テクニカルな豪腕
MLB Pipelineが毎年1月終盤にそのシーズンのトップ・プロスペクト100を発表します。こちらは2021シーズン前の”Pre-2021”のランク。
”Pre-2022″はおそらく、オリオールズのアドリー・ラッチマン、ロイヤルズのボビー・ウィット・Jr がNO.1-2に入るかと思われます。楽しみですね。
Cade Cavalli led the Minors with 175 strikeouts over 123 1/3 innings across High-A, Double-A and Triple-A this season.
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) December 28, 2021
That effort made the top Nats prospect our pick for the organization's breakout prospect in 2021: https://t.co/obvw7W0tqq pic.twitter.com/LAjg4v2JGb
プロスペクトランクの発表とロックアウトの解除
今年は現地2022年1月2日時点でまだロックアウト中。これが早ければ1月後半に解除となり、様々なディールが一斉に成立すると思われ、そうなるとトップ・プロスペクト達の注目が薄れてしまいます。もっとも、ロックアウトがスプリング・トレーニング辺りまで延期すればそうはなりませんし、もう少し長くなる可能性さえあります。
レンジャーズがスプリング・トレーニングのGameのチケットをそうそうにパッケージで販売したという一報もあり、筆者はスプリング・トレーニングまでには終わるとは思っていますが、どうなるでしょうか?一部、未解決でも早めに切り上げないと長引けば長引くほどBaseballの危機になるのは違いないでしょう。
よって、筆者が注目しておきたいプロスペクトを何名か取り上げさせてもらいたいと思います。今回はナショナルズのケイド・カヴァーリです。
ケイド・カヴァーリとは?
ケイド・カヴァーリ(Cade Cavalli)は、1998年8月14日生まれの23才。
高卒時の2017年にブレーブスから29巡目指名を受けたものの、拒否。オクラホマ大学に進学。2020年にナショナルズから1巡目指名(全体22位)を受け、プロ入り。サイニング・ボーナスは$3.027M。
Pre-2021年のMLB.comのトップ・プロスペクト・ランク100では99位にランクイン。
2021年はクラスAアドバンスト、ダブルA、トリプルAと経験。もうデビュー寸前というところまで行きました。
それもそのはずです。完成度が非常に高い投手です。
奪三振率が高い
身長は6-4で193cmで体型はガッチリしています。この大きな体で、腕のスイングは高い角度から出てきます。非常に打ちにくい投手です。
ダブルAでは11試合で11先発。58.0 イニングを投げ、3勝3敗、ERAは2.79。BBは35、SOは80。BB9は5.4、SO9は12.4をマーク。
トリプルAでは6試合で6スタート。24.2イニングを投げ、1勝5敗、ERAは7.30。BBは13、SOは24。BB9は4.7、SO9は8.8。トリプルAでは結果が出ませんでしたが、その高い能力は2022シーズンのメジャー・デビューは間違いないと言われています。
ファストボールが重そう
コントロールの精度はまだ改善の余地がありそうです、魅力は角度のあるファストボール。97-99mphはもうマイナーレベルで出しています。
変化球も良い
カーブが82-85mph、80mph後半のスライダー、カット、それより少し下のレンジでチェンジアップも。
カーブがカウント球でもあると同時にファストボールをより速く、強く見せるのに役立っています。
2022年のデビューは間違いないケイド・カヴァーリ。大いに期待したい投手ですし、ぜひ注目してらいたいと思います。
腕のスイングも大きく、肘に負担をかけていないところがまた魅力でもあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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