リリーバーを讃える賞に左右のスーパークローザー
現地2021年11月10日、リリーバーを讃える”リリーバー・オブ・ザ・イヤー”が発表されました。受賞したのは、ともにリーグを代表するスーパー・クローザーでした。
受賞者は以下に記載する2名です。
AL:リアム・ヘンドリクス(CWS)
ア・リーグのリリーバー・オブ・ザ・イヤーには別称があり、通算652セーブを上げたマリアーノ・リベラに因み、”Mariano Rivera Award”とも呼ばれます。今季受賞したのは、ホワイトソックスのリアム・ヘンドリクス(Liam Hendriks)、32才。
リアム・ヘンドリクスは今季69試合に登板。71.0イニングを投げ、8勝3敗、ERA 2.54。被安打は45、被本塁打は11、奪三振は113。SO9は14.3!WHIPは0.732でERA+は171。
またリアム・ヘンドリクスは2020シーズンに続き、2年連続の受賞となります。
ファストボールは100mphをマーク。数字とともにその威力たるや凄まじかったですね。これぞ、クローザーという投球でした。
NL:ジョシュ・ヘイダー(MIL)
ナ・リーグは、ブルワーズのジョシュ・ヘイダー(Josh Hader)が受賞。ナ・リーグのこの賞にも別称があり、通算601セーブを上げたトレバー・ホフマンにちなみ、”Trevor Hoffman Award”とも呼ばれています。トレバー・ホフマンは3クラブに在籍していましたが、全てナ・リーグのクラブ。パドレスで16シーズン、ブルワーズで2シーズン、フロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)で2シーズンを過ごしました。
27才のシーズンとなったジョシュ・ヘイダーは、今季は60試合に登板。58.2イニングで4勝2敗、34セーブを上げ、ERAは1.23。
WHIPは0.835で、奪三振は102。SO9は15.6と恐ろしい数字をマークしています。ちなみにSO9のキャリアハイは、2019シーズンの16.4。
今季はメジャー5シーズン目。2017年にデビューして以来、2年目の2018年に55試合、3年目の2019年に61試合を投げ、このままFAとなる前につぶれてしまうのではないか?と心配していましたが、そこはクレイグ・カウンセル監督もよく心得ており、可能な限り連投はさせないようにしています。今季の連投は17。なお、クローザー特有の数字になりますが、ERA+は348。
ブルワーズが4年連続受賞
そしてジョシュ・ヘイダーがこの賞に輝いたのは2018、2019シーズンにつづき3度め。2020年はデビン・ウィリアムズが受賞したので、ブルワーズ勢で4年連続でこの賞を受賞していることに。
マーク・マランソンは受賞ならず
なお、ナ・リーグのセーブタイトルは、39セーブを上げたパドレスのマーク・マランソン。惜しくも受賞を逃しました。2014年からスタートしたこの賞においてマランソンはパイレーツ時代の2015年に受賞したことがあります。
ともに中地区のクローザー
今季のリリーバー・オブ・ザ・イヤーはともに中地区のクラブのクローザーが受賞したことになりました。
中地区は2年連続でLCSへ進むことが出来ておらず、せっかくのスーパー・クローザーもちょっと勿体ない結果になっています。
また、2人ともポストシーズンでは痛い目に合いました。
リアム・ヘンドリクスはALDS Game4でビハインドのままマウンドに上がり、3ランHRを打たれるなど厳しい結果に。
ジョシュ・ヘイダーはNLDS Game4で同点で8回のマウンドに上がり、フレディー・フリーマンに勝ち越しとなるHRを許すという痛い結果に。
とは言え、レギュラーシーズンを勝ち抜いたのはこの2人のとんでもない活躍があってこそ。
来季はクラブ全体がいい結果になればよいなと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント