤング: 3B / .316 |
7 | マコーミック: LF/ .269 | ロウ: 1B/ .220 |
8 | ペーニャ: SS/ .212 | ガーバー :DH/ .222 |
9 | マルドナード: C/ .167 | ハイム: C/ .231 |
P | バーランダー | モンゴメリー |
アストロズはヨルダン・アルバレスとともにマウリシオ・ドゥバンの数字が良く、レンジャーズはシーガー、カーター、ヤングが3割超えです。
6回、アドリス・ガルシアが逆転2ラン
ジャスティン・バーランダー、ジョーダン・モンゴメリーともに5回を終えてほぼ互角の投球。
先制点はアストロズで、1回表、2アウトからアレックス・ブレグマンが左中間へソロHRを放って先制しました。
レンジャーズは3回裏に1アウト1、2塁のチャンスを作るも得点ならず。やきもきした展開が続きますが、5回裏に1アウトからナサニエル・ロウがLFへソロHRを放ち、1-1の同点に追いつき、これで面白い展開となりました。
ただ、さすがにアストロズは試合巧者で、同点に追いつかれた直後の6回表、アレックス・ブレグマンの四球をきっかけにヨルダン・アルバレスとホセ・アブレイユが連続シングルを放ち、2-1と勝ち越しに成功します。アストロズはその後も1アウト満塁のチャンスを作りますが、ここはレンジャーズ2番手のジョシュ・スボルツが後続を断ち切りました。スボルツはこの日は良かったですね。これが6回裏の逆転へと繋がります。
6回裏、レンジャーズはセミエンが倒れたあと、シーガーの2塁打とエバン・カーターのシングルで1アウト1、3塁のチャンスを作り、ここでバッターはアドリス・ガルシア。
アドリス・ガルシアはその初球、バーランダーの95mphの4シームを左中間スタンドに運び、逆転3ランHR。これでスコアは4-2でレンジャーズが2点をリードします。
7回表は引き続きジョシュ・スボルツが登板して好投。8回表にはアロルディス・チャップマンが登板し、2アウトまで奪うもカイル・タッカーに二塁打を打たれたところでホセ・レクラクにスイッチしました。
8回裏、ベンチクリアー!
8回裏、アストロズのマウンドにはブライアン・アブレイユ。先頭のエバン・カーターに四球で出塁を許した直後、アブレイユは次打者のアドリス・ガルシアの初球にデッドボール。
これに怒ったアドリス・ガルシアが捕手のマーティン・マルドナードに詰め寄り、これでベンチ・クリアー案件に。
ブライアン・アブレイユ、ダスティー・ベイカー監督、アドリス・ガルシアの3人が退場処分となりました。
レンジャーズはノーアウト1、2塁の絶好のチャンスだったのですが、ここで登板したライアン・プレスリーに抑えられ、得点ならず。
9回、ホセ・アルトゥーベが逆転3ランHR
9回表、アストロズはジェレミー・ペーニャのところで代打にヤイナー・ディアスを起用。ディアスは三遊間にクリーンヒットを放ち、まずは先頭として出塁。アストロズはさらにマルドナードに代わって、ジョン・シングルトンを代打に。苦労人のジョン・シングルトンはこれがポストシーズン初打席となりましたが、結果は四球。チャンスを拡げます。
このシングルトンの四球出塁が効きました。
ここでバッターは1番のホセ・アルトゥーベ。彼の前にはランナー出したとしても1人だけならという状況だったのですが、2人が出てしまいました。
初球、アウトコースのスライダーでストライクを奪ったホセ・レクラクでしたが、2球目、チェンジアップをインコースに投じるも、これがホセ・アルトゥーベの腕が伸びる変化量となってしまい、これをアルトゥーベにLFスタンドにもって行かれました。
アストロズが2-4のビハインドから5-4へ逆転した瞬間でした。痛かったですね。
9回裏、レンジャーズはミッチ・ガーバーとジョナ・ハイムが連続シングルを放ち、ノーアウト1、2塁のチャンスを作ります。差は1点。ここでセミエン、シーガー、カーターのターンだったのですが、セミエンとシーガーは捉えた打球を放つも好捕されて2アウト。期待のかかったエバン・カーターでしたが、最後はスライダーにバットが空を切りゲームセット。
レンジャーズが土壇場で大逆転し、3勝目を上げワールドシリーズに王手をかけたのでした。
TEX、先発ゲームメイク試合で敗れる
レンジャーズは過去2戦、先発がゲームメイクに失敗して敗れました。
先発さえゲームメイクすれば1、2戦のような展開になるのでは?とも思っていましたが、残念ながらアストロズの底力が発露した試合になってしまいました。厳密に言えばこの日も先行逃げ切りの展開にはなりませんでした。Game5でそのような展開に持ち込めるか?という点にも注目したいですね。ただ、先行逃げ切りしか勝てないというのはちょっと厳しいかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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