2022 シルバースラッガー賞
現地2022年11月11日、ルイビル・スラッガー社主催のシルバー・スラッガー賞が発表されました。シルバースラッガー賞は今季からユーティリティー部門を新設。今まで素晴らしい打撃成績を残しながら、複数のポジションをこなすゆえにぶれてしまっていた選手にもスポットライトが当たることになりました。
シルバースラッガー賞とは
シルバースラッガー賞は優れた打撃成績を残した選手に送られる賞で、バットメーカーのルイビル・スラッガー社が毎年、各ポジションのベスト・オフェンス・プレーヤーを選出し、表彰します。外野手はポジションに関係なく3名を選出。受賞者は各チームの監督とコーチの投票によって決定するものの、自軍の選手は選べないことになっています。選手にはとても名誉な賞。
受賞者
それでは2022年の受賞者を見て行きます。
ちなみにファイナリストはこちら(Here’s a rundown of Silver Slugger finalists)
アメリカン・リーグ
- C: アレハンドロ・カーク(Alejandro Kirk)/ ブルージェイズ(初)
- 1B: ナサニエル・ロウ(Nathaniel Lowe)/レンジャーズ(初)
- 2B: ホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)/ アストロズ (6)
- 3B: ホセ・ラミレス(José Ramírez)/ガーディアンズ (4)
- SS: ザンダー・ボガーツ(Xander Bogaerts)/レッドソックス (5)
- OF: アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)/ヤンキース(3)
- OF: フリオ・ロドリゲス(Julio Rodríguez)/マリナーズ (初)
- OF: マイク・トラウト(Mike Trout)/エンゼルス (9)
- DH: ヨルダン・アルバレス(Yordan Alvarez)/アストロズ (初)
- UT: ルイス・アラエズ(Luis Arraez)/ツインズ (初)
ナショナル・リーグ
- C: J.T. リアルミュート(J.T. Realmuto)/フィリーズ (3)
- 1B: ポール・ゴールドシュミット(Paul Goldschmidt)/カージナルス (4)
- 2B: ジェフ・マクニール(Jeff McNeil) /メッツ(初)
- 3B: ノーラン・アレナド(Nolan Arenado)/カージナルス (5)
- SS: トレイ・ターナー(Trea Turner)/ドジャース (初)
- OF: ムーキー・ベッツ(Mookie Betts) /ドジャース(5/ AL:3、NL:2)
- OF: カイル・シュワーバー(Kyle Schwarber)/フィリーズ (初)
- OF: フアン・ソト(Juan Soto)/ナショナルズ&パドレス (3)
- DH: ジョシュ・ベル(Josh Bell)/パドレス (初)
- UT: ブランドン・ドゥルーリー(Brandon Drury)/レッズ&パドレス (初)
【YOUTUBE】These guys can rake! The 2022 AL and NL Silver Slugger winners! (Judge, Trout, Betts and more)
主要スタッツのトップ3位
各リーグの主要スタッツのチャンプを記しておきます。
項目 | AL | NL |
---|---|---|
BA | 1. ルイス・アラエズ .316 2. アーロン・ジャッジ .311 3. ザンダー・ボガーツ .207 | 1. ジェフ・マクニール .326 2. F・フリーマン .325 3. P・ゴールドシュミット .317 |
HR | 1. アーロン・ジャッジ 62 2. マイク・トラウト 40 3. ヨルダン・アルバレス 37 | 1. カイル・シュワーバー 46 2. ピート・アロンゾ 40 3. オースティン・ライリー 38 |
RBI | 1. アーロン・ジャッジ 131 2. ホセ・ラミレス 126 3. カイル・タッカー 107 | 1.ピート・アロンゾ 131 2. P・ゴールドシュミット 115 3. F・リンドーア 107 |
Run | 1. アーロン・ジャッジ 133 2. ホセ・アルトゥーベ 103 3. マーカス・セミエン 101 | 1. ムーキー・ベッツ 117 1. F・フリーマン 117 3. P・ゴールドシュミット 106 |
OBP | 1. アーロン・ジャッジ .425 2. ヨルダン・アルバレス .406 3. ヤンディー・ディアス .401 | 1. F・フリーマン .407 2. P・ゴールドシュミット .404 3. フアン・ソト .401 |
SLG | 1. アーロン・ジャッジ .686 2. ヨルダン・アルバレス .613 3. ホセ・アルトゥーベ .533 | 1. P・ゴールドシュミット .578 2. ムーキー・ベッツ .533 2. ノーラン・アレナド .533 |
OPS | 1. アーロン・ジャッジ 1.111 2. ヨルダン・アルバレス 1.019 3. ホセ・アルトゥーベ .920 | 1. P・ゴールドシュミット .988 2. F・フリーマン .918 3. マニー・マチャード .897 |
TB | 1. アーロン・ジャッジ 391 2.. ホセ・ラミレス 309 3. ボー・ビシェット 306 | 1. オースティン・ライリー 325 2. P・ゴールドシュミット 324 3. F・フリーマン 313 |
ポストシーズンに大ブレーキとなったアーロン・ジャッジでしたが、レギュラー・シーズンではご覧の通りの成績でピックアップした8項目中7項目でトップという凄さ。惜しくもトリプル・クラウンを逃しましたが、終盤に四球が続いたことにより、調子を崩したのと打撃機会もかなり逃しましたので、あと数安打でトリプルクラウンも逃しました。またFAとなる年にこんな活躍をされたら、サラリー設定が困りますね(笑)
一方、ナ・リーグの方はポール・ゴールドシュミットが8項目すべてに名を連ねていることから、今季のMVPの最有力候補でしょう。
大谷選手、受賞ならず
今季、157試合に出場し、586-160、打率.273、OBP .356、SLG .519、OPS .875、HR 34、RBI 95、RUN 90、TB 304の大谷選手は、DHとUTL(ユーティリティー)の2部門でファイナリストに入りましたが、惜しくも受賞ならず。項目を個別に見た場合、トップ3に入らなかったことが痛かったようです。 しかし、投手もやりつつですからすごい数字です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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