パワーレフティーを獲得
今頃の記事になって申し訳ありません。
現地2021年7月29日、トレードデッドライン1日前にカイル・シュワーバーとのディールを決めたレッドソックス。
What kind of impact will Kyle Schwarber make for the Red Sox down the stretch? Get to know the slugging outfielder they acquired from the Nationals last night.👀⬇️ pic.twitter.com/HkuTVgxtmV
— NBC Sports Boston (@NBCSBoston) July 30, 2021
期待のボビー・ダルベックがずっと静かなものですから、今トレードデッドラインでは1Bスポットの補充が噂されていました。ヤンキースに行ってしまいましたが、アンソニー・リッゾの獲得にも絡んだのはご承知の通りです。
投手補強
そしてクリス・セールの復帰がまもなくであること、現地2021年7月16日の後半戦スタートと同時にジャレン・デュランとともに上げたタナー・ハウクが機能していることなどもあり、スターターの補強のテンションがやや下がり、ツインズのホセ・ベリオスの争奪戦もブルージェイズに敗れました。
ハンセル・ロブレス、オースティン・デービスを獲得
リリーバーが補強出来ればということで、なんとかツインズからハンセル・ロブレス、パイレーツから左腕のオースティン・デービスを獲得に至ったというトレードデッドラインでした。
#RedSox with their 2nd move of the day, as they land reliever Austin Davis from the #Pirates for Michael Chavis.
— Tyler Milliken (@tylermilliken_) July 30, 2021
Davis hasn’t been great in the bigs this year, but posted a 2.57 ERA/1.88 FIP in 14 Innings at AAA.
More help for the bottom of the bullpen.#DirtyWater| #MLB pic.twitter.com/Ik4j6nZ80J
なお、オースティン・デービスの交換要員は、マイケル・チャビス。ガッツのある2Bだったので、移籍は残念ですが、出場機会が増えることを願うばかりです。
カイル・シュワーバーを獲得したことにより、さらにこれから打って勝つぞというゲームプランを維持する方向になったようです。
カイル・シュワーバーのディール
改めて、カイル・シュワーバーのディールを記載しておきます。1対1のトレードです。
レッドソックスGet
- カイル・シュワーバー(Kyle Schwarber / 28)LF & C/ 右投げ左打ち
【ナショナルズGet】
- アルド・ラミレス(Aldo Ramirez /20)RHP
カイル・シュワーバーはまもなく復帰
6月のプレーヤー・オブ・ザ・マンスを獲得したカイル・シュワーバー。27試合で、100打数で28安打を放ち、そのうちHRが16本!打率.は280、OBPは .362、SLGは .760で、OPSは1.122をマークしました。
しかし、7月2日のドジャース戦でヒットを放った後、右足のハムストリングスを傷め、ILに。現時点でもまだリハビリ中ですが、まもなくマイナー・リーグでリハビリ出場を果たし、8月のどこかのポイントで復帰してくる見込みです。
ちょうど野手陣もバテているところなので、非常に心強いです。
アルド・ラミレスとは?
レッドソックスからナショナルズにトレードされたアルド・ラミレスは、20才の右腕で、スターター候補です。メキシコ出身。2021年はクラスAで8スタートを任され、1勝1敗、ERA2.03。ベロシティーはLow-90mphながら、スピンレートが非常によく、チェンジアップのコントロールも良い投手。
今季、あるいは来季かもしれませんが、ダブルAに上がれば、メジャーデビューもそう遠くなさそうです。まだ20才なので、ベロシティーは平均でMid-90まで上がるはず。角度があるので抜いたカーブも使えるスイングなので、奥行きも使える素材。
出すには勿体ないくらいの素材。カイル・シュワーバーに見合う対価ですからね。ナショナルズ、育成をよろしくお願いします。
Nationals acquire Red Sox No. 19 prospect, Aldo Ramirez in a 1-1 exchange for Kyle Schwarber
— Farm To Fame (@FarmToFame_) July 30, 2021
In 8 starts in Low-A this season:
31.0 IP, 2.03 ERA, 8 BB, 32 K, 1.13 WHIP
pic.twitter.com/KCjcBGMgex
ブランドン・ワークマンがDFA
また、カイル・シュワーバーのロスターを空けるため、レッドソックスはリリーバーのブランドン・ワークマンをDFAにしました。2019年は73試合で、ERA 1.88をマークし、コーラのパッチワーク・リレーに大いに貢献した投手でしたが、今季は、20.0イニングでERA 4.95とブルペンを楽にすることが出来ず、DFAに。
レッドソックス=贅沢税を超えておらず!
まだ決定ではありませんが、このトレードデッドラインでレッドソックスは2021年の贅沢税の基準額の$210Mを超えたと思われました。しかし、超えてはおりませんでした。
- レッドソックスの2021年贅沢税上のサラリー総額(まだ決定ではない)
- 約$205.47M
- 主要選手の贅沢税上のサラリー(上位選手)
- クリス・セール:$25.6M
- ザンダー・ボガーツ: $20M
- J.D. マルチネス: $22M 【5年/$110M (18-22)】
- ネイサン・イオバルディ: $17M【4 年/$68M (2019-22)】
- アダム・オッタビーノ:$8.92M 【3年/$27M (19-21)】
- ギャレット・リチャーズ: $10M
- エドゥアルド・ロドリゲス: $8.3M
- カイル・シュワーバー: $10M
- クリスチャン・バスケス: $4.5M【3 年/$13.55M (19-21)+ 22 opt】
- キケ・ヘルナンデス: $7M 【2 年/$14M (21-22)】
- ラフェエル・デバース: $4.575M
- マット・バーンズ: $4.5M
- ハンター・レンフロー: $3.1M
- マーウィン・ゴンザレス: $3M
- ハンセル・ロブレス: $2M
- マット・アンドリーズ: $2.1M
- ケビン・プラウェッキ: $1.6M
- 澤村拓一: $1.5M
- アレックス・ベルドゥーゴ: $0.6495M
- ニック・ピベッタ: $0.6135M
- オースティン・デービス: $0.58M
- クリスチャン・アローヨ:$0.5815M
- ジョシュ・テイラー: $0.5805M
- (+ アンドリュー・ベニンテンディ BOS負担分: $2.8M)
- (+ ダスティン・ペドロイア 残額 : $13.75M)
- (+ デービッド・プライス BOS負担分: $16M)
- (- アダム・オッタビーノ NYY負担分: $0.924M+$0.85M )
その他、タナー・ハウク、ボビー・ダルベックら、メジャー最低年俸です。重かったダスティン・ペドロイアとデービッド・プライスの負担分を入れても上記の約$205.47M。なお、40manロスターにいながら、マイナーで頑張っている選手の分も加算してもです。
あくまでProjectedで予想額ではあります。
しかし、どのクラブもそうですが、$1M以下の若手がチームを引っ張り、$3-8Mくらいのサラリーの選手がかなり機能しますね。あらためて思いました。キケ・ヘルナンデスは$7Mですが、$15M以上の価値があります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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