2021 ルーキー・オブ・ザ・イヤー
現地2021年11月15日、MLBアウォードのROY(Rookie of the Year)が発表となりました。プレーヤーズ・チョイスでは、ナ・リーグがレッズのジョナサン・インディア、ア・リーグがオリオールズのライアン・マウントキャッスルがOutstanding Rookieに選ばれましたが、記者の投票ではやはり違いが出ましたね。
投票方法
投票方法は全米野球記者協会(BBWAA)に所属する会員の中の30人が、3名を1位から3位まで記載。ポイント制となっていて、1位は5点、2位は3点、3位は1点が付与され、合計点が表示されます。
まずナ・リーグを見て見ましょう。
NLROY 2021はジョナサン・インディア(CIN)
ナ・リーグの結果は下馬評通りというところです。
レッズのジョナサン・インディア(Jonathan India)が選ばれました!おめでとうございます!
開幕前から評判の高かった2Bルーキーは、150試合に出場。532-143、打率.269、OBP .376、SLG .459、OPS.835、21HR、12スティール。OPS+は113。ちょっと変わったところではHBP(デッドボール)を23個も受けています。これはナ・リーグでは最多(アンソニー・リッゾと並びましたが、リッゾは途中でヤンキースへ)。
NLROY 投票結果
ナ・リーグはジョナサン・インディアになるであろうとは思っていましたが、個人的にはマーリンズの剛球左腕、トレバー・ロジャースがどこまで食い込むか?というのに注目していました。ご覧の通り、ジョナサン・インディアがほぼ満票というような勢いでしたね。
1st | 2nd | 3rd | Points | |
ジョナサン・インディア(CIN) | 29 | 1 | 148 | |
トレバー・ロジャース(MIA) | 1 | 26 | 3 | 86 |
ディラン・カールソン(STL) | 3 | 13 | 22 | |
パトリック・ウィズダム(CHC) | 5 | 5 | ||
イアン・アンダーソン(ATL) | 3 | 3 | ||
タイラー・スティーブンソン(CIN) | 2 | 2 | ||
フランク・シュウィンデル(CHC) | 2 | 2 | ||
デービッド・ベッドナー(PIT) | 1 | 1 | ||
ヴラディミール・グティエレス(CIN) | 1 | 1 |
BBWAA 2021 NL ROY VOTING RESULT
レッズから3名
レッズから3名の名前が上がりました。タイラー・スティーブンソンは24才のユーティリティー。132試合で350-100、HRは10本。ヴラディミール・グティエレスは25才のスターター右腕で、今季は22先発、9勝6敗、ERA 4.74。
イアン・アンダーソンは伸びず
ポストシーズンに大活躍だったイアン・アンダーソンは24スタートで9勝5敗、ERA3.58と固い数字を残しましたが、考慮されるのはレギュラーシーズンのみですから、ちょっと伸びませんでしたね。
その他、カージナルスのディラン・カールソンはOFのスイッチヒッター。今季は149試合に出場し、542-144、打率.266、HR 18。カブスのパトリック・ウィズダムは3B。今季はHR28!またカブスのフランク・シュウィンデルは29才のルーキーで今季はRBI 40。
ALROYはレイズのランディー・アロウザリナ
わからなかったのがア・リーグでしたね。ワンダー・フランコに獲らせるにも、いかんせん70試合しか出ていないのが懸念点でした。
ALROY 投票結果
ア・リーグの投票はバラけたものの、ランディー・アロウザリナ(Randy Arozarena)の圧勝という結果に。
1st | 2nd | 3rd | Points | |
ランディー・アロウザリナ(TB) | 22 | 4 | 2 | 124 |
ルイス・ガルシア(HOU) | 2 | 15 | 8 | 63 |
ワンダー・フランコ(TB) | 2 | 5 | 5 | 30 |
アドリス・ガルシア(TEX) | 3 | 1 | 9 | 27 |
エマニュエル・クラーセ(CLE) | 1 | 2 | 11 | |
ライアン・マウントキャッスル(BAL) | 2 | 4 | 10 | |
シェーン・マクラナハン(TB) | 1 | 3 | ||
アレク・マノーア(TOR) | 2 | 2 |
なお、キューバ生まれのROY受賞者はご覧の通り。
Randy Arozarena is the 6th Cuban-born player to win Rookie of the Year.
— MLB Stats (@MLBStats) November 15, 2021
(h/t @SlangsOnSports) pic.twitter.com/umtHPU14qR
レイズから3名
アロウザリナ、ワンダー・フランコの2人がとてつもないルーキーだったことはご承知の通りですが、そう、剛球左腕のシェーン・マクラナハンも得票がありましたね。さすがのレイズです。
アロウザリナは1995年生まれで26才のシーズンでした。ちなみに大谷選手は1994年生まれ。
今季は141試合で529-145、打率.274、OBP .356、SLG .459、OPS .815、HR 20、二塁打 32、盗塁20。OPS+131。
Randy Arozarena is the 4th @Raysbaseball player to win Rookie of the Year. pic.twitter.com/fkLdTvG7zB
— MLB Stats (@MLBStats) November 15, 2021
2位にアストロズのルイス・ガルシア
2位にはアストロズの巨漢右腕で、赤ちゃんをなだめるようなワインドアップでおなじみのルイス・ガルシアが入りました。今季11勝8敗、ERA3.48。ポストシーズンでは頑張りましたね。
アドリス・ガルシアも高評価
28才で今季ルーキーステータスが活きていたレンジャーズのアドリス・ガルシアもいい評価をもらっています。1位に入れた記者が3人もいました。今季はHR 31、RBI 90。
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